初期のニキビは、アトピーなのかニキビなのか判断しにくい!ということよくありませんか?
アトピー肌の人のあるあるなんです。
でも、アトピーとニキビってつける薬も違うし、間違った治療をしていると悪化する可能性もあります。
思春期のニキビも大人ニキビも、ホルモンバランスや生活習慣の乱れが関係していると言われていますが、ニキビとアトピーって実は原因となる要素がとても似ているんです。
そんなアトピーの人のニキビの治し方と対策をご紹介します。
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アトピーとニキビの違いとは
アトピーとニキビの大きな違いは、「痒みがあるか否か」です。
アトピーによる湿疹の場合、湿疹がでたところにかゆみを伴いますが、ニキビは痒みよりはちょっとした痛みを感じるケースが多くあります。
また、触ったときの感触ですが、ニキビの方が皮膚の内側に硬さを感じるような場合もあります。
かゆみはなく、少し硬いような場合は、アトピーではなくニキビと認識しましょう。
また、アトピーの症状は全身にでますが、ニキビは顔や首、背中以外はあまりでない傾向がありますので、その点でも見分けることができます。
間違った治療をするとニキビが悪化することがありますので注意が必要です。
アトピー肌の人はニキビがでやすい
ニキビは皮脂のつまりが原因となりますので、肌がオイリーな状態をさければいいのかと思いがちですが、実は乾燥しすぎた肌もニキビはでやすくなります。
皮膚のバリア機能が低下している状態では、肌の状態を戻そうと毛穴から必要以上に皮脂が分泌されますので、乾燥が強い状態でも毛穴のつまりが起きやすくなってしまうんです。
アトピーの人は乾燥肌の人の割合が非常に多く、また、皮膚のバリア機能が低い傾向にあります。
きちんとした保湿を行わないと、実はニキビがでやすい状態にあると言うことです。
また、アトピーもニキビも環境の変化が大きいときに発症するケースが多くみられます。
食事や睡眠時間、ストレスなどを抱えることは、体内のバランスを崩し症状がでやすくなるんです。
アトピー肌でニキビが発症すると、肌が乾燥しがちであること、アトピーでついつい掻いてしまうこともあり、なかなか治ら場合もありますので、注意が必要です。
適切な治療を心がけて、早めの治癒を目指しましょう。
病院で処方されるニキビの塗り薬
アトピー肌の人は、ニキビが繰り返しでるのであれば、皮膚科の先生に相談してみましょう。
決してアトピー用のステロイド外用薬やプロトピックを塗ってはいけません。
もし、ニキビの薬やニキビ用化粧品を使っているのに、ニキビが治らないような場合は、肌に合わない治療をしていたり、途中で薬をやめてしまっている可能性があります。
ニキビ治療は、”市販の薬や化粧品で治せる範囲”と”皮膚科での治療が必要な範囲”があります。
若い年齢のうちに皮膚科にかかることで、ニキビ跡が残りにくくなる傾向もありますので、なかなか治らない、顔全体が赤くなるようなニキビの場合は、一度皮膚科で診てもらいましょう。
アレルギー体質の場合は、薬自体にアレルギーがでる場合がありますので、副作用のような症状がでたら使用を中止し、必ず医師に相談してくださいね。
ニキビで使われる薬の種類をご紹介します。
抗菌薬
ニキビの原因と言われているアクネ菌に対して、抗菌作用や炎症を鎮める作用があります。
塗り薬と飲み薬があります。
過酸化ベンゾイル
アクネ菌に対する、抗菌作用や炎症を鎮める作用があります。
また、毛穴のつまりをとる作用もあります。
副作用
乾燥とかゆみがでることがあります。
アダパレン(外用レチノイド剤)
毛穴のつまりを抑えて、皮脂がたまることを防ぎます。
また、炎症を鎮める作用もあります。
副作用
塗った際に皮膚がピリピリしたり、赤くなったり、乾燥、痒みがでることがあります。
また、妊娠中も控えた方がよい場合がありますので、注意が必要です。
ビタミン剤
皮脂を分解するビタミンB2、皮膚炎を抑えるビタミンB6、皮脂の酸化をおさえるビタミンCなどが効き目があります。
アトピー肌のニキビ対策
でてしまったニキビにはやはり薬が有効ですが、普段からニキビがでにくくするために対策をとることも大切です。
アトピー肌の人はそれじゃなくても普段からツライ思いをしていると思いますので、肌トラブルを増やさないためにも、できることからとり入れていきましょう。
洗顔
顔にでるニキビにとって一番大切なことは洗顔です。
ただし、ニキビがでているからと言ってゴシゴシ洗ってしまうと、アトピーが悪化しますので、基本的にはやさしくぬるま湯で洗うことが基本です。
まずは、きちんと洗顔できているかを見直しましょう。
ニキビの洗顔方法についてはこちらから♪
⇒ニキビの原因はなに?ニキビケアは正しい洗顔から始まる!!
