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ステロイド剤には副作用があるため、使いたくないという方がいるのではないでしょうか。

一概にステロイド剤と言っても、内服するものとステロイド軟膏のように塗るタイプのものがあります。

それぞれで副作用は異なりますので、きちんと副作用を理解して使用することが大切です。

 

 


ステロイドとは

 

ステロイドとはなに?

 

ステロイド、正式には「合成副腎皮質ホルモン剤」は、もともと体内で作られている副腎皮質ホルモンを科学的に合成して、効き目の持続時間を延ばしたり、吸収を良くすることで、何十倍も効き目を強くしたものです。
なんだか、説明を聞くだけでもホルモンだし、効き目も強いし怖いですよね。

ステロイドは、アトピー性皮膚炎の症状を抑えるために使用されますが、ケガや手術のときなどの炎症を抑えるためにも使用されています。

 

本来体の中で作られるはずの、副腎皮質ホルモンを外から摂取することになるため、ステロイドを服用していると副腎皮質ホルモンの分泌が減り、自分で炎症を治す力が落ちると言われています。

 

ただし、副腎皮質ホルモンの分泌が減るというのは、服用時だけで、外用薬の使用ではそのような副作用はありません。

 

 

ステロイドの副作用

 

それでは、どのような副作用がおきるのかを見ていきましょう。

 

ステロイド外用薬の副作用

 

ステロイド外用薬使用時の副作用は、皮膚の浸透率が高いところに発症しやすい傾向があります。
代表的な副作用は「酒さ様皮膚炎」「ニキビ」です。

 

・酒さ様(しゅさよう)皮膚炎

酒さ様皮膚炎とは、「アトピック・レッド・フェイス」のことです。

ステロイドを長期使用することにより、皮膚の萎縮、皮膚の血管が拡張し、顔がブツブツし、赤くなる症状です。

 

ステロイドを塗ることで、アトピーの炎症はおさまっていたかもしれないのに、炎症がぶり返すのを恐れ塗り続けているうちに、酒さ様皮膚炎という別の病気が起こっていたということになります。
1か月以内の外用ではほとんどおこらず、7~8年塗っている人で5人に1人くらい症状がでるというデータがあります。

 

ステロイドをだらだら長く塗ることが、この副作用の原因となりますので、症状が悪いときにパッと塗って、改善したらパッとやめることができれば、この副作用の心配はありません。

 

酒さ様皮膚炎を治すには

治療法としては、ステロイドを完全にやめることです。
ステロイドを長期間塗っている人が突然やめると、症状が一気に悪化し、顔が真っ赤に腫れあがります。

 

 

・ニキビ

ステロイドにはニキビをつくる副作用があるので、ステロイドでの治療中にニキビがでることがあります。
ニキビがでた場合は、その部分にはニキビ用の薬を塗らなければなりません。

 

 

・リバウンド

 

ステロイド外用薬のリバウンドとは、使っていたステロイドを急にやめたあとに症状が悪化することです。これを「脱ステロイドによるリバウンド(離脱症状)」と言います。

長期間の使用によってステロイド中毒になっている状態から、突然クスリを絶つことで発症する禁断症状のようなものです。

 

全身が腫れあがり、浸出液がダラダラ、身体中から粉がボロボロ状態で、痒くて睡眠もままならない状態となります。
症状の度合いには個人差がありますが、日常生活が困難な状態になる人も多いので、脱ステロイドをするのであれば、それ相応の覚悟が必要です。

 

顔や頸に関しては、今はステロイドをやめると同時にプロトピック軟膏を塗り始めることで、以前よりは酷いリバウンドは抑えることができるようになりましたが、プロトピック軟膏も塗りはじめに強烈な副作用がでることもあり、脱ステロイドははっきり言って容易ではありません。

また、完全に脱ステができるまでの期間はアトピーの症状の度合いやそれまでのステロイド歴により個人差がかなりあります。短期間で完治するものではありません。

 

脱ステの際には、徐々に弱いステロイドに変更し、その後プロトピック軟膏に切り替える方法や、入院して行う方法など機関によってさまざまです。
基本的には皮膚科のお医者さんと相談し、行っていかなければならなりません。
「ステロイドは簡単にはやめられないのです。」

 

 

ステロイド内服時の副作用

 

アトピーの治療において、アトピーの症状が酷い場合にはステロイド内服薬が処方される場合があります。
短期間での服用で処方されるケースが多いと思いますが、こればステロイドだとキチンと説明してくれないお医者さんもいるので、びっくりしますよね。

 

ケガや手術などではなくても、ステロイド内服剤が処方されるわけですから、よっぽどアトピーの症状が悪い時のみに処方されるのかと思いきや、そうでもないタイミングでも処方されている人を見たことがあります。

 

内服剤は、外用薬よりもはるかに副作用がこわいクスリですので、副作用のリスクをきちんと理解しましょう。

 

 

・ムーンフェイス

顔が丸くまる症状がです。
服用時の副作用であるが、まれに強いクスリを塗ったときも起こった事例もあります。

 

 

・骨粗鬆症

長期間、服用した場合に骨がもろくなる副作用で、外用薬ではおこりません。
長期間内服の場合は、骨が弱くならないようにするクスリを一緒に処方するとのことです

 

 

・やめるとリバウンドをおこす

ステロイドを内服のした場合は、ステロイドを飲んでいる間、体の副腎はつくるのをセーブして休止しているので、それを急にやめると、からだに必要な副腎皮質ホルモンが足りなくなり、症状がぶり返して悪化したりすることがあります。また、食欲不振、脱力、不安、不眠、ショック状態になることもあります。

 


ステロイドは使うべき?使わないべき?

