ダイエット補助に役立つと人気のこんにゃくは、カロリー、糖質共に低いイメージが強いですよね。
ですから、
「こんにゃくに栄養ってあるの?」
と思っていませんか?
ほとんどが水分のこんにゃくですが、お腹や美容によい成分が含まています。
こんにゃくの栄養と効果・効能、カロリー、糖質、効果的に摂る方法、保存方法についてご紹介します。
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こんにゃくってなに?
こんにゃくって、何からできているか知っていますか?
こんにゃくの元となっているのは、「こんにゃく芋(蒟蒻芋)」というサトイモ科の不思議な花をつける植物です。
原産はインドシナ半島や東南アジアで、日本では冬から春にかけてが旬の植物ですが、わたしたちが食べているものは加工食品となりますので、旬と言われてもあまりピンとこないですよね。
こんにゃく芋には「シュウ酸カルシウム」という成分が含まれているため、生ではとてもえぐみが強くそのままでは食べることができません。
ですから、水酸化カルシウム水溶液を加えて凝固させたのちに、茹でるなどの下処理が必要なんです。
お店で販売されているこんにゃくは、既に下処理がされたものですので、こんにゃく自体が何者なのか?あまり知らない人も多いのではないかと思いますが、お家で下処理するにはちょっとハードルが高い食品のため、下処理済みのものが手に入るようになっているんですね!
また、販売されているこんにゃくには、
- こんにゃく
- 生芋こんにゃく
の2種類があります。
こんにゃくは「こんにゃく粉」からできており、生芋こんにゃくは「生芋」から作られているものです。
生芋から作られているものの方が風味がよく味わいが深いと言われていますので、お料理によって変えてみるものいいと思います!
一般的には、黒っぽいのが生芋こんにゃくとなりますが、最近はこんにゃく粉に他の食品を加えて黒っぽく仕上げているものもあります。
また、生芋こんにゃくの場合は、アク抜きが必要なものもありますのできちんとチェックして購入しましょう。
こんにゃくに含まれる栄養素は?
こんにゃくのビタミン
こんにゃくに含まれているビタミンは、
- ビタミンB6
- 葉酸
- ビオチン
です。
ビオチンはこんにゃく芋のみに含まれています。
ビタミンはいずれも微量ですので、こんにゃくでビタミンを補うにはちょっときびしい量となります。
こんにゃくのミネラル
こんにゃくに含まれているミネラルは
- ナトリウム
- カリウム
- カルシウム
- マグネシウム
- リン
- 鉄
- 亜鉛
- 銅
- マンガン
などです。
ミネラルの中では、カルシウム、鉄が多めに含まれています。
※含有量の”多い”、”少ない”は一日に必要なミネラルの摂取量を目安にご紹介しています。
こんにゃくのその他の成分
こんにゃくのその他の成分は、
- グルコマンナン(コンニャクマンナン)
- アデニン
- トリゴネリン
- ブドウ糖
- セラミド
などです。
グルコマンナンは聞いたことがある人もいると思いますが、食物繊維の一種で、お腹によい他、利尿作用もあります。
肌によいセラミドは生のこんにゃく芋に含まれている成分です。
上でもご紹介した通り、生ではこんにゃく芋は食べられないのですが、こんにゃくからセラミドを抽出したサプリメントが販売されています。
こんにゃくの効果・効能
おなかによい・便通を改善
こんにゃくの「グルコマンナン」は不溶性食物繊維であることでおなかの調子をよくし、便のカサを増すことで便秘解消に役立ちます。
グルコマンナンは腸内でオリゴ糖に変化しますので、とても整腸作用が強い食品です。
ダイエット補助
こんにゃくは低カロリーなことから、たくさんたべてもカロリー制限できるほか、胃に入ると膨れるので満腹感も強くダイエット補助に役立ちます。
カロリーが気になる人は、おやつとしてもとてもおすすめです。
血糖値の上昇をおさえる
急激な血糖値の上昇を抑えてくれることや不要なコレステロールを体外へだしてくれることから、生活習慣病予防に役立ちます。
肌をプルプルに
こんにゃくに含まれている「セラミド」はわたしたちの肌の表面にある「細胞間脂質」に含まれている成分で、水分量をアップしハリのある肌にしてくれます。
「コラーゲン」などと異なり「セラミド」は食べて摂っても肌や髪まで届くことが証明されている成分です。
こんにゃくコラーゲンとも呼ばれている成分ですが、肌には「生芋こんにゃく」の方が効果的と言われています。
カルシウム摂取で強い骨に!