洗顔後のスキンケアが重要!
上でも説明していますが、乾燥はニキビを悪化させる原因になります。
ですから、ニキビが気になるからと言って、洗顔後のスキンケアを怠ってはいけません。
肌の水分が足りなくなると、皮脂が過剰分泌される原因にもなりますし、アトピーも悪化します。
基本的には化粧水・クリームを使用することが必要です。
化粧水のみでは、肌から水分蒸発がおこり肌が乾燥してしまいます。
アルコールフリーの低刺激のものをおすすめします。
クリームを選ぶ
さっぱりで軽いタイプの乳液やクリームを塗りましょう。
また、ニキビがある部分とない部分でクリームの塗り方や種類を変えるのがおすすめです。
アトピー肌であれば、冬はかなりコテコテのクリームを使用している人も多いと思います。
ニキビにとってもちろん肌の乾燥は敵ですが、コテコテすぎるクリームは毛穴を塞いでしまう恐れがあります。
ですから、ニキビの炎症がある部分は”薄くぬる”または”サッパリタイプのクリームを塗る”などで、工夫するのがいいでしょう。
また、思春期のニキビの場合、大人ニキビとは肌の状態が異なる可能性あります。
サッパリタイプの化粧水のみで乾燥を感じる場合は、サッパリタイプの乳液を上に塗るようにしましょう。
化粧水を選ぶ
ニキビ用の化粧水は菌を抑えてくれる効果があります。
ニキビの症状が強く、長く続くようであれば、ニキビ専用化粧水も検討しましょう。
睡眠をとり、ストレスをなくす
睡眠は肌の再生にとても大切かつ必要なものです。
睡眠時間が足りないと、肌の再生が妨げられていまします。
ストレスが強い状態では、アトピーが悪化したり、皮脂の分泌が促されてしまうなど、肌の水分バランスも崩れやすくなります。
質のよい睡眠をとること、適度なストレス発散が必要です。
チョコやナッツは食べてはいけない?
