風邪の季節、花粉、黄砂、PM2.5と吸い込みやアレルギー症状、風邪予防のためにマスクはとても役に立ちます。
でも、マスクをすると顔アトピーが悪化するという悩みを抱えている方って結構いるんです。
わたしもそんな悩みを抱えるものの一人です。
マスクを付けて1時間もしないうちに、顔が痛痒くなってきます。
風邪が流行している時期や、花粉症対策としてもやはりマスクをしたい。でも顔がかゆくなる。
という悩みを解消するためには、アトピーの人は肌に負担をかけにくマスクを選ぶ必要があります。
アトピーの人でも、症状が悪化しづらいマスクの選び方、おすすめのマスクをご紹介します。
スポンサーリンク
マスクでアトピーが悪化する原因は?
マスクによってアトピーが悪化する主な原因は、
- マスクとの接触
- マスクによる皮膚の擦れ
- 耳がけの痛み
などがあげられます。
マスクと接触している部分やマスクがズレることでおきる摩擦は、肌に対する刺激となり、顔アトピーの炎症を悪化させてしまいます。
また、長時間マスクを付けていることによって、耳がけの部分の皮膚に負担がかかり、痛くなったり炎症を起こす場合もあります。
アトピー性皮膚炎の人は皮膚のバリア機能が低下していることから、皮膚への刺激を感じやすく、肌に直接つけるマスクははっきり言って、あまり使用したくないアイテムです。
とは言え、花粉症の人や風邪が流行しているときは、マスクをしたいんです。
ですから、アトピーの人は少しでも肌に刺激を与えないマスクを選んでくださいね。
花粉が飛散する時期は、吸い込みに関係なく皮膚に付着する花粉でアトピーが悪化する人も多くみられますので、マスク選びはもちろんですが、普段からの保湿も心がけましょう。
アトピーが悪化しないマスクの選び方
マスクによる顔アトピーの摩擦を防ぐためには、
- 立体型を選ぶ
- ワイヤー入りはなるべく避ける
- 素材を選ぶ
が重要となってきます。
立体型を選ぶ
マスクの形は、大きくわけて3つのタイプがあります。
- 平型マスク
- プリーツ型マスク
- 立体型マスク
です。
昔から使われているのは、平型マスクで、ガーゼ、不織布の両方があります。
また、最近多くなってきたのが、プリーツ型や立体型マスクです。
ほとんどのものが不織布を使ったものです。
この中でアトピーの人におすすめなのは、立体型マスクです。
その理由は、肌に触れる面積が少ないので、ズレにくいことです。
平面型に比べると、明らかに肌に触れている面積が少なくなりますし、また、ズレにくいことで肌との擦れが起こりにくいんです。
外からの花粉などの侵入を防ぐ部分である鼻や頬はもちろん密着しますが、口のまわりは平面型よりも密着度が低くなるんです。
ですから、不織布を使ったものであっても、立体型にするだけでも、かなり刺激が抑えられます。
マスクの素材にこだわると、値段が高くなるため花粉の飛散時期など、毎日使用したいというタイミングには、ちょっとコスト的にきびしい。。という人もいるのではないでしょうか。
肌の状態に合わせてあまり炎症が気にならない時は、不織布の立体型でも大丈夫な可能性も十分あります。
では、プリーツタイプはどうなのかというと、平型よりは口まわりの接触面積は減りますのが、立体型よりはズレやすいという特徴があります。
ただし、サイズや形が顔に合っていればズレにくい人もいますので、平面型よりは断然おすすめです。
ワイヤー入りは刺激が多い
スポンサーリンク
ワイヤーが入っているものは、鼻部分の形にフィットするように変形させることで、鼻への接触部分が擦れて刺激となりやすい傾向があります。
素材を選ぶことで、接触部の摩擦がある程度解消される場合もありますが、アトピーの人は「不織布のワイヤータイプ」のものは、あまりおすすめできません。
素材を選ぶ
一般的に使用されているマスクの繊維は、
- 不織布(ふしょくふ)
- ガーゼ
のいずれかです。
不織布のものは、使い捨てタイプです。
ガーゼは洗濯して繰り返し使えるタイプとなります。
不織布で作られたマスクは化学繊維でできているものが多いため、肌と擦れやすく、アトピーではなくても肌トラブルの原因になる場合があります。
一方、ガーゼは綿でできており柔らかく摩擦が少ないのが特徴です。
ですから、ガーゼタイプの方が肌にはいいのですが、ガーゼマスクは平型のものが多いのが現状です。
また、ガーゼマスクは繊維を荒く編んでいるため、花粉やPM2.5には対応していないものも多いので、きちんと確認が必要です。
ガーゼではなくても、綿(コットン)100%のものも肌への刺激は少なくなります。
アトピーの人のインナーなどの衣類を選びと同じですね。
綿は通気性がよく肌が擦れにくいことから刺激が少ない素材です。
ですから、立体型で、綿100%のものがおすすめということになります。
マスクの注意点
抗菌剤
実はマスクに使用されている「抗菌剤」が原因で顔アトピーが悪化することがあります。
マスクを顔に当てるだけで、刺激が気になるような場合は、抗菌剤が原因の可能性もあります。
そんなときは、顔とマスクの間にティッシュやガーゼを挟むことで、抗菌剤の影響が緩和されます。
ただし、ティッシュを挟むと痒くなる、モゴモゴして気になるという人には、ちょっとおすすめできません。
マスクを取り換えるタイミング
マスクは一日1回以上は取り換えるようにしましょう。
マスクの汚れや菌の問題はもちろんありますが、肌に直接触れるものですので、皮脂やはがれた皮膚、ファンデーションなどが付いていると、それらが原因で顔アトピーが悪化する場合があります。
今年人気のハイドロ銀チタンを使用したマスクなどは交換目安が1~3日となっています。
このようなものであっても、アトピーの人は一日1回は交換するようにしましょう。
そもそもハイドロ銀チタンを使っているマスクは、肌への刺激が普通のタイプより強いので、アトピーの人にはおすすめできません。
かぶれにくいおすすめマスク
立体型、綿100%、花粉やPM2.5をカットするというように、すべての機能を満たすのは難しいので、それぞれの特徴をチェックして選んでください!
