保湿効果が高く、「お高い美容クリームよりもお肌がツルツルになる!」なんて雑誌やネットでも紹介されていた”ヒルドイド”。

ヒルドイドを手に入れるためには、病院で処方してもらわなければいけないため、肌の乾燥を治療するという理由で皮膚科でゲットする!という方法を多くの人が使っていました。

このヒルドイドが今後、保険適用外になるかもというのです。

 

そして本当にヒルドイドでお肌ツルツルになるのでしょうか。

ヒルドイドの効果ヒルドイドの種類保険適用外の危機?についてご紹介します。

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ヒルドイドの効果は?

薬

ヒルドイドは病院で”アトピー”や”乾燥による炎症予防”のために処方される保湿剤です。

 

成分は「ヘパリン類似物質」でできています。

ヘパリンは人の体内にあるもので、それと似た成分が含まれているということです。

病院で処方された際の説明には、

  • ケロイドの症状(皮膚が分厚くなった際のかゆみ、痛み、赤みなど)を抑える薬
  • 血流をよくし炎症を抑え、痛みをやわらげる
  • 皮膚の水分保持により、乾燥性の皮膚症状を改善する

と記載があります。

主に、アトピーやケガ、しもやけなどの外傷や炎症や予防のために使われています

ですから、基本的に保湿効果はありますが、乾燥による皮膚の炎症を抑えたり、改善したりするための薬ということです。

ヒルドイドって美容によいの?使ってもいい?

スキンケアしている女性皮膚科では炎症抑制のために処方されるヒルドイドですが、美容によいとさまざまなところで紹介されています。

シミやニキビ跡にも効き、アンチエイジング効果がある。。
なんて紹介もネットでありました。

美容効果として解釈できる点としては、

保湿効果が高い

ワセリンなどと同様にヘパリン類似物質は保湿をする効果があります。

皮膚の表面(表皮)よりもさらに下にある”真皮”まで届くということです。

血行を促進する

肌の血行を促進する効果があります。

実際にイボのようになっていた肌の部分に塗っていたら、気づくと肌の盛り上がりが平らになっていました。

炎症をおさえる

もともとのヒルドイドの作用です。

炎症をおさえることができます。

 

などです。

保湿効果が高くて肌の奥まで潤い、肌の血行を促進し、炎症を抑えてくれたら肌トラブルも解消!そしてツルツルの肌に!!と思ってしまうかもしれませんね。

 

ですが、ヒルドイドはあくまでも病院処方の薬です。

美容のための化粧品ではありません

薬であるということは、人によっては副作用がでるケースもありますので、使用する際は自己判断、そして自己責任ということになりますので、注意してください。

美容用に使ってもいいのか?という疑問に関しては、実際に肌に合わない場合もありますので、あくまでも自己判断で使用してください!

 

ヒルドイドの副作用とジェネリックについてはこちらから♪
ヒルドイドのジェネリックはビーソフテン!副作用も理解して使おう!

ヒルドイドはゲル、ソフト軟膏、クリーム、ローションがある

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画像引用:WHITENING SKINCARE

ヒルドイドは実はタイプ別で4種類あります。

  • ヒルドイドソフト軟膏
  • ヒルドイドクリーム
  • ヒルドイドローション
  • ヒルドイドゲル

ヒルドイドゲルのみ用途が異なり、打撲などの腫れや腱鞘炎の治療に使用されますが、他のソフト軟膏、クリーム、ローションは保湿剤となります。

ソフト軟膏、クリーム、ローションについては、効果は変わりませんが、それぞれ含まれている添加物が異なりますので、使用感も変わってきます。

病院では、使用する部位や皮膚の状態によって合ったものが処方されます。

ヒルドイドソフト軟膏

ソフト軟膏は、油性ベースなので、ハンドクリームのようなしっかりとした使用感です。

ヒルドイドクリーム

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クリームは水性ベースですので、ソフト軟膏よりはサラッとしています。
ソフト軟膏よりもよくのびます。

ヒルドイドローション

ローションは、乳液のような使用感となりますので、化粧品代わりに使っている人はこれかな?と思います。

ヒルドイドが保険適用外に?

泣いている女性の画像

前述のように、「ヒルドイド」が美容目的で化粧品の代わりに処方してもらっている現状を問題とし、「健康保険組合連合会」がヒルドイドの処方に関して、保険適用から外すなどのことを提言しました。

これに対し、「日本皮膚科学会」は実際に保湿による治療が必要な人の不利益を考慮し、ヒルドイドの保険適用を外すという件に関し、反対することに決めたようです。

 

実際に、化粧品使用として処方してもらう女性や、子供に処方されたヒルドイドを自分の保湿剤として使用している例もあるようで、これらにかかっている薬剤費は、かなりの額になるということです。

現時点は、保険適用外になるとは決まっていませんが、既に制限が発生し治療目的であっても少量しか処方してもらえなくて困っている方もいるようです。

今後は更にヒルドイドを処方してもらいにくくなるのではないかと思います。

 

アトピーや皮膚の治療のためにヒルドイドを使用してる人からしてみれば、「ありえない。。」の一言につきるのですが、そもそも雑誌やインターネットでの紹介が事の発端である以上、薬と情報に関するきちんとした規制が必要なのかも。。とも思います。

ヒルドイドは市販で購入できる?

ポイント、注意のイメージ画像

ヒルドイド自体は、市販では購入できませんが、ヒルドイドに使われている「ヘパリン類似物質」が含まれているものは販売されています。

Saiki

小林製薬から「第2類医薬品」としてでている、Saiki(さいき)です。

乾燥による荒れた肌の治療用として紹介されています。

ローション、乳液、クリームタイプがあり、香料や着色料も入っていませんので、肌が弱い方でも使用しやすくなっています。

お値段もそこまで高くはなく、サイズもローションと乳液は大、小2種類ありますので、お試しで小さいサイズから初めてみるのもおすすめです。

【第2類医薬品】小林製薬 Saiki さいきa 保水治療 ローション (100g) 乾皮症、小児の乾燥性皮ふ ツルハドラッグ

価格:1,730円
(2017/11/3 21:52時点)

小林製薬の「Saiki」公式サイトはこちらから

ピアソン

新新薬品工業からも「第2類医薬品」としてピアソンがでています。

【第2類医薬品】ピアソンHP クリーム 50g 新新薬品工業

まとめ

ヒルドイドの効果や保険適用外危機についてご紹介しました。

化粧品として使いたい人がいる一方、皮膚治療に使用していた人は処方制限がキツクなるという残念な状態になっています。

わたしは、アトピー性皮膚炎です。

以前、美容によい!とヒルドイドが流行ったときに、自分が皮膚科で処方されている薬を確認しましたが、ヒルドイドは含まれていませんでした。
(その時は、若干残念に思っていました。)

 

今回、保険適用外の件を知り、再度確認したところ、実はヒルドイドのジェネリックである”ビーソフテン”を使用していました。

乾燥時期にはやはりアトピーによる皮膚のかゆみ、湿疹が治らなくなる傾向がありますので、ジャバジャバ体に使用できなくなると死活問題だなぁ~とあらためて実感しています。

 

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