チョコレートやナッツ類などの油分が多いものを食べると、ニキビが悪化するとよく言わていましたが、科学的な根拠はありません。
もちろん、糖質や動物性脂肪の摂りすぎは皮脂の分泌量を多くする原因となりますが、基本的にはバランスのよい食事をとることが大切です。
ただし、普段から食べているもので、「これを食べるとニキビが悪化するかも!」と思い当たるものがあれば、できる限り避けるようにしましょう。
皮脂の分泌を制御したり、肌を作る手助けをするビタミンB2やビタミンB6は多く摂れるように工夫が必要です。
また、ビタミンAやビタミンC、ビタミンEも肌の健康を保つのに必要なビタミンですので、多く摂りましょう。
食事のバランスがくずれることは、アトピーやニキビが悪化する原因の一つであると言われています。
炭水化物、脂質の過剰摂取を控え、ビタミン、ミネラル、食物繊維が多い、野菜や果物を多く摂るようにしましょう。
ニキビはつぶさない
ニキビは自分でつぶしてはいけません。
病院の治療でつぶす場合はありますが、その場合は医師がニキビの進行度合いや状態を確認して、細心の注意をはらって行う治療となります。
ニキビをつぶしたり、触ったりすると、毛穴のつまりがおこることや雑菌が入る原因になります。
ニキビの種類によっては、つぶすことでニキビ跡が残ってしまう場合もありますので、つぶすのはよくありません。
ニキビの化粧品選び
メイク用化粧品の注意
ニキビがあっても油分が少ない化粧品であれば、使用してもOKです。
ファンデーションはパウダータイプがおすすめです。
ただし、皮膚科で治療を受けている場合は、薬と化粧品の相性がありますので医師に相談する必要があります。
肌の負担が軽いファンデーションはこちらから♪
⇒アトピーのおすすめパウダーファンデーション!ムラ・浮きなし・肌負担も軽い!
洗顔料
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肌に刺激があるような石鹸は使用しないようにしましょう。
ニキビ用の薬の種類によっては、洗顔料のスクラブやビーリング成分で避けた方がよいものがあります。
もちろん、アトピー肌の人にはスクラブやピーリング成分が入ってものはおすすめしません。
日焼け止め
日焼けすることはニキビを悪化させる可能性があります。
また、アダパレンや過酸化ベンゾイルを使用しているときは、普段よりも日焼けしやすい状態になりますので、必ず日焼け止めを使用しましょう。
日焼け止めクリームは、アトピー肌には負担がかかりやすいものの一つです。
SPF値やPA値が高すぎず刺激が少ないものを選びましょう。
アトピーとニキビ併発体験談
わたしはアトピー性皮膚炎で弱めのステロイド剤、小児用プロトピック軟膏を顔に使用していますが、たまに顎(あご)にニキビがでることがあります。
昔は何の知識もなく、ニキビにもステロイド剤を塗っていましたが、皮膚科の先生にニキビの話をしたら、
「ステロイドはぬらないで!!」
と怒られてしまいました。
今考えると、ステロイドを塗ることでニキビが悪化していたのかもしれません。
乾燥肌、敏感肌であるため、いつも油分が多めのコッテリ系の基礎化粧品を使用していましたが、あるときコッテリすぎるクリームがニキビの原因であることがわかりました。
夏になると、おでこと顎はベタつく傾向であるにもかかわらず、こってりクリームを塗っていたのがいけなかったようです。
そのことに気づいてからは、夏はコッテリクリームは頬のみに塗ることにしました。
今はニキビがでる頻度もかなり少なくなっています。
わたしのように季節でかわる肌の状態に適した化粧品を使用していなかったことが原因である場合もありますので、ニキビ治療やニキビができやすい部位には、さっぱりタイプの化粧品を使用してくださいね。
ナジフロクリーム
ニキビ用で皮膚科から初めにもらった塗り薬です。
抗菌剤です。
初期の段階で塗ると、悪化する前にニキビ消えてがなくなります。
ゼビアックス ローション
お引越しの都合で違う皮膚科に通いだしてから、処方してもらった塗り薬です。
こちらも抗菌剤です。
すこしピリピリしたのですが、初期のニキビは悪化せずに消えてくれます。
まとめ
ニキビを治すためには、日々の洗顔と保湿、食生活の見直しがとても大切です。
また、アトピーの薬はニキビには塗らないように気を付けましょう。
スキンケアは肌の状態に合ったものを、季節によっても変えるなどの工夫が必要です。
薬は副作用がでることもあるため気を付けて使いましょう。
ニキビの洗顔方法についてはこちらから♪
⇒ニキビの原因はなに?ニキビケアは正しい洗顔から始まる!!
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