夏になると悪化する「コリン性蕁麻疹」。
原因はアセチルコリンという物質によるもので、汗をかくことで発症します。
汗アレルギーの関与もありますが、はっきりとはしていません。
きちんと対策をして、コリン性蕁麻疹の症状を少しでも抑えることができるようにしましょう。
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コリン性蕁麻疹の原因
コリン性蕁麻疹は、蕁麻疹の一種で、発汗によって蕁麻疹がでるものです。
これは「アセチルコリン」が原因となっています。
アセチルコリンとは、興奮したときにでる神経伝達物質のことで、この物質は汗腺を刺激します。
ですから、入浴や運動、ストレスなどで汗をかいたときに症状があらわれます。
また、汗には、皮膚に炎症を起こす原因となる「サイトカン」などの物質が含まれていますので、汗アレルギーではなくても、コリン性蕁麻疹やその他の皮膚の症状が起きる可能性があります。
汗アレルギーとの関係
自分の汗によってアレルギー症状がおきる「汗アレルギー」の人は、表皮の常在真菌が作り出すあるタンパク質がアレルゲンであることがわかっています。
このタンパク質が汗と反応することで、アレルギー症状がでるのです。
「コリン性蕁麻疹」の人も、アレルゲンとなるタンパク質と汗の反応検査では高い抗体反応があることが判明しています。
これらのことから、「汗アレルギー」と「コリン性蕁麻疹」は関与があると報告されています。
ただし、「汗アレルギー」の人がかならず「コリン性蕁麻疹」を起こすのかということは、現在ははっきりわかっていません。
いずれにせよ、「コリン性蕁麻疹」は汗が原因となり、赤みをおびた膨疹があらわれることのみははっきりわかっています。
コリン性蕁麻疹の発症時期
梅雨のジメジメの時期から夏にかけて、発症が多くなります。
コリン性蕁麻疹の症状
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一般的な蕁麻疹と同じ症状です。
- 赤くなる
- かゆみ
- ピリピリとした痛み
- 発疹が多数あらわれる
- 数時間以内に症状が消えたり、他の場所に移ったりする
- 10~30代までに、よく見られる。
コリン性蕁麻疹の治し方
家での対策
- 蕁麻疹を掻かない
- こまめに汗を拭くことや、シャワーなどで汗を除去する
- 発汗を抑えるグッズを使う(肌トラブルがすくない制汗剤についてはこちらから♪ )
- 汗を吸水しやすい肌着をつける
- お風呂では体を温めすぎない(熱いお湯、長風呂はNG)
- 辛い食べ物を食べない
- ストレスをためない
病院での治療
病院で処方される薬は、一般的な蕁麻疹やアトピー性皮膚炎と同様です。
塗り薬
- ステロイド外用薬
- 非ステロイドの痒み止め
飲み薬
- 抗ヒスタミン剤
- 抗アレルギー剤
まとめ
コリン性蕁麻疹は汗が原因とわかっていますが、汗を回避することは、なかなか難しいことです。
発汗が低下していることが原因となっている場合は、わざと汗を多くかくことで、徐々に症状を抑えていく、「減感作療法」などもあります。
汗によって蕁麻疹がでたら、皮膚科で相談してください。
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