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一度発症すると、なかなか治らない手や指のアトピー。
他の部分のアトピーに比べ、かゆみが強いことが特徴で、症状が改善してもまた悪くなったりと、繰り返しが続き難治化する場合が多くあります。
「アトピーだと思っていたのに、実は手の水虫だった。。」
なんてこともありますので、症状が長引く場合は病院で診てもらいましょう。
手や指のアトピー、湿疹の種類や症状、治し方についてご紹介します。
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手の湿疹の原因は?アトピー、汗疱、水虫かも!
「指にアトピーがでたぁ~!いつになっても治らない~!」
と思っていたら、実はアトピー以外の病気だったという場合もあります。
もし手水虫だった場合は、アトピーの薬では治りませんので、きちんと病院で診察してもらうことが大切です。
手や指の湿疹(手湿疹)の主な原因には、
- アトピー性皮膚炎
- 汗疱
- 主婦性湿疹
- 接触性皮膚炎(かぶれ)
- 手の水虫
- 掌蹠膿疱症
などがあります。
※これら以外にもたくさんありますが、よくある症状についてご紹介します。
どの症状もとにかく”かゆい”。
そして掻いてしまうことで、悪化し治らない。。。ぶりかえす。。。
手や指の湿疹はとてもつらい症状が続くのが特徴です。
症状が慢性化しないためにも、早めの治療が大切となります。
アトピー性皮膚炎の場合
アトピーについてはこちらから♪
⇒アトピー性皮膚炎の原因と原因別対策方法
普段からアトピーの人やアレルギー体質の人は、湿疹や皮膚の炎症が長く続くとアトピーだと判断しています。
ではアトピーの定義とはいったいなんなのでしょうか。
アレルギーの一種であることから、アレルギー反応による皮膚の炎症と思いがちですが、アトピーの診断は以下の三つが当てはまる慢性湿疹のことを言います。
- かゆみが強いこと
- 特定の部位に症状があらわれること
- 数か月わたり長い間症状が続くこと
これらの条件が当てはまれば、アレルギーの抗体値が陽性ではなくてもアトピー性皮膚炎と判断されます。
指アトピーや手アトピーの場合、アトピーであればステロイド外用薬などで改善しますが、もし水虫であれば水虫専用の薬でなければ治りません。
ですから、全ての症状がアトピーだと思わず、なかなか症状が治らない場合はお医者さんに一度相談してみた方がいい場合もあるということです。
手アトピー、指アトピーの治療法は?
症状がアトピー性皮膚炎と診断された場合は、
- ステロイド外用薬
- 保湿用軟膏
などが処方されます。
先日、指の湿疹の症状が悪化したので、行きつけの皮膚科の先生に相談したところ、「単軟膏」を処方してくれました。
皮膚を保護する薬で、カサカサが強いところに塗ると症状が改善します。
指だけでなく顔にも塗れる薬ですので、ステロイドとは異なり薬が付いている手で顔を触っても大丈夫ですので、安心して使えます。
症状が酷いときはステロイドも併用していますが、単軟膏だけでもかなり改善してきました。
ステロイドを使うことに抵抗がある人は、保湿剤も一緒に処方してもらいましょう。
汗疱(かんぽう)の場合
汗疱は、汗疱状湿疹とも呼ばれており、小さな水泡ができます。
汗腺がつまることが原因で炎症が起きる病気で、皮膚の中に小さなプツプツがあるように見えます。
でる部位によって、水泡というよりは湿疹に近い状態ででたり、赤くなって肌荒れのような状態になる場合もあります。
かゆみが強く、水泡、湿疹、乾燥、ひび割れを繰り返しなかなか治らないのが特徴です。
手だけではなく、足にも症状がでる場合があります。
水虫の検査をして白癬菌がなければ、汗疱と診断される場合が多いようです。
汗疱の治療と対策
汗疱の治療には
- ステロイド外用薬
が処方されます。
症状が悪化してからは殺菌などの処置も必要となるので、病院で相談してくださいね。
水泡があるようであれば、アトピーではないかもしれませんので、注意が必要です。
対策としては、
- 手汗をかきすぎないこと
- 手を乾燥させすぎないこと
です。
ちょっと難しいですよね。
よく手に汗をかいてしまう人は、手汗を抑えるクリームを活用しましょう。
主婦性湿疹の場合
主婦性湿疹は、主婦湿疹、手湿疹とも呼ばれるもので、手のみに症状があらわれます。
名前の通り、水仕事が多い人にでる手が荒れる症状で、水や石鹸で皮脂や角質が落ちてしまうことで、カサカサ状態やひび割れが起きてしまいます。
家事などによる手荒れの悪化が原因ということになります。
人によっては、水ぶくれや湿疹の症状もあり、よく使う部分の症状が悪化するのが特徴です。
主婦の他、美容師などにも多くみられます。
主婦性湿疹の治療
主婦性湿疹の治療には
- ステロイド外用薬
- 保湿剤
などが処方されます。
症状が重い場合にステロイドが使用されています。
主婦性湿疹の対策
