私たちの体には、細菌やウイルスなど体に入ってきた異物を攻撃し排除する「免疫」という防御機能が備わっています。この免疫システムが危険ではないものにまで反応し、攻撃してしまうことで起こるのがアレルギーです。

体内に異物が侵入すると、その異物に対し抗体が作られます。

この抗体が次に同じ異物が侵入した際に大量の抗体を産生し、体が守られるます。

たとえば、特定の食べ物が異物とみなされ体内で抗体が作られると、その食べ物を排除しようと攻撃をはじめます。

その結果起こるのが食物アレルギーです。

 

これは食物だけが該当するわけではなく、花粉やダニ、ハウスダストなどが異物として認識されると花粉症、気管支喘息、アトピー性皮膚炎などの症状がでます。

 

このようなアレルギー症状がでてしまったら、、、、もちろん治療したいですね。

そのためには、アレルギーの原因となっている物質「アレルゲン」を特定することが必要です。

 

アレルゲンがわかっていれば対策もでき、アレルゲンを避けた生活により、より快適な毎日をすごせます。

ただし、現在のアレルギー検査では、人が持っているアレルゲンを全て特定する検査はありません。

あくまでも、疑わしい物質に対し、アレルギー反応を起こすか否かを判定する検査となります。

 

アレルゲンは一つとは限りませんので、アレルギー体質の人は普段から症状が悪化した際の行動を振り返り、何と接触したか?または何を摂取したかを、いつも気にするようにしてください。

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アレルギー検査は何科に行けばいいのか

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アレルギーの原因はこちらから♪
私たちがアレルギーになった本当の原因は?原因は解明されている!

アレルギー検査ができる病院は結構ある!

アレルギー検査ができる病院は、皮膚科、耳鼻咽喉科、アレルギー専門の外来、子供の場合は小児科です。

 

内科でも相談すると検査可能なところもあります。

アレルギー専門医がいる病院もありますので、何科に行けばいいのか迷った場合は、自分の症状に合わせて病院を選択するのがいいでしょう。

 

例えば、鼻炎がある場合は耳鼻咽喉科で、皮膚に湿疹など痒みがある場合は皮膚科で、喘息で内科に通っているような場合は内科で、「アレルギー検査がしたい」旨を伝えればいいのです。

 

もし、かかりつけの病院がある場合は、そこの病院で一度聞いてみてくださいね。

アレルギー検査のために、新たに病院を探す場合は、「アレルギーかもしれないので検査がしたい」と電話で確認してみましょう。

ホームページにアレルギー検査の情報をのせている病院もありますので、事前に検索してみるのもいいでしょう。

 

アレルギー検査の費用はいくらかかるのか

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アレルギー検査の費用は、保険が適用される場合とそうではない場合があります。

 

保険適用の範囲として、基本的にはアレルギーの疑いがある症状が起きていることが条件となります。

いわゆる、健康診断のように病気ではないものには保険が適用されないということですね。

 

また、アレルギーの疑いがある場合でも、保険適用範囲内で検査できるアレルゲンの項目が決まっていますので、どの程度のアレルゲン数の検査をするかによっても、検査の費用は変わってきます。

一般的な血液検査の「IgE抗体検査」の費用は

以下の3つの検査はいずれも5,000円程度の費用(保険適用)で受けることができます。

また、HRT検査は5項目で2,000円が目安です。

自分で検査する項目を選ぶタイプ

IgE抗体検査では保険適用で一度に検査できる項目は13項目と決まっています。

この検査では、自分で項目を選ぶことが可能で、費用は約5,000円です。

アレルゲンの項目は約200種類くらいありますので、その中から選ぶことになります。

決まった項目のセットを使うタイプ

 「IgE-MAST33」

33項目を一度に検査できるセットです。この検査では、項目は決められていて自分で選ぶことはできません。

検査項目は下記の33項目です。

  • コナヒョウヒダニ
  • ハウスダスト
  • ネコ皮屑
  • イヌ皮屑
  • オオアワガエリ
  • カモガヤ
  • ブタクサ混合物
  • ヨモギ
  • スギ
  • ヒノキ
  • ハンノキ
  • シラカンバ
  • カンジダ
  • アルテルナリア
  • ラテックス
  • キウイ
  • バナナ
  • ゴマ
  • ソバ
  • 小麦
  • ピーナッツ
  • 大豆
  • マグロ
  • サケ
  • エビ
  • カニ
  • ミルク
  • 豚肉
  • 牛肉
  • 鶏肉
  • オボムコイド
  • 卵白

