亜麻仁オイルは私たちが体内で合成できない必須脂肪酸が含まれており、抗アレルギー作用と抗炎症作用の他、さまざまな体にいい作用がある食品です。

 

亜麻仁油には一般的な日本人が不足になりがちな、n-3系の「αーリノレン酸」が多く含まれております。

逆に日本人が摂りすぎている、n-6系の油の含有率が低いので、わたしたちの体にとても有効な油と言えます。

 

普段の食生活で食べているものには何かしらの油が使用されています。
私たちは知らず知らずのうちに、さまざまな油を摂取しているのですが、どうしてもn-6系の油が摂りすぎているのが現状です。

 

ですから、少なくとも家での食事では使用する油はきちんと選択したいところですね。

 

アレルギー体質の人は、アレルギー炎症を悪化させる油もありますので、日々使用する油がなんの油なのかも、特に気を付けなくてはなりません。

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亜麻仁油とは

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青や紫の花を咲かせる亜麻。

亜麻の種を亜麻仁といいます。

 

また、亜麻仁から取れたオイルが「亜麻仁油」または「亜麻仁オイル」です。「フラックスシードオイル」とも呼ばれています。

原産地は、主にカナダ、中国、インド、アメリカです。

 

亜麻仁油の注目の栄養素

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n-3系脂肪酸(αーリノレン酸)

※n-3系脂肪酸、もしくはオメガ3脂肪酸と言われる

 

オメガ3脂肪酸の脂肪酸とは、体内で合成できない必須脂肪酸で、食事から摂取しなければならないものです。
そして、オメガ3脂肪酸の一つである「αーリノレイン酸」は、普段わたしたちが使用する油にはあまり含まれていないので、不足しがちな脂肪酸なのです。

 

オメガ3脂肪酸は血中コレステロールを低下させたり、アレルギー症状を軽減するなどの効果があるとても大切な成分です。

亜麻仁オイルの効果・効能

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・アレルギー症状の緩和

「αーリノレイン酸」を摂取すると、体内の酵素の働きで「EPA」や「DHA」が作られます。

「EPA」や「DHA」にはアレルギー症状を軽減する効果がありますので、亜麻仁油の摂取によって、「抗アレルギー作用」や「抗炎症作用」が期待できるのです。

 

また、私たちが普段摂りすぎと言われているオメガ6脂肪酸の含有量が、亜麻仁油は少ないのです。

 

オメガ6脂肪酸の摂りすぎは、細胞に炎症を引き起こすため、強い痒みがアレルギー悪化の原因の一つとなっています。

ですから、アトピーや花粉症などのアレルギーの人にはうれしい作用がある油ということです。

・生活習慣病予防効果

オメガ3脂肪酸には、コレステロール値を調整する機能があります。

 

また、中性脂肪を減らし、血液サラサラの効果がありますので、動脈硬化や脳卒中や糖尿病、高血圧などの生活習慣病の予防にも効果的です。

・アンチエイジング・ダイエット

亜麻仁油は食物繊維が豊富で、便秘解消に効果的です。

また、コレステロールを排出するため、ダイエット効果が期待できます。

 

αーリノレン酸には細胞膜を構成する成分があるので、美肌や老化防止にも効果的です。

・女性更年期障害予防

亜麻仁油には、更年期になると減ってしまう「エストロゲン」と似た効果がある「リグナン」が含まれています。

 

「リグナン」の働きによって、更年期障害の症状を緩和することができるのです。

・脳に効果が抜群(認知症予防や学習能力の向上)

オメガ3脂肪酸の「αリノレン酸」は、体内の酵素の働きで「DHA」が作られるので、脳の神経細胞を活発にする働きがあります。

また、オメガ3不足になると、脳の神経細胞は正しく情報伝達できなくなることがわかっています。

 

認知症の人は、認知症ではない人に比べ、オメガ3が極端に少ないのだそうです。

日本人は、このオメガ3が不足しがちなのですから、積極的に摂取することで、認知症防止や学習能力の向上効果があるのです。

1日の摂取量

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リノール酸(オメガ6)とαーリノレン酸(オメガ3)のバランスが大切で、割合は、

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が理想的とされています。

 

亜麻仁油には、αーリノレン酸が40~60%も含まれているため、簡単に摂取が可能です。

 

αーリノレン酸の1日の摂取目安は4~5gで小さじ1程度です。

亜麻仁油の選び方

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亜麻仁油の原産地は、カナダ、中国、インド、アメリカなどと、国内のものではないため、できる限り有機栽培」のものを選びましょう。

 

また、加熱すると酸化してしまうため、「低温圧搾法(コールドプレス法)」ものを選びましょう。

これは加熱なしで油を絞る方法となります。
オーガニックのものも今はネットで簡単に手に入りますので、さがしてみてくださいね。

亜麻仁油の注意点・使い方とレシピ

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亜麻仁油は酸化すると危険!

亜麻仁オイルは熱に非常に弱く、酸化しやすいので加熱せずに使用するのが基本です。

亜麻仁油が酸化してしまうと、体に悪いと言われている「トランス脂肪酸」が含まれる状態となってしまいます。

トランス脂肪酸は海外では使用を禁止している国も多く、体の中で代謝しないことで、体に悪い影響を与える可能性がある成分です。

日本では残念ながら規制がありませんが、せっかく体によい油を摂るつもりが、酸化させてしまうことで悪影響を及ぼす可能性があるということです。

亜麻仁オイルは加熱しないこと、封を開けたら冷蔵庫保存し、1か月を目安に使いきりましょう。

そのまま使うのが基本!

亜麻仁油はそのまま使うのが、一番αーリノレン酸を多く摂取することができます。

  • スープやみそ汁にプラスする
  • ドレッシングにプラスする
  • 冷ややっこや納豆にプラスする

まとめ

亜麻仁オイルの栄養や効果、使い方についてご紹介しました。

  • 亜麻仁油の注目の栄養素は「αーリノレン酸」
  • 亜麻仁油の効果は、アレルギー症状の緩和、生活習慣病予防、アンチエイジング・ダイエット、情勢更年期障害予防、認知症予防
  • 一日の摂取目安は、小さじ1程度
  • 亜麻仁油の選び方は、「有機栽培」のもの、「コールドプレス法」のもの
  • 亜麻仁油の使い方は、加熱しないこと

です。

とても体にいい油ですので、普段使いの油に加えてみてくださいね。

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