アトピー肌の人にとって、お風呂での肌の洗浄はとても大切なことです。

でもお風呂の入り方、体の洗い方を間違うと、アトピーの悪化につながるんです。

 

毎日入るお風呂でのケアがアトピーを改善する一つのカギとなっています。

体をタオルでゴシゴシこすっていませんか?

長湯していませんか?

 

アトピーが悪化しない、お風呂の入り方をご紹介します。

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入浴はアトピーに必要?

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アトピー性皮膚炎の人は皮膚を清潔に保つことが必要です。

アトピー肌の人は健康肌に人に比べて、皮膚に存在する「黄色ブドウ球菌」の数が多いことがわかっています。

黄色ブドウ球菌は誰の皮膚にもいる常在菌で、普段は悪さをする菌ではありませんが、一定量以上に増えることでアトピーの悪化につながると言われています。

 

また、汗は皮膚の炎症を悪化させる原因になりますので、汗をかいたら洗い流さなければいけませんね。

汗自体にアレルギーがある人もいますので、入浴で石けんやシャンプーを使って、一日の汚れを洗い流すことはとても大切なことです。

 

夏場は寝ている間にも大量の汗をかきますので、夜入浴していたとしても、起床後に石けんは使わずお湯のみで汗を洗い流すと、皮膚の清潔を保つことができます。

お風呂に入らない・入浴しない選択

肌を清潔に保つことは大切なのですが、

入浴はアトピーを悪化させる!

と言われているのも事実です。

 

入浴によってアトピーが悪化する理由としては、

  • 体温があがることで、かゆみが増す
  • 治りかかっているカサブタが剥がれてしまう
  • 水や石鹸のダメージで、皮膚にいる常在菌まで流れてしまう

などがあげられます。

皮膚の炎症が強い際には、入浴を禁止する治療もあるのは事実です。

実際に一時的にお風呂に入ることをやめてアトピーが改善する例も多くあるんです。

 

ただし、お風呂に入らないことで悪化する人もいますので、一概に「お風呂に入らない選択」が好ましいとは言い切れません。

わたしの場合は、一日お風呂に入らないと全身かきむしって大変な状態に陥ります。
フケも大量にでてしまいます。
その後、1週間は肌の調子が悪くなります。

ですから、わたし個人の意見としては、お風呂に入らない選択はおすすめしていません。

 

とは言えアトピー緩和の効果がでている人もいますので、「お風呂に入らない方法」をお試ししてみたいのであれば、

まずは「シャワーのみで軽く洗い流す」という方法から始めてみるのがいいと思います。

石鹸を使わない選択!

アトピーの方で毎日入浴はしているけれど、石鹸は毎日使っていないという方もいるんです。

石鹸は皮膚の汚れと一緒に油分も取り除いてしまうため、どうしてもアトピーの炎症があるような場合は、乾燥を強くしてしまうことがあります。

 

ですから、

  • 汗をかきやすい部分のみ石鹸を使い、あとはぬるま湯で洗い流す
  • 一日おきや二日おきに石鹸を使用する

などの方法もあります。

石鹸やシャンプー選びが大切

上でご紹介しているように、

  • お風呂に入らない
  • 石鹸を使わない

という選択をしてアトピーを改善している例があるほど、お風呂の熱や、水、石鹸による肌への影響は強いものと言えます。

ですから、普段から使用する石鹸、シャンプー選びはとても大切です。

お風呂の水だって、塩素を抜くなどの対処が必要な場合もあるんです。

 

普段の入浴で使用しているものを、一つずつ見直していくことが、「アトピー改善の鍵」となります。

入浴時の洗い方

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アトピー肌にとって大切なことは、「肌に過度な刺激を与えないように洗うこと」です。

石けんがきちんと泡立てられていれば、体の汚れは泡をのせただけで取れます。

とにかくゴシゴシしないことが鉄則です。

 

また、上でもご紹介している通り、石けんを使わないことを推奨しているお医者さんもおりますが、皮膚につく汚れのうち黄色ブドウ球菌はアトピー性皮膚炎を悪化させることがわかっています。

皮膚の表面に炎症があると、黄色ブドウ球菌は時間とともに増加してしまいます。

お湯だけでは落としきれない汚れもありますので、石けんでやさしく洗い流すことが大切です。

洗う順番が大切!