 

「Viewアレルギー36」

36項目を一度に検査できるセットです。この検査では、項目は決められていて自分で選ぶことはできません。

検査項目は下記の36項目です。

  • ヤケヒョウダニ
  • ハウスダスト
  • ネコ皮屑
  • イヌ皮屑
  • カモガヤ
  • ブタクサ
  • ヨモギ
  • スギ
  • ヒノキ
  • ハンノキ
  • シラカンバ
  • ゴキブリ
  • カンジダ
  • アルテルナリア
  • アスペルギルス
  • マラセチア
  • ラテックス
  • キウイ
  • リンゴ
  • ゴマ
  • ソバ
  • 小麦
  • ピーナッツ
  • 大豆
  • マグロ
  • サケ
  • サバ
  • エビ
  • カニ
  • ミルク
  • 牛肉
  • 鶏肉
  • オボムコイド
  • 卵白

※ 黄色ラインは、 「IgE-MAST33」「Viewアレルギー36」で異なるアレルゲン項目です。

 

アレルギーの検査方法

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それではアレルギーの検査法を紹介していきます。

血液検査

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血中抗原特異的IgE抗体検査(IgE抗体検査)

一般的に行っているのがこの血液検査です。

 

この検査を行うことでIgE抗体の数値を確認することができます。

IgE抗体とは、免疫反応に関わる抗体で、特定の食物たんぱくにのみ反応します。

特定の物質に対しこの抗体があるとアレルギー症状がでる可能性があるということで、抗体値を確認する検査となります。

 

確認できる対象項目は約200種と非常に多いため、自分でアレルゲンの疑いがあるものを選択しなければなりません。

  例:ハウスダスト、カビ、スギ花粉、そば、卵白、牛肉など。。

 

ただし、抗体の値が高いこととアレルギー症状の強さは一致するとは限らず、抗体の数値が高くても症状が必ずでるわけではありませんので、この数値のみで判断はできない場合もあるということですが、自分の体の抗体がわかるので、血液検査は有効だと言えます。

 

IgE抗体の値は0~6の7段階のスコアで分類されます。(括弧内は抗体価 UA/mL)

  • 0は陰性 (0.35未満)
  • 1は疑陽性(0.35以上0.7未満)
  • 2~6は陽性(0.7以上)

 

病院で検査を受けると、各物質に対するIgE抗体価がわかります。

IgE抗体検査の項目は何を選えばよいのか?

それでは対象項目は何を選ぶべきなのでしょうか。

1.疑わしいもの

もちろん、普段の生活で気になっているものがあれば、優先してそれを選択しましょう。

ex.ケーキを食べると湿疹がでる→小麦かフルーツ?。8月ころになると目の痒みと鼻水がでる→ブタクサ花粉

 

2. 普段からよく食べるもの

疑わしいものはないが、時々アレルギーっぽい症状がでるということであれば、日常的に食べているものを選択しましょう。

また、自分の好物も検査しておくと、その後安心して食べられますよ(陽性だった場合はショックですが。。)

ex. 米、小麦、肉類、卵、りんごなど。。

 

3.アレルギーを引き起こしやすいと言われている食物を選ぶ

何が疑わしいかわからないのであれば、一般的にアレルギーを起こしやすいとされている食物を選択しましょう。

ex.卵、乳、小麦、そば、ピーナッツ、エビ、カニ、大豆、果物

 

4.花粉症の検査をするときは、飛散時期がかぶっている花粉も同時に選択しましょう。

ex.スギとヒノキ、ブタクサとヨモギなど

 

また、花粉にアレルギーがあると、フルーツにもIgE抗体がある可能性があります。

絶対あるわけではありませんが、気になる方は一緒にフルーツも検査しましょう。

  • スギ花粉 ⇔ トマト
  • シラカバ花粉 ⇔ りんご、なし、桃
  • カバノキ、ブナ ⇔ りんご
  • カモガヤ ⇔ メロン、スイカ

好塩基球ヒスタミン遊離試験(HRT)

血液にアレルゲンを加えたときに放出されるヒスタミンの量を確認する検査です。

 