 

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現在の皮膚科の治療方針としては、「日本皮膚科学会」が発行している「アトピー性皮膚炎診療のガイドライン」によれば、

  •  クスリによる治療
  •  悪化要因の検索と対策
  •  スキンケア

 

この3つが基本治療であり、症状が悪い場合はステロイドを使用して、炎症を抑える方針となっています。

 

ここまでの副作用を考えると、ステロイドは使用したくないですが、
アトピーの症状が非常に悪い時は、やはりステロイドに頼らざるを得ない場合があるということです

 

 


ステロイドのリバウンドを救うプロトピック軟膏

 

プロトピック軟膏は1999年から発売され、ステロイドと同じように皮膚の炎症を抑える効果があるクスリです。

顔・頸限定での使用が許可されているクスリですが、ステロイドのようなホルモン作用がないので、目のまわりにも塗ることが可能です。
また、クスリの使用をやめたときに、急激な悪化がないクスリなので、プロトピックがあればステロイドはいらないのではないか!!と思いますが、ステロイド外用薬と比較すると「中」くらいのクスリの効きで、かゆみの強い湿疹には効果がありません。

 

ただし、症状が強い時のみステロイドを使用し、症状が軽いときにはプロトピック軟膏の使用へ変えていくことで、ステロイドへの依存を少しずつ経っていくことができます。
脱ステロイドの恐怖をかなり助けてくれる救世主と言えるでしょう。。

 

 


プロトピック軟膏の副作用

 

プロトピック軟膏はすばらしいような説明をしましたが、やはり副作用はあります。

 

使い始めの副作用

 

塗った後1時間前後で、肌がピリピリし、灼熱感があります。
長くても1週間程度でこの灼熱感は治まります。

 

この顔が熱くなる症状は、人によってはほとんどなく軽い人もいますが、私の場合はすごい熱いしピリピリどころでなくヒリヒリが酷く、1週間ほど発熱もありました。初めの2日ほどは寝込んだくらいです。
ですから、それなりに覚悟して始めてください
また、プロトピック軟膏には、普通のタイプのものの他に、小児用プロトピック軟膏というものがあり、通常タイプよりもクスリの効果が弱くなっています。これの方が使い始めのピリピリ感はかなり軽い感じはしました。

 

 

その他の副作用

 

・酒さ様皮膚炎

実はステロイドでも紹介した、顔が赤くなる皮膚炎が長期間使用により報告されています。

 

 

プロトピック軟膏 使用時の注意

 

  • ニキビには塗らないこと。ニキビが悪化するため
  • 紫外線をさけること。屋外に長時間でる場合は昼間は使用してはいけない。
  • 妊娠中は使用禁止。ステロイドに切り替えなければいけない
  • 2歳未満は使えません

 

 


まとめ

 

アトピー治療でステロイドを使用してもよいのか?の答えは。。。

 

・「日本皮膚科学会」の「アトピー性皮膚炎診療のガイドライン」では「Yes」
・脱ステロイドをすでに成し遂げた人は「No」
・私個人は「Yes」
※わたしは、長年のステロイド中毒です
お子さんなどがアトピーでこれから治療をしていく方であれば、選択が必要ですね。

 

「アトピー性皮膚炎診療のガイドライン」では「ステロイド」は使うということになりますが、病院によって方針は異なりますので、ステロイドを処方しない病院もあります。
事前に調べて決められた方がよいでしょう。電話でもステロイドの処方をしているか問い合わせができます。

 

また、「ステロイドを使用する」ことを選択するのであれば、使用法を間違わない様に

「長期間使わない。症状が改善したらぱっと使用をやめる」

ことを是非徹底してください。
わたしのようなステロイド中毒を一人でも減らすために!!

 

もう脱ステロイドでステロイド塗らなくても湿疹等の症状が治まっている人は、アトピーの症状自体が治まっているのだと思います。ですから、今後も非ステロイドの痒み止めなどで頑張っていくべきでしょう。

 

既にステロイド中毒である方は、「脱ステロイドの苦難」はきちんと理解してから決めてくださいね。
ステロイドやめたからと言って、アトピーが治るわけではありません。
もともとアレルギー体質である限り、アレルゲンの摂取や接触により、いつでも症状はぶり返すのです。
そもそもアトピーの症状が悪く、ステロイドが必要で処方されていたわけですから、このクスリをやめるのであれば、クスリがなくてもアトピー症状を抑えることができるようになる必要があるのです。

 

ステロイドをやめるためには、「ステロイドの離脱症状と戦う」ことと、そもそもの「アレルギー症状を緩和させる」ことの二つの目標が必要ということです。

 

 

 

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