洗う順番は、

頭→体→顔

の順であらいましょう。

 

洗う順番って、実はとても重要なんです。

それは、皮膚の強さが部位で異なるためです。

顔には専用の洗顔石鹸があるほど、肌はデリケートですよね。

シャンプーやコンディショナーの成分が体や顔に付着する可能性があるため、それを落とす意味でも洗う順番には注意が必要です。

髪、頭皮の洗い方・シャンプーの仕方

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アトピーの人は頭皮も弱い人が多いため、痒みやフケが気になる方も多いのではないでしょうか。

頭が痒いからと言ってゴシゴシ洗うのは逆効果です。

頭皮に炎症が起き、更に痒みが悪化する可能性があります。

 

フケの原因の大半は、

  • ゴシゴシ洗いすぎ
  • シャンプーの洗浄力が強すぎ

のいずれかです。

これはアトピーの人に関わらず言えることです。

 

シャンプー選びも大切ですが、まずは洗い方も一度見直してくださいね。

合成界面活性剤が入っていないシャンプーは泡立ちが悪いため、ゴシゴシ洗いがちです。

それを防ぐためにも、シャンプーは2度洗いをオススメします。

1.頭皮と髪の毛をお湯で十分に濡らす

まず初めに、頭皮や髪についているホコリや皮脂などをぬるま湯で洗い流します

ここできちんと濡らすことで、シャンプーをつけたときの泡立ちも変わりますし、必要以上にゴシゴシすることも防げます。

2.1度目のシャンプー

シャンプーを手にとり軽く泡立てて、髪の上になでるように広げます

指の腹を使って、軽く押し付ける感じで広がったら、シャワーで洗い流します。

1度目のシャンプーではあまり泡立たなくても大丈夫です。

3.2度目のシャンプー

シャンプーを手にとり泡立てて、髪になじませます。

手のひらと、指の腹を使いやさしく泡立ててから、シャワーで洗い流します

石けん成分が残らないよう、よく洗い流してください。

4.コンディショナーをつける

コンディショナーを使用する場合は毛先のみにつけること。

毛先以外もパサつく人は頭皮にも優しい成分のコンディショナーを選びましょう。

 

洗い流す際は、顔にコンディショナーが付かないように天井を見上げる姿勢で入念に洗い流しましょう。

また、頭皮にコンディショナーをつけた場合は、なじませるために長時間放置すると肌へ刺激がでることがありますので、で注意してください。

※湯の温度は37~38℃のぬるま湯を使いましょう。

体の洗い方

体を洗うときにしてはいけないのは、ナイロンタオルなどで体を洗うことです。

ナイロンタオルは肌への刺激が強いため、必ず手のひらで洗うようにしましょう。

  • 石けんは泡立てネットでよく泡立ててから、手のひらに泡をつけて洗います。
    指の腹をつかうと汚れが落ちやすいでしょう。
    また、石けんを泡立てずに洗うと肌への刺激も強くなり、汚れも取れないため、よく泡立てる必要があります。
  • ナイロンタオルやアカすりは、肌に刺激を与えるため使わないこと。
  • 肌に炎症があるところは、泡でやさしくなでるように洗う。
  • 洗ったあとは、石けんをよく洗い流す。

※湯の温度は37~38℃のぬるま湯を使いましょう。

顔の洗い方

  • 洗顔石けんを泡立てネットでよく泡立てて、おでこ、鼻、両頬、あごにのせます。
  • 薬指の腹を使って、石けんの泡で肌をなでるように洗います。
    薬指は指の中で一番力が入りにくいため優しく洗えます。
    髪の生え際も一緒に洗いましょう。
  • 洗ったあとは、石けんをよく洗い流します。
    耳の入口や耳の裏側など石けん成分が残りやすいところも、よくすすいでください。

湯船につかるときの注意

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長湯と温度に気を付ける

長湯や高温のお湯で体が温まりすぎると、痒みを引き起こします。

ぬるめのお湯に短時間つかるようにしましょう。

入浴剤は使わない、もしくは保湿成分のみのものを

入浴剤は体に成分が残ります。

ですから、使用する入浴剤は保湿成分以外が入っていないものを使用しましょう。

保湿成分が肌に合わない場合もありますので、新しいものを使用した際に、アトピーが悪化したらすぐに使用をやめましょう。

 

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お風呂上りは保湿を!

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やわらかいタオルを使う

  • タオルは肌への刺激を抑えるため、なるべく柔らかいものを使用します。
  • タオルで拭くときは、肌をやさしく押さえて水分をとります。
    決してタオルでゴシゴシこすらないように気を付けてください。

保湿は10分以内に

入浴後10分以内に保湿剤を塗りましょう

入浴後約10分から皮膚の水分はどんどん蒸発しはじめ、20分後には入浴前よりカサついてしまうことがわかっています。

まとめ

アトピーの悪化を防ぐ入浴方法についてご紹介しました。

アトピーを悪化させないためには、

  • 入浴法を見直す
  • お風呂の水を変える
  • 石鹸、シャンプーを変える
  • 入浴剤の選択

などがあります。

 

できることからはじめてみましょう!

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