検査できる対象項目はIgE抗体検査に比べると限られますが、実際にIgE抗体によってアレルギー症状を引き起こすヒスタミンが放出されるかを確認することができます。

ということは、抗体があっても痒みを引き起こすヒスタミンが放出されない場合も確認できるということです。

IgE抗体価が高くても症状がでない場合は、ヒスタミンは少量の放出もしくは放出されていないということですので、この検査で確認がとれます。

 

また、特定の物質に対しアレルギーの既往歴があるが現在は改善しているような場合、IgE抗体検査では陽性、HRTでは陰性となる症例があります。

 

IgE抗体検査の項目には無い、ヒト汗抗原の検査が可能です。

全身にアトピーがでるような方は、汗がアレルゲンである場合があります。汗で特に痒くなりやすい人は、一度調べてみるのがよいでしょう。

 

判定はクラスで5段階にわかれています。

  • 0は陰性
  • 1は疑陽性
  • 2~4は陽性

 

皮膚テスト

ポイント

実際に皮膚にアレルゲンを接触させ、反応を見てアレルギーか否かを判定するテストです。

IgE抗体検査より感度の高い検査となりますが、特に「皮内反応テスト」はアナフィラキシーショックを起こす危険性もあるため、医療機関で必要とされた場合に行うテストとなります。

 

アレルギー専門の外来で受けることができますが、皮膚科では検査できないところもあります。

プリックテスト・スクラッチテスト

アレルゲンのエキスを1滴皮膚にのせて、プリック針で皮膚に小さな傷をつけて、しみこませ観察するテストです。

15分後に腫れがでたら陽性となります。

事前準備として検査前数日間は、抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬のクスリの服用を中止しなければなりません。

 

検査可能なアレルゲンは

  • 卵黄
  • 卵白
  • 牛乳
  • エビ
  • カニ
  • アジ
  • イワシ
  • カツオ
  • サケ
  • ブリ
  • サバ
  • 枝豆
  • 落花生
  • しいたけ
  • タマネギ
  • キャベツ
  • タケノコ
  • ほうれん草
  • ニンジン
  • ジャガイモ
  • トマト
  • リンゴ
  • 小麦粉
  • そば粉
  • イースト
  • ダニ
  • ハウスダスト
  • 綿
  • スギ花粉
  • カモガヤ花粉
  • ブタクサ花粉
  • 犬毛
  • 猫毛

です。

皮内反応テスト

アレルゲンのエキスを皮膚のすぐ下に注射して、15分後の反応を見るテストです。

※このテストはアナフィラキシーショックを起こす危険があるため、プリックテストで様子を確認してから実施する必要があります。

 

検査可能なアレルゲンは

  • クリ
  • ナシ
  • バナナ

などです。

パッチテスト

アレルゲンの疑いのあるものを、直接皮膚につけて、48時間後の反応を見るテストです。

 

遅延型(Ⅳ型)と呼ばれるアレルギーに有効な試験です。

※典型的なアレルギーは即時型(Ⅰ型)と呼ばれています。

 

食物アレルギーの場合の検査法

食物除去試験

アレルゲンの疑いがある食物を1~2週間食べるのをやめて、症状の改善を確認する検査です。

食物経口負荷試験

アレルゲンの疑いのある食物を実際に食べてみて症状がでるかの反応を見る検査です。

実際にアナフィラキシーショックが起きる可能性があるので、重篤な症状が予想される場合は入院での検査となります。

 

食物アレルギーについてはこちらから♪
食物アレルギーの原因は?アレルゲンとなる食品の種類はなに?

その他の検査

気管支喘息や鼻炎の場合も負荷試験があります。

また、蕁麻疹の場合は、「誘発テスト」を行い、物理的刺激(日光など)に原因があるかを確認する場合もあります。

 

蕁麻疹の詳細についてはこちらから♪
蕁麻疹の原因と症状、対処法と薬は?アトピーと蕁麻疹は違う?!

まとめ

いろいろな検査法がありましたね。

血液検査は採血し調べる対象を選ぶだけですので、簡単に検査ができます。セット項目を選べば自分で選ばなくても検査ができます。

 

実際にアレルゲンの負荷をかけるような試験は、本人にも肉体的、精神的に負担がかかりますので、キチンとお医者さんと相談してから実施に踏み切ってください。

 

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