きのこを食べると、腹痛や下痢、じんましんがでるなんて人は「きのこアレルギー」の症状かもしれません
きのこのアレルギーで有名なのは「松茸アレルギー」ですが、他のキノコでもアレルギー反応を起こす人もいます。
また、加熱が不十分な椎茸による湿疹や、仮性アレルゲン、クロムの金属アレルギーである可能性もあります。
きのこアレルギーの原因や症状、アレルギー検査、対策についてご紹介します。
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きのこアレルギー(キノコアレルギー)ってあるの?原因とは?
きのこアレルギー(キノコアレルギー)って、あまり聞いたことがありませんが、きのこの食物アレルギーはあるのでしょうか?
きのこにアレルギーの原因となるタンパク質は存在しています。
キノコアレルギーの詳細について記載がある本などがほとんどないのが現状ですが、「松茸」は特定原材料に準ずる20品目として、アレルギー表示が推奨されているキノコの一つです。
実際にアレルギー症状がでるとわかっているキノコがあるということになります。
アレルギー血液検査の項目にもキノコは含まれていないのですが、実際にじんましんや腹痛などのアレルギーのような症状を起こす人もいるんです。
ということで、きのこアレルギーの主な原因は、
- キノコの食物アレルギー
- 仮性アレルゲンによる症状
- しいたけ皮膚炎
- クロムの金属アレルギー
が考えられます。
キノコの食物アレルギーの症状
キノコを食べるとアレルギー症状が起きるであれば、きのこに対してアレルギーがある可能性があります。
各キノコに対する、血液検査はできませんが、自分がどのキノコに対して症状がでるのかをきちんと把握することが大切です。
主な症状は、
- 下痢・腹痛
- 吐き気、嘔吐
- 湿疹、蕁麻疹
- 咳
- くしゃみ
- 鼻水、鼻づまり
- 喘息、喘鳴
- 口の中や口のまわりの腫れ、かゆみ
- 目のまわりのかゆみ、腫れ
などがあります。
食物アレルギーは重篤な場合は、めまいや呼吸困難、アナフィラキシーを起こすケースもありますので、注意が必要です。
また、松茸を食べたことでのアナフィラキシーの症例が実際にあります。
アナフィラキシーの詳細についてはこちらから♪
⇒アナフィラキシーの症状とは?エピペンが必要?起きたときの対応、処置は時間が勝負!!
仮性アレルゲンによる症状
仮性アレルゲンとは、アレルギーに似た症状を引き起こす物質のことです。
仮性アレルゲンによる症状は免疫系を介したアレルギーではありませんので、実際のアレルギーとは別物です。
キノコには、下記の仮性アレルゲンが含まれています。
- ヒスタミン:エノキダケ(えのきだけ)
- アセチルコリン:マツタケ(松茸)
▶ヒスタミンが原因の場合は、
- むくみ
- じんましん
- 気管支の症状
などがでることがあります。
▶アセチルコリンが原因の場合は、
- 喘息
- 発赤
などがでることがあります。
仮性アレルゲンは、疲れているときや体調が悪い時などに症状がでやすいとも言われています。
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しいたけ皮膚炎(しいたけアレルギー)の症状
しいたけ皮膚炎(椎茸アレルギー)は、しいたけを食べると湿疹がでるもので、「加熱が不十分なシイタケ」が原因と言われています。
しいたけに含まれている「レンチナン」という物質が関与していると言われていますが、はっきりとした原因がわかっていません。
「しいたけアレルギー」とも呼ばれています。
主な症状は、
- かゆみ
- 腫れ
- 湿疹
- 水泡
- じんましん
などがあげられ、主に皮膚の症状が強く、胃腸などの症状はでないと言われています。
椎茸の戻し汁でも発症したケースもあるとのことです。
また、ビールなどのお酒と一緒に食べた際に発症したケースが多く、一度発症しても通常のアレルギーのようにしいたけが食べられなくなるわけではありません。
ですから椎茸を食べる際は、きちんと加熱することが大切です。
クロム・ニッケルの金属アレルギー
金属アレルギーというと、アクセサリーや歯科金属などがアレルゲンの対象となるという印象がありますが、わたしたちが食べている食物にも金属が含まれているものがあります。
ですから、なんらかの金属アレルギーがある人は、食べものにも注意が必要なんです!
そして、
マッシュルームには「クロム」「ニッケル」が含まれています。
クロムは、バックや時計、靴などの革の部分の仕上げに使用されている成分です。
ニッケルはアクセサリーに使用されている成分です。
夏になると時計のベルトやアクセサリーで接触性皮膚炎を起こすような人は、もしかするとクロムやニッケルにアレルギーがるかもしれません。
金属アレルギーを既に発症している人は、マッシュルームにも注意しましょう。
金属アレルギーの詳細についてはこちらから♪
⇒金属アレルギーの症状と治療、検査費用はいくら?ピアス、歯科金属に注意!
きのこアレルギーの検査
きのこは、採血によるアレルギー検査(特異的IgE抗体検査)の検査項目にはありません。
病院によっては、皮膚テストなどでアレルギー反応を確認してくれるところもあるかもしれませんが、食べたときの症状などで診断されるケースが多いと思います。
強い症状がでるようであれば検査が可能であるか医師と相談してみましょう。
また、クロムなどの金属アレルギー(接触皮膚炎)の検査はパッチテストで行うことができますが、パッチテストは汗をかく時期はあまり向いていないため、病院で説明などをきちんと聞いてから受けるようにしましょう。
アレルギー検査の詳細についてはこちらから♪
⇒アレルギー検査にかかる費用とアレルギー検査項目のすべて
きのこアレルギーの対策
きのこアレルギーで大切なことは、
- どのキノコがダメなのか把握する
- 対象のキノコを食べない
です。
松茸と他のキノコ間には交差性はないと言われていますので、松茸にアレルギーがあっても、他のキノコは大丈夫な可能性が高いと言えます。
松茸以外でもキノコは種類が多いですよね。
椎茸、シメジ、なめこ、えのきたけ、舞茸、エリンギなど、多くの種類がありますが、特定のキノコのみでアレルギー反応がおきるケースもありますので、一度キノコで食物アレルギーがでたような場合は、他のキノコでも注意してください。
アレルゲンタンパク質の詳細や各きのこの交差性がはっきりわかっていないため、自分が食べられる範囲を把握することが大切です。
食物アレルギーは発症してしまうと治らないと言われていますので、アレルギーがでるものは除去することとなります。
まとめ
きのこアレルギーについてご紹介しました。
きのこのアレルギーは血液検査では確認できませんので、症状がでたときに食べたものなども含め、病院で相談することをおすすめします。
アレルギーではなくても、湿疹などがでるケースもあります。
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