パイナップルを食べると、胃痛や腹痛がおきる。蕁麻疹がでる。
などの症状がでる人は、「パイナップルアレルギー」かもしれません。
実は食物アレルギーではなく、パイナップルの「チクチク成分」が原因で”口の中”や”喉”をイガイガさせているケースもあります。
パイナップルアレルギーの原因や症状、検査、対処法についてご紹介します。
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パイナップルアレルギーの原因は?
パイナップルによるアレルギーで考えられる原因は、
- パイナップルのタンパク質(プリメリン)がアレルゲンの場合
- パイナップルの分解酵素(ブロメライン)でチクチクする
- 仮性アレルゲンが原因
などが考えられます。
タンパク成分「プリメリン」がアレルゲン
パイナップルに含まれているたんぱく成分「プリメリン」がアレルゲンとなって、アレルギー症状をおこします。
この場合は、食物アレルギーの一種と言えます。
分解酵素「ブロメライン」でチクチク
パイナップルには、タンパク質を分解する酵素である「ブロメライン」が含まれています。
ブロメラインは、お肉を柔らかくする性質があるので、調味料なんかにも使われている成分なのですが、この成分が口の中で、”イガイガ”、”チクチク”を起こしてしまうんです。
舌がしびれたり、喉がイガイガになったり、口の中や唇がヒリヒリしたりします。
ブロメラインが原因の場合は、免疫系を介した食物アレルギーとは別物となります。
ブロメラインは熱に弱く、60℃以上の温度で加熱すると効果が失われますので、加熱すると大丈夫になるケースが多いと言われています。
仮性アレルゲン「セロトニン」が原因
仮性アレルゲンとは、アレルギーに似た症状を起こさせる成分のことで、パイナップル自体にアレルギーがない人でも、仮性アレルゲンとなる成分が含まれているものを摂ることでアレルギー様症状がおきます。
パイナップルには、仮性アレルゲン「セロトニン」や「レクチン」「エンドトシキン」が含まれています。
セロトニンは血管を収縮させる作用があるため、摂取後にその反動で血管が拡張したときに、アレルギーの様な症状があらわれます。
レクチンやエンドトキシンは、アレルギーの原因となるヒスタミンの放出を促すことにより、アレルギー症状があらわれます。
仮性アレルゲンが原因の場合は、免疫系を介した症状ではないため、一般的な食物アレルギーとは異なります。
また大量に摂った際や、疲れがあるとき、体調が悪いときなどに症状がでやすくなるという特徴があります。
パイナップルアレルギーの症状
パイナップルのアレルギーででる主な症状は、
- 口の中、喉の症状(イガイガ、違和感、痛み)
- 唇、口のまわりや顔の皮膚の症状(腫れ、赤み、湿疹)
- くしゃみ、鼻水
- 咳、喘息
- 腹痛、下痢
- 嘔吐、胃痛
- 湿疹、蕁麻疹
などがあります。
分解酵素(ブロメライン)が原因の場合は、主に口の中のチクチクやイガイガが発症します。
パイナップルアレルギーの検査はできる?
パイナップルのアレルギー検査は、一般的な血液検査(特異的IgE抗体検査)には検査項目がありません。
ですから、確認するためには「皮膚テスト(プリックテスト)」という、皮膚にパイナップルのエキスをのせて腫れや赤みなどの状態をみる方法での確認となります。
ただし、プリックテストは行っていない病院もありますので、受けたい場合は事前に電話などで確認しましょう。
アレルギー検査の詳細についてはこちらから♪
⇒アレルギー検査にかかる費用とアレルギー検査項目のすべて
パイナップルアレルギーの対処法
パイナップルを避ける
パイナップルアレルギーであれば、基本的にはパイナップルを除去食とすることがいいでしょう。
ただし、パイナップルの何の成分が症状を起こしているのか断定できないような場合は、食べられる範囲を知ることが大切です。
空腹時を避ける
プリメリンはもともと胃に刺激を与え、胃を荒らす作用があります。
空腹時に食べなければ胃痛などの症状が起きない可能性があります。
加熱する
パイナップルに含まれているアレルギー症状、アレルギー様症状を起こすたんぱく成分や酵素などは、熱に弱いものが多いので、加熱することで症状が起きなくなる場合があります。
まとめ
パイナップルアレルギーの原因や症状、対処法についてご紹介しました。
パイナップル自体の食物アレルギーではなくても、胃痛やイガイガなどの症状がでる場合がありますので、ご自分やお子さんが食べられる範囲を確認することが大切です。
食物アレルギーについてはこちらから♪
⇒ 食物アレルギーの原因は?アレルゲンとなる食品の種類はなに?
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