メロンを食べると、
「喉がイガイガする、唇や目が腫れる、咳がとまらない、蕁麻疹がでた。。。」
などの症状が起きたら「メロンアレルギー」の可能性があります。
メロンアレルギーは、メロン自体がアレルゲンのケースと、花粉症や仮性アレルゲンが原因でアレルギー症状を起こしている場合もあります。
メロンアレルギーの原因、症状、アレルギー検査、薬、対策と治療、注意が必要な食べ物についてご紹介します。
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メロンアレルギーの原因
メロンを食べてアレルギー症状がでる「メロンアレルギー」の原因として考えられるのは、
- メロンのタンパク質が原因
- 花粉との交差反応
- 仮性アレルゲン
があげられます。
メロンのタンパク質が原因
メロンに含まれるアレルゲンタンパク質にアレルギーがある場合にでるアレルギー症状です。
この場合は、一般的な食物アレルギー(フードアレルギー)の一つと言えます。
花粉との交差反応
メロンは花粉と交差性がある食物の一つです。
交差性とは、タンパク質の構造が似ているものに対しても免疫が過剰反応を起こしてしまうものです。
メロンは、
- ブタクサ花粉
- イネ科の植物の花粉
と交差性があります。
これらの花粉にアレルギーがある花粉症の人が、メロンに対してもアレルギー反応(交差反応)を起こしてしまい「口腔アレルギー症候群」「花粉ー食物症候群」の症状があらわれます。
もし、花粉症が原因の場合は、同じウリ科である「スイカ」も注意してくださいね!
※ただし、花粉症があってもメロンにまったくアレルギー症状がでない人もいます。
ブタクサとイネ花粉の飛散時期は?
ブタクサ花粉は9月に飛散量が多くなります。
イネ科の植物花粉は、5~6月の飛散が多いと言われていますが、イネ科の植物自体が多種にわたっているため、実際は4~8月もそれなりに飛散しています、さらには冬以外にはなんらかのイネ科植物の花粉は飛んでいるとも言われています。
春のスギ・ヒノキ花粉飛散時期以外でも、花粉症の症状がある人はイネ科やブタクサの花粉症の可能性があります。
仮性アレルゲン
メロンには仮性アレルゲンと呼ばれる「サリチル酸化合物」が含まれています。
仮性アレルゲンは、実際にはアレルギーはなくても、アレルギーの様な症状を起こさせる成分のことを言います。
サリチル酸化合物は、口腔アレルギー症候群と同様の症状が起きると言われています。
メロンアレルギーの症状
メロンアレルギーの主な症状は、
- 口の中や喉がピリピリ・イガイガする
- 唇や目、顔が腫れる
- 皮膚の湿疹や蕁麻疹
- 胃痛、嘔吐
- 腹痛、下痢
- くしゃみ、鼻の症状
- 咳
- 喘息や喘鳴、息苦しさ
などがあげられます。
食物アレルギーは重篤な場合は、呼吸困難やめまい、意識障害などを起こすことがありますので、症状が重い場合はすぐに病院にかかりましょう。
また、仮性アレルゲンや花粉の交差性が原因による「口腔アレルギー症候群」の場合は、食べてすぐに口の中や喉、顔の皮膚の症状がでるケースが多くみられます。
アナフィラキシーについてはこちらから♪
⇒アナフィラキシーの症状とは?エピペンが必要?起きたときの対応、処置は時間が勝負!!
