「アトピー性皮膚炎の炎症が治ったあとに残る跡(色素沈着)が、なかなか消えない。。」
と悩んでいる方多いのではないでしょうか。
わたしもその一人です。
アトピーの跡(炎症後色素沈着)を消すには、レーザー治療や飲み薬、クリームなどでの対策が必要となります。
レーザーはやはりコストが高くなるため、ハードルが高いと思うかたは、クリームや服用タイプのものを試してみることもできます。
アトピー跡が残る理由と色素沈着を消すための治療等についてご紹介します。
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アトピーの跡が残るのはなぜ?
肌の黒ずみ、色素沈着はそもそもいろいろな原因で起こります。
- 紫外線
- キズやケガの跡
- 炎症の跡
- 長期に及ぶ摩擦や刺激
など種類はさまざまです。
アトピー性皮膚炎の人におこる色素沈着は、炎症を繰り返すことによる慢性的なものとなり「炎症後色素沈着」と呼ばれるものです。
皮膚の炎症を治そうとするときに生じる「メラニン」がアトピーの跡として残ってしまうんです。
もともと皮膚のバリア機能が低い状態であるアトピーの人は、外部からの刺激を受けやすい状態となっているため、同じ個所に何度も炎症を起こします。
本来であれば時間の経過、肌のターンオーバーとともに薄くなっていくはずのアトピー跡が、何度も炎症が繰り返されることでメラニンが黒ずみとして沈着してしまいます。
炎症後色素沈着が起きる場所は、顔や首、体など人によってさまざまな部位に起こります。
ステロイドで肌が黒ずむってホント?
「皮膚の黒ずみは、ステロイド外用薬による副作用では?」
という声もよく聞きますが、これは誤認であると言われています。
ステロイドは炎症を早く抑えることができる薬であるため、炎症による赤みがひいたあとの跡が目立って見えているとのことです。
わたしはステロイド外用薬を顔も体にも使っていますが、ステロイドを塗って急激に治すとやはり跡が目立つなぁ~と日々思っていました。
ただし、炎症が酷い部分はステロイドを使わなかったとしても、最終的には炎症を治す際にできるメラニンにより跡が残っていたのかもしれません。
ですから、わたしの認識も間違いだったということなのでしょう。
とにかく、ステロイドの副作用として色素沈着は含まれていないとのことです!
アトピーの跡(炎症後色素沈着)を治す方法
「できてしまったアトピー跡を消したい!治したい!」
わたしと同じお悩みを抱えている方、たくさんいるのではないでしょうか!
アトピー跡を治すためには、
- 日々の紫外線対策
- 肌のターンオーバーを整える
- 色素沈着の治療
の3段階が必要となります。
紫外線対策
まずは、紫外線対策が必須になります。
炎症後の皮膚の部分は、紫外線によりさらに皮膚の色が濃くなってしまいます。
もちろん、現在炎症がある部分も同様です。
ですから、炎症部、色素沈着部に対して日焼け止めでの対策が必要です。
治療により色素沈着が改善したとしても、新しいシミを防ぐこと、できてしまったシミを濃くしないことが大切なんです。
アトピーのかたは、日焼け止めを塗るだけで炎症が悪化したり肌への刺激を感じたりする人が多いと思いますので、肌への負担が少ない「紫外線吸収剤」が含まれていない「ノンケミカルの日焼け止め」を使用しましょう。
ちなみに日焼けサロンなどで皮膚を焼くことでアトピー症状が緩和したという話を聞いたことがあります。
紫外線には肌の殺菌効果があることから、一時的にアトピーの症状が回復する作用があることがわかっていますが、やはり肌にとって紫外線はダメージが強いこと、色素沈着の原因となることから、紫外線対策は徹底しましょう。
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ターンオーバーを正常に!
