大人だけではなく、子供にも多くみられる「寒冷蕁麻疹」。

冷気があたって湿疹がでる場合は、もしかしたら「寒冷刺激」のせいかもしれません。

病院で検査が可能ですので、あやしいと思ったら受診が必要です。

寒冷蕁麻疹の原因、症状、薬、治療法、対策についてご紹介します。

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寒冷蕁麻疹の原因はなに?

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寒冷蕁麻疹とは、「寒冷刺激」によって、蕁麻疹が発症するものです。

 

皮膚の表面が、急激に冷やされたときに起こる症状で、原因となるものは主に、

  • 冷たい風にあたる
  • プールなどで全身が急激に冷やされる
  • 冷水や冷たい飲み物を飲む

などがあげられます。

寒冷刺激があった部分に、かゆみや発疹があらわれます。

 

冬の外出時に、突然皮膚が冷やされることにより、顔や手などに症状がでたりします。

また、寒冷蕁麻疹は冬だけの症状ではなく、夏でもプールに入った場合や、冷房の冷風によっても発症します。

急激に皮膚が冷やされたときが発症のスイッチとなるわけです。

 

特にプールでの発症は全身に刺激が起こるため呼吸困難や意識障害などのショック症状を起こす可能性があり、とても危険ですので、冬は注意が必要なことはもちろん、夏でもプールに入るときは気を付けなければいけません。

 

寒冷蕁麻疹の症状は?普通の蕁麻疹との違いは?

寒冷蕁麻疹の症状は、一般的な蕁麻疹と同じですが、あまりかゆみが強くないのが特徴です。

  • 皮膚が赤くなる
  • かゆみを伴う
  • 刺激を受けた部分に膨疹がでる

冷気にあたると、湿疹がでるような場合は、寒冷蕁麻疹である可能性があります。
また、飲み物や食べ物など、摂取したものの温度が原因で症状がでる場合は、口の中や喉がかゆくなったり、腫れたりします。

 

蕁麻疹はアトピーと異なり、湿疹がでたあと時間程度で消えたり、湿疹の場所が移動したりします。

皮膚科で受診する際には、既に湿疹が消えている可能性もありますので、蕁麻疹がでた状況(冷たいものとの接触など)の説明と、湿疹がでた際の患部の写真を撮っておくと、医師に伝えやすくなります。

 

寒冷蕁麻疹の検査はできるのか?

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寒冷蕁麻疹かを確認するには、病院で「誘発テスト」を行います。

皮膚に、氷や検査用の冷たい棒を接触させて、蕁麻疹が実際に起きるかを確認するテストです。

 

これによって、陽性反応であれば、寒冷蕁麻疹と診断されます。

 

寒冷蕁麻疹の治療・治し方は?薬は効果ある?

64.internal-medicine2蕁麻疹の治療は、飲み薬を服用します。

 

症状がでているときや、症状が出やすい季節である冬は、抗ヒスタミン剤を飲んで、症状がでにくいようにします。

毎年冬にでるような場合は、冬を迎える前に、医師と相談し薬を飲み始めることで、症状が起きにくくなります。

 

アトピーなどの湿疹と異なり、蕁麻疹に塗り薬は効果がないとされています。

治療は少し時間がかかりますが、医師の指導のもと薬の服用によって、治ると言われています。
ただし、治療開始が遅くなると慢性化する可能性もあるため、症状が気になったら少しでも早く病院で診てもらうおとが大切です。

 

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寒冷蕁麻疹の対策

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寒冷蕁麻疹の対策は、とにかく皮膚を「寒冷刺激」から守ることです。

肌の露出を少なくする

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外出時には、手袋やマフラーなどで皮膚の露出を少なくします。

温かい室内から、急に寒い屋外にでる際は注意が必要です。

顔は難しいですが、首や手は刺激から守ることができます。

冷たい飲み物、食べ物はNG

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夏は特に、冷たい飲み物はさけて常温のものを飲みましょう。

また、アイスや氷などにも注意が必要です。

 

冬でも、暖かい部屋で冷たい飲み物やアイスを食べる人もいるのではないでしょうか?

寒冷蕁麻疹の症状があるような場合、または心配がある人は、冷たいものは避けるようにしましょう。

冷風にあたらない

エアコンの風に直接当たらないことが大切です。

オフィスなどでは、エアコンの吹き出し口に自分のデスクがあるなど、避けられない場合もありますので、冷房が効いた部屋に入る際は、必ず上に一枚羽織ることを心がけましょう。

 

また、レストランやスーパーなど夏はいたるところが冷え冷えになっていますので、注意してください。

部屋の温度管理

室内で極端に寒い場所を作らないよう、トイレや脱衣室などもあたためておくことが大切です。

プールには気を付ける

 

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寒冷蕁麻疹の症状が強くでる人は、プールの際は注意が必要です。

スポーツクラブなどで入るプールは温水プールなどで温度が高めですが、夏の学校でのプール授業では、水温は低めで冷たいと感じるような場合は注意が必要です。

 

寒冷蕁麻疹が心配な方は、プールに入る前に病院の先生に必ず相談しましょう。

 

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温熱蕁麻疹

寒冷蕁麻疹の逆で、温度が高いものの刺激によって、皮膚に蕁麻疹が発症する「温熱蕁麻疹」というものもあります。

温かい刺激が原因となり、お風呂や熱い飲み物などで発症します

 

寒冷蕁麻疹に比べあまり発症例が少ないのですが、温熱蕁麻疹も病院で「誘発テスト」を行うことで、確認ができます。

思い当る症状がある場合は、病院の先生に相談してみてください。

 

まとめ

蕁麻疹は、時間が経過すると消えるため、放置しやすい病気の一つです。

 

ただし、蕁麻疹は治療開始が遅れると慢性化し、完治しにくくなることがわかっています。

湿疹は数時間で消えるので、患部の写真を撮っておき、それを持参して早めに病院で診てもらいましょう。

 

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