普段からの対処を怠ると一度改善しても症状がぶり返す場合が多いので、きちんと対策をしましょう。
- ハンドクリームで常に保湿すること
- 水仕事の際は、ゴム手袋で皮膚を保護する
- 暑いお湯に手をつけないこと
- 石けん類を低刺激のものに変える
- 水仕事以外の家事の際は綿製の手袋で保護する
ハンドクリームは、皮膚を保護できるものがおすすめです。
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の場合
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掌蹠膿疱症の症状は、小さな水泡(水ぶくれ)ができて、その後ウミがたまります。
治りかけは皮がカサカサになりはげて落ちます。
手だけではなく、足の裏などにも症状がでる場合がありますが、体にはでません。水虫とよく似た症状です。
原因は不明らしいですが、明らかに手荒れよりは症状が重いのが特徴です。
接触性皮膚炎(かぶれ)はアレルギーの一種
接触性皮膚炎は、遅延型アレルギーの一種で、接触によってかぶれなどの皮膚炎をおこすものです。
かゆみや湿疹などがあらわれます。
接触してからすぐに症状がでないことがあり、長い場合は2日以上後に湿疹がでるため、原因を特定するのが難しい場合があります。
かぶれの治療は原因除去!
なにかに触れることで発症しますので、原因となった物質を取り除くことで症状は緩和されます。
湿疹が酷い場合は、ステロイド外用薬が使用されます。
手の水虫の場合
水虫は白癬菌というカビの一種が原因でおきる病気です。
感染により発症するので、温泉や銭湯などのマットなどから移る場合が多いようです。
水虫というと足にでるイメージがありますが、実は手にも感染する可能性があります。
症状は手の皮がむけ、かゆみを伴います。
見た目はカサカサ感があることからアトピーと似ているので、見分けがつきませんが、病院で患部の一部を取って白癬菌の検査をするとすぐにわかります。
水虫の治療は抗真菌薬!
水虫には菌を抑える「抗真菌薬」が使用されます。
市販薬だけではなかなか治らない場合がありますので、お医者さんに診てもらう方が完治率があがります。
ステロイド外用薬を手に塗るときの注意は?
ステロイド外用薬は使い方を間違うと副作用がある薬です。
ただし、手の皮膚は顔や首に比べ浸透率が低いのでそれほど副作用を気にしすぎる必要はありません。
注意が必要なのは、ステロイド外用薬を塗った手で顔や首を触ってしまうことです。
手の湿疹に処方されるステロイド外用薬は、作用が強いものが多いため、塗った直後に顔などを触ってしまうと、浸透率が高い顔にも薬の成分が付いてしまいます。
指や手に塗ったあとは、カットバンや綿の手袋などでガードすることが必要です。
お子さんの場合は、気を付けていてもいろいろ触ってしまう恐れがありますので十分に注意してください。
ステロイドの副作用についてはこちらから♪
⇒ステロイド剤の内服時と外用時の副作用の違い
⇒アトピー治療に使うステロイドの種類と塗り方は!強い副作用に注意!
手湿疹を防ぐ方法は?
手の湿疹を防ぐには、
- 手を洗いすぎないこと
- 乾燥させないこと
が大切です。
石けんで手を洗いすぎない
石けんを使うたびに皮膚の皮脂も洗い流されてしまいます。
手洗いはとても大切ですが、必要以上に石鹸を使うことは、手の湿疹を悪化させてしまいます。
必要なとき以外は、肌にやさしい成分の石けんを使いましょう。
ハンドクリームをこまめに
ハンドクリームは手の乾燥を感じる前につけることが大切です。
塗った状態でお料理ができるもの、肌を保護するものなどもありますので、症状を悪化させないケアを心がけましょう。
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化粧前の下地やハンドクリームとして使用が可能なクリームで、手洗いをしても4時間以上、日常生活では8時間以上、肌の保護効果が持続すると言われています。
使用感はモコモコしたしっかりとした泡状のクリームで、よくのびるので塗りやすく、塗った直後にすぐサラサラになります。
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まとめ
手や指の湿疹にはいろいろな病気があることがわかりました。
手は常に使う部分ですので、湿疹がでてしまうと治りにくく長引きやすいので、普段からのスキンケアを心がけましょう。
手水虫の可能性もありますので、病院で診てもらうことをおすすめします。
石けんの選び方はこちらから♪
⇒アトピーの人の石けんとシャンプーの選び方とお風呂での注意
保湿力が一番高いセラミド保湿剤についてはこちらから♪
⇒ おすすめ市販のセラミドクリーム、化粧水は?アトピーの保湿にはセラミドが必要!
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