ごまアレルギーは、食物アレルギーの中でも発症する人は少ないと言われているアレルギーですが、近年日本でも増えつつあるアレルギーの一つです。

ごまは栄養価が高いことから最近では、食事だけではなく、菓子やサプリメントなども多くなってきたため、普段からの食事でも充分に注意が必要です。

 

ごまアレルギーは一度かかってしまうと治りづらいこと、ごまを含む食品は多くあることから気を付けなければならないアレルゲンの一つです。

 

ごまアレルギーの症状や原因、アレルギー検査、ごまが含まれている食品についてご紹介します。

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ごまアレルギーの原因

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ごまアレルギーは、ごまに含まれている下記のタンパク質がアレルゲンとなり、アレルギーの症状が起きるものです。

  • ビシリン

 

ごまには、よく見かける白ごま黒ごまの他に、金ごまというのもありますが、いずれもアレルゲン性は変わらず注意が必要と言われています。

ごまアレルギーの症状

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ごまアレルギーの主な症状は、

  • 湿疹や蕁麻疹
  • 嘔吐、吐き気
  • 胃痛、腹痛、下痢
  • 鼻水、鼻づまり
  • 口の中の違和感、イガイガ、腫れ
  • 喘息、喘鳴、呼吸困難

などがあげられ、通常の食物アレルギーの症状と同様です。

ただし、ごまはアナフィラキシーを起こす可能性が高いアレルゲンと言われていますので、症状が悪化し呼吸困難や意識障害などに陥った場合はすぐに病院に行くか救急車を呼ぶなどの対処が必要です。

 

ごまアレルギーの人は全体の1%程度で少ないと言えますが、アレルギーになってしまうと重篤な症状がでるケースもありますので、十分に注意が必要です。

 

アナフィラキシーの詳細についてはこちらから♪
アナフィラキシーの症状とは?エピペンが必要?起きたときの対応、処置は時間が勝負!!

ごまアレルギーの検査

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ごまは血液検査にてアレルギーの確認ができます。

特異的IgE抗体検査(RAST)

ゴマに対して、アレルギーの原因となるIgE抗体のレベルを確認する検査です。

抗体値が高くなると、アレルギーである可能性が高くなります。

好塩基球ヒスタミン遊離試験(HRT)

血液にアレルゲンを加えたときに、アレルギーの原因となるヒスタミンが放出されるかを確認する検査です。

この検査もゴマの項目がありますので、確認することができますが、上記のRASTによる血液検査が一般的です。

 

アレルギー検査の詳細についてはこちらから♪
アレルギー検査にかかる費用とアレルギー検査項目のすべて

ごまが含まれている食品は?えごまは入る?

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ごまは特定原材料に準ずる20品目にも含まれていますので、加工食品へのアレルギー表示が推奨されている食品の一つでもあります。

ごまはお料理のほか、最近は調味料にも含まれているものも増えていますので、必ず原材料を確認しましょう

  • 黒ごま、白ごま、金ごま
  • ごま豆腐
  • ごま油
  • ラー油
  • ドレッシング
  • セサミン入り菓子
  • ごま入りサプリメント
  • 消風散(しょうふうさん)⇒漢方薬

ラー油にもごまが入っているものがあります。

消風散は漢方薬ですがゴマが含まれていますので注意が必要です。

 

ごま油にはアレルゲンとなるタンパク質があまり含まれていないため、ごまアレルギーであってもゴマ油は食べられる人も多いと言われています。

ごま油を食べることができるかは、医師の管理のもと、負荷試験などにより確認する必要があります。

 

ちなみにアレルギー対策によいと言われている、えごま油の荏胡麻(エゴマ)はシソ科の植物で青シソの仲間ですので、ゴマではありません

ごまアレルギーは治るの?治療はできる?

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ごまアレルギーは一度発症してしまうと、年齢があがってもなかなか治らないと言われています。

基本的には、アレルゲンであるゴマを除去することが必要となります。

 

治療に関しては、抗ヒスタミン薬の服用や、アレルギー症状に合わせた塗り薬などが処方されますが、いずれも対症療法であり、アレルギーを治癒させる治療ではありません。

ごまアレルギーの注意事項

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練りゴマ、すりごまは特に注意

ごまアレルギーは、練りごま、すりごまで症状があらわれると言われています。

つぶされていないごまは、食べてもそのまま排泄されるため症状は起きにくいのですが、口の中でかみ砕かれる場合もありますので、やはり除去は必要となります。

加熱してもアレルギーはでる

ごまのアレルゲンとなっているタンパク質は熱に強いため、加熱してもアレルゲン性は変わりません

ですから、加熱したお料理であっても除去が必要です。

赤ちゃんの離乳食にごま

最近は、離乳食にゴマを使う人も多くなってきていますが、ゴマは以外と早い時期に感作される傾向があると言われていますので、お子さんがアレルギー体質であったり、アトピーなどを持っている場合は、事前に医師に相談しましょう。

まとめ

ごまアレルギーについてご紹介しました。

ごまの食品が身のまわりに増えることで、ゴマアレルギーの人もだんだん多くなってきています。

 

ごまは知らずに摂っているような場合が多いので、アレルギーの原因であると気づきにくいのですが、アレルゲンとなりうる食品だということを知っておくことが大切です。

 

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私たちがアレルギーになった本当の原因は?原因は解明されている!

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