にんにくを食べると、胃痛や腹痛、下痢を起こすような人は、「にんにくアレルギー」の可能性があります。
もしかして「アレルギーかな?」
と思っていたら、
「実はにんにくの成分が強すぎただけ!?」
というケースもありますので、お腹を壊すからと言って食物アレルギーとは限らないんです。
にんにくアレルギーの原因、症状、薬や検査、対策についてご紹介します。
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にんにくアレルギーの原因
にんにくアレルギーの原因と考えられるのは、
- にんにくのタンパク質がアレルゲン
- におい成分「アリシン」が原因
などがあげられます。
にんにくのタンパク質がアレルゲン
にんにくに含まれているタンパク質がアレルゲンとなり、アレルギー症状を起こすケースで、食物アレルギーの一種です。
アリシンが原因
「アリシン」はにんにくに含まれるにおい成分です。
にんにくを加熱したり、潰したりしたときに酵素が作用してできる成分です。
また、「アリシン」が分解されると「二硫化アリル(ジアリルジスルフィド)」という成分になります。
「アリシン」には強い抗菌作用や抗カビ作用があります。
ピロリ菌やコレラ菌、チフス菌などさまざまな菌を殺菌する作用があるのですが、この作用が強すぎるためで、人によってはお腹の菌のバランスが崩れて腹痛や下痢を起こすことがあります。
また、刺激が強いことから胃痛が起きることもあります。
にんにくアレルギーの症状
にんにくアレルギーの主な症状は、
▶にんにくの食物アレルギーの場合
- 腹痛、下痢
- 胃痛、嘔吐
- 蕁麻疹・湿疹
- 咳、くしゃみ、鼻の症状
- 頭痛・発熱
- 蕁麻疹・湿疹
など、一般的な食物アレルギーの症状がおきます。
食物アレルギーは重篤な場合は、めまいや息苦しさ、呼吸困難を起こす例もありますので、にんにくを食べて気分が悪くなったら、すぐに病院に行きましょう。
アナフィラキシーの詳細についてはこちらから♪
⇒アナフィラキシーの症状とは?エピペンが必要?起きたときの対応、処置は時間が勝負!!
▶アリシンが原因の場合
- 腹痛
- 下痢
- 胃痛
など、主に胃腸系の症状をおこします。
「アリシン」は本来は体によい成分と言われていますが、胃腸が弱いかたや疲れているときなどには、このような症状が起きることがあります。
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にんにくアレルギーの検査
にんにくアレルギーの検査は、血液検査で行うことができます。
特異的IgE抗体検査というもので、にんにくがアレルゲンであるか否かをチェックが可能です。
にんにくにアレルギーがある場合は、同じユリ科ネギ属である「玉ねぎ」などにもアレルギーがでる可能性がありますので、一緒に検査をすることも可能です。
血液検査では、アレルゲンと疑わしい項目を選択して検査することができます。
検査項目については、医師とよく相談して選びましょう。
アレルギー検査の詳細についてはこちらから♪
⇒アレルギー検査にかかる費用とアレルギー検査項目のすべて
にんにくアレルギーの薬と対策
アレルギーの症状がでている際には、アレルギーの症状を抑える飲み薬「抗ヒスタミン剤」や湿疹などを抑える塗り薬「ステロイド薬」などが処方されます。
食物アレルギーは一度症状がでてしまうと、治すことは難しいと言われています。
ですから、にんにくに対してアレルギーがある場合は、基本的には「にんにくを除去食とする」こととなります。
にんにくはお料理の風味付けによく使われていますので、原材料のチェックを欠かさないように気を付けましょう。
普段からの食事だけではなく、外食の際には特に注意が必要です。
特に気を付けなければいけない食品は、
- ドレッシング
- 餃子
- パスタ
- ラーメン
- 焼肉
- キムチ
など、いろいろあります!
アリシンによる胃痛、腹痛、下痢対策
量を調整する
アリシンが原因の場合は、食べ過ぎなければ大丈夫という人もいます。
少量でもダメなのか、自分の許容範囲を確認して食べるようにしましょう。
空腹時はさける
空腹時に食べると胃への刺激がさらに強くなりますので、食べ始めは控えるようにしましょう。
水で洗い流す
アリシンは水溶性ですので、にんにくをカットした後に水で軽く洗い流すことで、成分も流れ出てくれます。
みじん切りの際はちょっと厳しいですが、潰して使う際は一度洗うことがおすすめです。
まとめ
にんにくアレルギーについてご紹介しました。
にんにくアレルギーではなくても、大蒜の成分「アリシン」の刺激でお腹をこわすケースもあります。
にんにくを食べると、やはり体調が悪くなるかたはアレルギー検査をおすすめします。
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