食欲の秋にはやはり食べたい「栗」!
栗は、美肌・アンチエイジングや高血圧予防、むくみ改善、便秘予防、疲労回復、アレルギー緩和などの効果が期待できる食物です。
ただし、とてもカロリーが高いのでパクパク食べてはいけませんよ。
あくまでも栄養補給として摂るのが理想です。
栗の栄養や効能、気になるカロリー、甘栗と栗の違いについてご紹介します。
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栗の栄養
秋の代表さんまについてはこちらから♪
⇒さんまは食べ方でカロリーに違いが?知って得する焼き方と栄養!
秋の代表と言えば、秋刀魚!そして栗!
9月から10月は、甘くて柔らかい旬の栗が美味しい季節です。
焼き栗や栗ご飯、モンブラン、マロングラッセ・・・、栗と言えばいろいろなものが思い浮かびますね♪
旬の食材は栄養価も高く、体にとって嬉しい効果が期待できます。
もちろん、栗も例外ではなく栄養成分がたっぷり含まれていますので、おやつや栄養補給として美味しくいただきましょう!
それでは、栗に含まれている成分を見ていきましょう。
ビタミンB1
ビタミンB1は糖質の代謝にかかわる成分です。
栗には糖質が多く含まれていますが、ビタミンB1の働きで糖質の代謝・分解を促してくれる作用があります。
また、食欲増進や神経組織の働きを正常に保つ働きがあり、疲労回復にも役立つ成分です。
ビタミンC
栗のビタミンCはジャガイモと同様、熱に強いという特徴があります。
栗のデンプン質によって、ビタミンCが守られているため、もともと熱に弱いビタミンCが壊れにくいのです。
ですから、栗は加熱して食べる食物ですが、しっかりビタミンCを摂取することができます。
ビタミンCはコラーゲンを生成したり、血中のコレステロール値を下げる作用があります。
カリウム
カリウムは体の余分な塩分を体外に排出してくれる働きがあります。
ナトリウムの量を調節してくれることから、塩分過多が原因の一つと言われている高血圧予防に役立ちます。
マグネシウム
マグネシウムは、精神を安定させたり、体温や血圧を調整する働きがあります。
マンガン
マンガンは骨が作られるために必要となる成分です。
また、疲労回復の作用があります。
タンニン
渋皮に多く含まれているのが、「タンニン」です。
タンニンはポリフェノールの一種であり、抗酸化作用が強いことから、ガンや老化の原因となる物質「活性酸素」を除去する働きがあります。
また、抗酸化作用と免疫力がアップすることで、アトピー、花粉症などのアレルギー症状の緩和効果が期待できます。
栗の効果・効能
栗にはいろいろな成分が含まれていることがわかりました。
これらの働きから、期待できる効果・効能について見ていきましょう。
美肌
ビタミンCやポリフェノールの働きで、肌に潤いと張りを与え、老化を防止する効果が期待できます。
また皮膚の健康を保つビタミンB6も含まれています。
高血圧予防
カリウムやマグネシウムの働きで、血圧を調整する作用があるため、血圧の上昇を抑えることが期待できます。
むくみ予防
カリウムが含まれていることで、体内の水分・塩分バランスを調整し、むくみ予防に役立ちます。
便秘予防
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栗には不溶性食物繊維が多く含まれています。
不溶性食物繊維は水分を吸って膨らむため、便のカサを増すことで、便秘防止の効果が期待できます。
ただし、不溶性食物繊維は摂りすぎると、下痢になることがありますので注意が必要です。
疲労回復効果
栗に含まれるビタミンB1やマンガンの働きで、疲労回復効果が期待できます。
お茶でアトピー予防
タンニンを効率よく摂ることで、アレルギー症状を緩和する効果が期待できます。
タンニンは葉や渋皮に多く含まれていますので、アトピーや湿疹、アレルギー予防として摂るためには、渋皮や葉を煎じたお茶が効果的です。
栗は太る?栗のカロリーは?
栗はナッツ類の一種で、炭水化物が含まれることから、カロリーは高めです。
栗のカロリーは小サイズで一粒あたり21kcalと結構なカロリーになります。
- 栗 1粒(小サイズ13g):21kcal
- ご飯 一膳(150g):252kcal
大きめサイズの栗を10個程度食べると、ご飯一膳に相当するカロリーですので、美味しいからと言って食べ過ぎは注意が必要です!
ですから、どちらかというとカロリー補給のために食べることをおすすめします。
空腹時に少量で十分なカロリーが摂れますし食物繊維やビタミン、ミネラルを含むことから、菓子などよりも体にとっていいことは明らかです!
甘栗と栗って違うの?
栗をゆでたり、皮むきしたりは結構手間がかかります。
いつでも簡単に食べることができるのが「甘栗」です。
あれ?甘栗と栗って違うの?と思った人もいるのではないでしょうか?
そうなんです。甘栗と栗は産地と品種が違います。
わたしも、甘栗は、栗を甘めに煮たものかと思っていました。
全然違いましたね。
- 栗:日本で生産されている栗の総称。古くから日本で育った原種を品種改良して食べやすくしたもので、お料理や菓子に使われている。
- 甘栗:中国で生産されている栗。日本の栗よりも甘味が強く、皮がむきやすいのが特徴。日本の気候では育たない。
そして、チェックしてほしいポイントがもう一つ!
カロリーが違うんです!100gあたりのカロリーで比較すると
- 栗:164kcal
- 甘栗:223kcal
ですので、栗以上に、甘栗は食べ過ぎには注意です。
また、残念なことにビタミンCは甘栗はあまり含まれていません。
栗の食べ過ぎはお腹に悪い!?
栗を食べすぎると水溶性食物繊維の摂りすぎで下痢になったり、タンニンの摂りすぎで便秘になったりする可能性があります。
くれぐれも食べ過ぎは禁物です。
栗アレルギー
栗を食べて口の中や喉がイガイガするような場合は、栗アレルギーの可能性があります。
栗はラテックスと交差抗原性がありますので、ラテックスアレルギーがある人は栗についてもアレルギーを発症する場合があります。
※すべてのラテックスアレルギーの人が栗に反応するわけではありません!
栗を食べてなんらかの症状がでた場合は、皮膚科やアレルギー科で診てもらいましょう。
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まとめ
栗の期待できる効果は、
- 美肌・アンチエイジング
- 高血圧予防
- むくみ改善
- 便秘予防
- 疲労回復
- お茶でアレルギー緩和
などです。
加熱に強いビタミンCを持つのが特徴ですので、食べ過ぎには気を付けましょう。
おやつなどで栄養補給として摂るのがおすすめです!
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