メロンアレルギーの検査
メロンのアレルギー検査は、血液検査「特異的IgE抗体検査」で行うことができます。
採血により、体内にあるメロンに対するアレルギー抗体がどの程度の数値かを確認する検査です。
また、メロン自体のアレルギーではなく花粉が原因の場合は、メロンの項目は陰性となるケースがあります。
検査する対象項目は自分でも選ぶことができますので、イネ科やブタクサ花粉などの検査も一緒に行うことをおすすめします。
検査項目は医師と相談して決めましょう。
メロンに関係するアレルギー検査項目
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▶果物の項目
- メロン
▶ブタクサ花粉の項目
- ブタクサ
- ブタクサモドキ
- オオブタクサ
▶イネ花粉の項目
- イネ科マルチ
- ハルガヤ
- ギョウギシバ
- カモガヤ
- ヒロハウシノケグサ
- ホソムギ
- オオアワガエリ
- アシ
- ナガハグサ
- コヌカグサ(属)
- セイバンモロコシ
- 小麦(属)
- オオスズメノテッポウ
- スズメノヒエ(属)
イネ科マルチは代表的なイネ科の植物アレルゲンが5種類混合されているものです。
アレルギー検査の費用などについてはこちらから♪
⇒アレルギー検査にかかる費用とアレルギー検査項目のすべて
メロンアレルギーの薬と治し方
食物アレルギーは、一度発症すると治すのは難しいと言われています。
ただし、赤ちゃんの頃に発症した場合は、小学校にあがる頃までに治るケースもありますので、病院で相談してみましょう。
食べものによっては免疫療法というものもありますが、日本では行うことができる食品が限られています。
免疫療法についてはこちらから♪
⇒食物アレルギーの経口免疫療法は危険!卵や牛乳、小麦で実施も!保険適応は?
また、食物アレルギーに使用される薬は、症状を抑えるための抗ヒスタミン薬(飲み薬)と皮膚の湿疹などの症状を抑えるステロイド外用薬(塗り薬)となります。
メロンアレルギーの対策・注意すべき食べ物
メロンアレルギーの対策は、「メロンを除去すること」です。
主に口の中やまわりに症状がでる「口腔アレルギー症候群」の場合は、加熱によってアレルゲン性が低下するケースが多いと言われていますが、メロンは通常加熱して食すことが少ない食品ですので、基本的には食べないようにしましょう。
メロンソーダやメロンパンも除去対象?
メロンソーダには基本的にメロン果汁は含まれていません。
緑色は着色料を使っています。
メロンパンも、メロンの形状に似ているだけで、一般的にはメロン果汁は使われていません。
ただし、実際に使用している食品もあるかもしれませんので、食べる際には必ず原材料を確認してから食べましょう。
メロンは加工食品に対するアレルギー表示が義務化されている特定原材料ではありませんので、原材料の欄での確認が必要です。
メロンアレルギー体験談
先日、メロンを食べて食物アレルギーを起こしました!
「昨年まではなんの問題もなく、今年の初メロンで突然のアレルギー発症です」
わたしは元々アレルギーが多く、食べ物では
- 卵白
- 蕎麦
- オレンジ
- ナツメグ
にアレルギーがあることはわかっていましたが、新たにメロンが追加されてしまい、ガックリしています。
メロンを食べたときの症状は、
▶食べて30分くらいから
- 目がかゆくなる
- 唇がビリビリ痛くなる
- 顔アトピーがとにかく痒い
- 咳が止まらない
- 息苦しく仰向けで眠れない
▶食べた次の日は
- 顔全体が腫れている
- 腕や首、体、顔に湿疹とかゆみ
- 下痢を繰り返す
という症状でした。
試しに翌日も一口食べてみたところ、もっと強い症状がでました。
(※危ないのでみなさんはマネしないでくださいね!)
息苦しさがやはり怖く、その後も湿疹がでやすい状態が2週間ほど続いたので、二度と食べないようにしようと思います。
次回の通院の際にアレルギー科の先生に検査について相談する予定です!
メロンをカットする際もビニール手袋着用を徹底していたのに、発症してしまい本当に残念です。
食べられないものが、1つずつ減っていくことに恐怖を感じています。。。
と暗くなってしまいましたが、食物アレルギーはもっと症状が重くでるケースがありますので、みなさんも十分に注意してくださいね!
まとめ
メロンアレルギーの原因や症状、検査、対策などについてご紹介しました。
メロンは口腔アレルギーを起こしやすい果物と言われています。
食べてイガイガを感じたらアレルギーかもしれない!と自覚することが大切です。
また、お子さんの場合は自分で気づきにくく、食べるのを嫌がったりすることがあります。
「好き嫌いではなく、アレルギーかも?!」
とまわりの大人が気づいてあげる必要がありますので、注意してくださいね!
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