「ゼラチンでアレルギー症状がでる?」
あまり聞きなれないような気がしますが、ゼラチンは特定原材料に準ずる品目にもあるように、アレルギーを起こす可能性がある食品です。
ゼラチンは多くの食品に使用されていますので、アレルギーの疑いがある人は除去する食品に注意が必要です。
ゼラチンアレルギーの症状、引き起こす可能性がある食品等、アレルギー検査についてご紹介します。
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ゼラチンアレルギーとは?
ゼラチンアレルギーは、タンパク質の1種であるゼラチンに対して体が反応しアレルギー症状がでるものです。
ゼラチンは、以前ワクチンの材料として使用されていた経緯があり、そのタイミングでワクチン接種を受けた人がゼラチンの感作によって、アレルギー症状がでている例もあります。
もちろんゼラチン入りワクチン接種をしていなくても、ゼラチンにアレルギー反応がでる人はいます。
いずれの場合も、原因はゼラチンであることがわかっているため、ゼラチンアレルギーの人は、いろいろな食品に注意が必要となります。
ゼラチンは特定原材料に準ずる品目に含まれていますので、加工食品によってはアレルゲンとして表示されているものもあります。
ゼラチンアレルギーの症状は?
ゼラチンアレルギーの主な症状は、
- 蕁麻疹や湿疹
- 口内の腫れやイガイガ
- 口のまわりや顔の腫れ
- 鼻水
- 腹痛、下痢
などがあげられます。
ゼラチンは胃に入ると低アレルゲン化するため、お腹よりも口などの症状がでるケースが多く、重症になるケースは少ないと言われています。
とは言え、食物アレルギーの一種ですので、重篤な場合は呼吸困難などの症状があらわれる場合もあります。
そのような症状がでた場合はすぐに病院で診てもらいましょう。
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ゼラチンアレルギーの除去対象となる食べ物等は?
ゼラチンは牛肉、豚肉由来であるものがほとんどです。
ゲル化剤や増粘剤、安定剤として使用されているため、ゼラチンを含んでいる食べ物は多くあります。
- ゼリー
- グミ
- マシュマロ
- ヨーグルト
- ババロア
- ベーコン
- ハム
- ソーセージ
- クリームチーズ
- 焼肉のたれ
- 薬のカプセル
- ワクチン
- コラーゲン
お肉にアレルギーがある人は、それが原材料となっているゼラチンにも念のため注意をしてください。
また、ゼラチンは、アレルギー表示の推奨食品ですので、日本ではアレルゲンとしての表記が推奨されています。
もちろん加工食品は原材料が表記されていますので、ゼラチンを使用しているか否かをチェックすることが可能です。
気を付けないといけないのは、海外の食べ物です。
日本のルールとは異なりきちんと表記されていないケースもありますので、更なる注意が必要となります。
ワクチンに注意が必要?
1996年以前、子どもが受ける3種混合ワクチンには、安定剤としてゼラチンが含まれるものが使用されていました。
アレルギー反応を発症する例が報告されたことから、1996年までにワクチンの材料としてゼラチンを除く措置がとられたようです。
ですから、1996年以前に3種混合ワクチンを受けた人の中には、ゼラチンアレルギーを持つ人がいる可能性があります。
もちろん、この時期の3種混合ワクチンによる感作のみがゼラチンアレルギーの原因とは限りません。
食物アレルギーの原因は、体質や生活範囲内にある食品などにも多く影響されていると言われていますので、ワクチンが原因ではない人もゼラチンアレルギーを発症する可能性はあります。
そして、
「現在のワクチンにゼラチンは使われているのか?」
というと、ワクチンにゼラチンの成分が
- 含まれていないもの
- 含まれていてもごく微量のもの
があるとのことです。
ゼラチンアレルギーがある人は、予防接種を受ける際は必ず医師に確認をとるようにしましょう。
原材料に関係なくすべてのゼラチンがNGなの?
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ゼラチンは牛・豚や、にわとりの骨や皮を原料としたコラーゲンとして作られているものが多いのですが、魚由来のものもあります。
魚由来のものと哺乳類由来のものは交差反応しない(一方にアレルギーがあっても必ずしももう一方にアレルギーがでるとは限らない)と言われていますが、ゼラチンにアレルギーがでると、「何からできているか!」に関わらず、すべてのゼラチンにアレルギー症状がでるケースもあります。
また、加工食品などの表示においても、”ゼラチン”という記載のみで、何由来であるかの表記は義務付けられていないため、基本的にはゼラチンはすべて除去食対象となります。
ゼラチンは胃の中で低アレルゲン化する!
ゼラチンは、口から摂取した際、胃の中で消化器系の酵素により分解されることで、低アレルゲン化することがわかっています。
ですから、お腹などの症状よりも、口内や顔など食べるときに接触した部分の症状が多くでるという特徴があります。
ゼラチンアレルギーは検査できる?
ゼラチンアレルギーはIgE血液検査(RAST)にて検査が可能です。
体に抗体を持っているかを確認することができます。
アレルギー科や皮膚科で検査することができますので、疑いがある人は病院で相談してみましょう。
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まとめ
ゼラチンは多くの食品に使用されており、また一見ではゼラチンが含まれているかがわかりにくいため、ゼラチンアレルギーの人は、除去食品に特に注意が必要です。
普段から原材料やアレルギー表示を確認するようにしましょう。
外食の際も十分に注意してくだい!
また、胃に入ると低アレルゲン化するため、症状が軽く気付いていないケースもあります。
イガイガするなど少しでも症状を感じ、ゼラチンアレルギーの疑いがある人は、病院でアレルギー検査を受けてみてくださいね!
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