不織布であっても肌が荒れにくいものや、外側を不織布、顔に触れる部分に綿を使用したプリーツ型マスクなどもありますので、用途や肌の状態によって使い分けるのがいいと思います。
肌が荒れにくいもの、綿100%で作られているものをご紹介します。
♦フルシャットマスク 肌にやさしい
肌に触れる部分に「なめらかな肌触りのシート」を使っていることで、刺激が少なくなっています。
また、耳が痛くなりにくいタイプです。
日本アトピー協会の推薦品です。
タイプ:立体型
素材:不織布(使い捨て)
対象:PM2.5、花粉、インフルエンザ対策 99%
サイズ:子供用、小さめ、普通
容量:5枚入り、7枚入り
価格:200~300円前後
販売サイトURL:バイリーン フルシャットマスク 肌にやさしい
公式HP:日本バイリーン株式会社
♦高性能防塵不織布マスク(肌にやさしいコットン素材)
3層になっていて、表面は不織布ですが、顔にあたる面は、綿100%でできているという優れものです。。
サイズが一種類でノーズストッパーが付いていますので、顔にサイズが合っていないとズレやすい可能性があります。
タイプ:プリーツ型、ノーズストッパー付き
素材:不織布/コットンの混合型(使い捨て)
対象:PM2.5、花粉、ウイルス対策 99%
サイズ:1種類(90mm×175mm)
容量:4枚入り
価格:200円前後
販売サイト:高性能防塵不織布マスク(肌にやさしいコットン素材)
公式HP:横井定株式会社
♦のどの休息 立体縫製ガーゼマスク
ガーゼなのに立体縫製です。
ガーゼの中にある不織布のフィルターで花粉をブロックできます。
耳が痛くなりにくくなっています。
タイプ:立体型
素材:ガーゼ(洗濯できるタイプ)
対象:花粉 99%
サイズ:1種類(75mm(最大120mm)×170mm)
容量:1枚入り
価格:200~300円
販売サイト:のどの休息 立体縫製ガーゼマスク
公式HP:横井定株式会社
♦松並木の無添加 ガーゼマスク
繊維が安全性が高いもので作られているので、小さいお子さんでも安心して使えます。
ただし、普通の立体型よりも顔との接触面積が広いので、人によっては刺激があるかもしれません。
洗濯して繰り返し使えるタイプですので、価格は高いですがコスパはいいと言えます。
タイプ:立体型(普通の立体型よりも形がゆるめ)
素材:ガーゼ(洗濯できるタイプ)
対象:花粉(花粉も対象となっていますが、カット率の記載はなし)
サイズ:小、大
容量:1枚
価格:1,296 円(税込)
販売サイト:松並木
公式HP:松並木
まとめ
アトピーにおすすめのマスクと選び方をご紹介しました。
顔のサイズに合っていてズレないことが肌への負担を軽くする条件となりますので、いくつかお試ししてみて、自分に合ったものを探すのがいいと思います。
もちろん、ここでご紹介しているもの以外でも、肌の状態がいい日であれば、不織布の立体型でも大丈夫な可能性もあります!
わたしはアトピーが悪化するので普段からあまりマスクはしませんが、スギ花粉とPM2.5や黄砂の飛散が重なる時期はアレルギー症状が酷くなるので、マスクを使用しています。
わたしの場合、プリーツ型は顔に合うものがなかなかなくズレてしまうので、立体型を使っています。
PM2.5や黄砂が飛散する時期は、”不織布の高性能立体型マスク”を、花粉のみの飛散時は”立体型ガーゼマスク”を使っています。
ガーゼマスクの方がやはり肌への負担は軽いので、日によってマスクの種類を変えています。
1種類に限定せず、用途や肌の状態で使い分けするのがとてもおすすめです。
スポンサーリンク