春頃から出まわる”ふき”は、煮物でよく見かけるお野菜の一つですね!
水分が多くシャキシャキとした食感で食べやすいのが特徴ですが、
「栄養はあるのかな?」
と疑問に思う人もいるのではないでしょうか!
ふきには食物繊維やカリウムが含まれおり、おなかにとてもよい野菜なんです。
ふきの栄養素や効果・効能、カロリー、糖質、食べるときの注意点についてご紹介します。
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ふきの特徴!ふきとふきのとうの違いは?
ふきはキク科フキ属の多年草で地下茎によって増える、3~5月が旬の野菜です。
ハウス栽培のものは真夏以外は出まわっています。
「ふき」は葉茎の部分のことで、「ふきのとう」はふきの花のつぼみ部分を言います。
ふきは煮物として、ふきのとうは天ぷらや薬味として使われています。
水分が多いことからみずみずしい食感が特徴です。
原産地は愛知県が多く、全体のフキの約4割を栽培しています。
ふきに含まれる栄養成分は?
ふきは約96%が水分でできていますが、食物繊維が多いのが特徴の野菜です。
下記の成分が含まれています。
- βーカロテン
- 葉酸
- カルシウム
- カリウム
- クロロゲン酸
- フキノール酸
- フキノリド
- ケンフェノール
- 食物繊維
などが含まれています。
注目の成分は、クロロゲン酸、フキノール酸、フキノリド、ケンフェノールなどのポリフェノールです。
クロロゲン酸はフキの色素成分、フキノール酸、ケンフェロールはフキの苦味成分です。
また、ふきには独特の香りがありますよね。
お子さんはちょっと苦手かもしれませんが、この香りのもととなっているのが、フキノリドという香り成分です。
ふきの効果・効能
お腹によく便秘解消に!
ふきには、不溶性食物繊維が多く含まれていることから、便のカサを増やし便通をスムーズにしてくれる効果が期待できます。
また、ポリフェノールの一つである「フキノリド」は、消化液の分泌を促す作用があり、胃腸の働きを助けてくれます。
消化を助け、便通をよくするとてもお腹によい野菜です!
食物繊維は血糖値の急激な上昇も抑えてくれるため、食べる際には食事の初めに食べるのがおすすめです!
むくみ予防・高血圧対策
カリウムが含まれており、体内の余分なナトリウムを排泄してくれることから、むくみ予防や塩分調整による高血圧対策に役立ちます。
塩分が多めのお食事のときには、是非一緒に摂りたい野菜です。
抗酸化作用が強い!
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ふきに含まれるβーカロテン、ポリフェノールには、抗酸化作用があります。
抗酸化作用によって、活性酸素を除去してくれることから、アンチエイジングや免疫力アップの効果が期待できます。
フキノール酸には、ヒスタミンを減少させる作用があることから、花粉症などのアレルギーの方にもおすすめです!
ふきのカロリーと糖質
ふきのカロリー
ふきのカロリーは
100gあたり:11kcal
です。
フキ1本あたりは60gで7.2kcalです。
▶比較すると
- フキ 1.5本(100g):11kcal
- きゅうり 1本(100g):15kcal
- 大根 中1/10(100g):18kcal
水分の多い野菜との比較では、ふきはカロリー低めの野菜です。
ふきの糖質
ふきの糖質は、
100gあたり:約1.7g
です。
フキ1本あたりは60gで約1.02gです。
▶比較すると
- フキ 1.5本(100g):1.7g
- きゅうり 1本(100g):1.9g
- 大根 中1/10(100g):2.8g
水分が多い野菜との比較では、ふきは糖質が低めということがわかります。
ふきの注意点
アク抜きが必要!
ふきはアクが強いという特徴があるため、食べる際にはアク抜きが必ず必要となります。
アク抜きをしないと、苦味が強く食べにくく、また体によくないと言われている成分も一緒に摂ってしまうことになります。
アク抜きはそれほど難しいものではありませんが、
「ちょっと面倒かな。。」
と思うかたは、アク抜き済みの「ふきの水煮」を活用してください。
ふきは食べすぎ注意?
”ふき”や”ふきのとう”には、「ペタシテニン」という成分が含まれており、この成分は摂りすぎてしまうと肝臓によくないと言われています。
ただし、きちんとあく抜きがされてある場合は、この成分も抜けている状態となりますので、気にしないで食べることができます。
また、ふきに含まれる食物繊維は、もちろんお腹によく便通を改善させる効果が期待できるのですが、不溶性食物繊維のため水分も一緒に多く摂らないと、便秘ぎみになってしまう可能性があります。
ふきを多く食べる際には、きちんと水分も摂るようにしましょう。
まとめ
ふきの栄養成分や効果・効能、注意点についてご紹介しました。
子どもの頃はまったく好きに慣れなかった「ふき」ですが、大人になって食べてみるとシャキシャキとした食感や、独特の風味がなかなか美味しく感じるようになっていました。
子どもの頃食べたきり、食わず嫌いだという人も、もしかしたら好きになっているかもしれませんよ!
苦みや強い香りがある野菜は、体によい効果が期待できるものが含まれているものが多くあります。
ポリフェノールが多いものも、味や香りの強いものが多いんです。
旬の食べものは体によい作用をもたらすものが多くありますので、季節を感じながら是非味わってくださいね!
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