肌のターンオーバーのサイクルが整っていれば、本来であればメラニン色素は時間をかけ薄くなります。
アトピー肌の人、特にステロイドなどの塗り薬を使用している人は、肌の再生サイクルが乱れている傾向があることから、肌に残った炎症の跡が消えにくくなっています。
ターンオーバーのサイクルを乱す原因には、
- スキンケア(保湿)が不十分
- 紫外線にあたる
- 睡眠不足
- 乱れた食生活
などがありますので、規則正しい生活をして、まずは肌の力を少しでもあげるようにしましょう。
色素沈着の治療
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レーザー治療
本来、アトピー跡にはレーザーによる治療は逆に悪化してしまう可能性があると言われていましたが、レーザーの出力を弱くすることで、時間をかけてメラニンを排出することができるのが、
「レーザートーニング」
です。
アトピー性皮膚炎の色素沈着を治す方法の1つとされています。
美容皮膚科などで受けることができ、基本的には保険適応外となりますので「自費診療」となります。
シミの濃さにより必要な回数は人それぞれとのことですが、5回以上は必要なようです。
また、保険が効かないため回数を重ねるとかなり費用がかかります。
クリーム、薬で治す
色素沈着の改善用として使用される成分には、
- ビタミンC
- ハイドロキノン
- トラネキサム酸
などがあります。
ビタミンC、ビタミンC誘導体(クリーム、サプリ)
ビタミンCはメラニンの還元効果があることから、炎症後の色素沈着の改善効果が期待できる成分です。
多くの化粧品で使用されているほか、サプリメントなどでも摂ることができます。
ハイドロキノン配合のもの(クリーム)
ハイドロキノンは、苺やコーヒーなどに含まれている天然の成分で、メラニンの生成を抑える、メラニンの色を薄くする作用があることから、シミの予防、できてしまったシミに対しても効果があると言われています。
効果が強い分、肌への刺激が強くアトピー肌の人はちょっと肌への負担が強い可能性があります。
市販のクリームが販売されていますが、病院での処方も可能です。
ただし、病院で処方してもらう際は、美容目的となることから保険はききませんので値段を抑えることはできませんが、市販のものより高濃度のものが手に入ります。
ハイドロキノンの濃度があがると、肌への刺激も強くなる可能性が高いため、個人的は市販のものでよいのでは?と思いますが、医師の管理のもとでお試ししたいのであれば、病院で相談してください。
アトピー肌の人は肌への負担が心配ですので、市販のクリームなどを購入する際は、ハイドロキノン1~3%濃度のものを選ぶようにしましょう。
♦アンプルール ラグジュアリーホワイト コンセントレートHQ110


ハイドロキノン濃度2.5%のスポット美容液です。
他にもハイドロキノン配合のクリームはいろいろあるのですが、濃度が低めでアトピー肌の方でも使いやすくなっていますので、参考にしてくださいね!
トライアルキットがありますので、肌に合うかを確認できます。
始める際は、パッチテストを行いピリピリ感がないか確認してから使いましょう!
公式サイト:ラグジュアリーホワイト トライアルキット
トラネキサム酸配合のもの(飲み薬、クリーム)
トラネキサム酸はメラニンの生成を抑える働きがあることから、シミの予防に効果があると言われています。
ハイドロキノンよりは効果が低くなりますが、クリームの場合は肌への負担は軽くなる可能性は高いと言えます。
トラネキサム酸は、市販のクリーム、飲み薬が、病院での処方で飲み薬が入手できます。
病院で処方される際は「トランサミン」という名称で飲み薬となります。
皮膚科では、
- 炎症後色素沈着
- しみ
- 肝斑
の治療として使用されています。
ビタミンCと一緒に処方されることが多く、ビタミンCと一緒に摂ることで効果が高まります。
また、市販のものでは、飲み薬とクリームがあります。
まとめ
アトピーでできた跡の治療についてご紹介しました。
レーザーでの治療はちょっとハードルが高いな。。
と感じる方は、クリームやサプリメント、お薬などをお試ししてみましょう。
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