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ビタミンやミネラルがあまり含まれていないこんにゃくですが、「カルシウム」は多く含まれています。
カルシウムは骨や歯の健康に欠かせないことから、常に摂取が必要な成分です。
こんにゃくのカロリーと糖質
こんにゃくのカロリー
こんにゃくのカロリーは
- 生芋こんにゃく 1/3枚(100g):7kcal
- こんにゃく 半袋弱(100g):5kcal
です。
いずれもかなり低カロリーですが、生芋こんにゃくの方がカロリーは高くなります。
こんにゃくの糖質
こんにゃくの糖質は、
- 生芋こんにゃく 1/3枚(100g):0.3g
- こんにゃく 半袋弱(100g):0.1g
です。
かなりの低糖質ですね。
やはり生芋こんにゃくの方が少し糖質も高くなります。
ちなみに「しらたき」はこんにゃくを細く加工したものですので、カロリー・糖質ともに「こんにゃく」とほぼ同じです。
こんにゃくを効果的に摂る方法
ダイエットにはよく噛むこと!
ダイエット補助でこんにゃくを摂る場合は、とにかく「よく噛むこと」が大切です。
そのまま食べてももちろん満腹感は得られますが、よく噛んで食べることで、満腹中枢を刺激してさらに満腹感が増します。
野菜と組み合わせて便通アップ!
こんにゃくに含まれている食物繊維は、ほとんどが「不溶性食物繊維」です。
おなかにとてもいいのが特徴ですが、実は「水溶性食物繊維」とのバランスが大切なんです。
不溶性食物繊維は、便のカサを増やしてくれますが、摂りすぎると逆に便を硬くしてしまいます。
そこで役立つのが「水溶性食物繊維」なんです。
水溶性食物繊維は便を柔らかくする働きがありますので、これらの2種類の食物繊維をバランスよくとることで便秘解消の効果があがります。
摂る目安は、
- 不溶性:水溶性=2:1
です。
水溶性食物繊維が豊富なものは、
- バナナやリンゴなどの果物
- こんぶ、わかめ、寒天などの海藻類
- しいたけ、シメジ、エノキなどのきのこ
ですので、こんにゃくと合わせて摂ることでお腹の調子や便通をよりスムーズにしてくれます。
こんにゃくの注意点、副作用
食べすぎ注意!
こんにゃくは不溶性食物繊維ですので、摂りすぎると逆に便が硬くなり便秘が悪化してしまうことがあります。
また、食べ過ぎにより下痢を起こしてしまう人もいます。
こんにゃくばかりを大量に食べない限りは大丈夫と言えますが、ダイエット補助として摂る場合は摂取量が多くなりがちですので、お腹の調子をみながら適量を摂るようにしましょう。
強い便秘症状は腸閉塞の危険性もあることから、便秘が続く場合は対処が必要です。
栄養バランスが悪くなる
こんにゃくには、もちろん体によいとされている成分は含まれていますが、5大栄養素という観点でみると単体ではやはり栄養素のバランスはよくないと言えます。
普段のお食事にプラスして摂るのはとてもおすすめですが、過度なダイエットによりこんにゃくばかりを食べてしまうと、栄養素が不足する可能性がありますので、他の野菜などもきちんと合わせて摂るようにしましょう。
こんにゃくゼリーの添加物に注意!
手軽に摂れて、空腹を満たすのに役立つこんにゃくゼリーは、ものによっては「人工甘味料」が使われています。
人工甘味料は体にとってはよいとは言えない成分ですので、こんにゃくゼリーを選ぶ際には、必ずチェックしましょう。
お安い価格で販売されているものには、結構な確率で人工甘味料が含まれています。
こんにゃくの保存方法
こんにゃくはパッケージングされた状態では、常温で3か月ほどと保存可能期間が長め食品ですが、使いかけのこんにゃくってどのように保存したらよいのか、あまり知られていません。
また、冷凍保存が可能なのかについてもご紹介しますね!
使いかけは冷蔵保存
お料理で余ってしまったこんにゃくは、
- 水をはった容器に入れて冷蔵庫で保存
しましょう。
※保存期間の目安は2~3日です。
冷凍保存するとスポンジ状に!
こんにゃくは冷凍保存が不向きと言われています。
その理由は、食感が変わることです。
冷凍するとこんにゃくはスポンジ状になり、まるで高野豆腐のような食感に変わります。
ただし、煮物などで利用するのであれば味がよく滲み込みますので、常温保存で賞味期限内に使いきれないような場合は、
- パッケージの状態でまるごと冷凍保存
しましょう。
※保存期間の目安は3週間です。
使用する際はレンジ解凍、もしくは凍っている状態で煮物などにそのまま使用できます。
まとめ
こんにゃくの栄養や特徴についてご紹介しました。
97%が水分と言われているこんにゃくですが、おなかやお肌によい成分が含まれています。
ダイエット補助やおやつのカロリーが気になる人にはとてもおすすめです。
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