豆乳を飲んだら、目がかゆくなった、喉がイガイガした。。などの症状がでたら

豆乳アレルギー

かもしれません。

 

豆乳は大豆製品の中でも、アレルギーを起こしやすいと言われている食品ですので、他の大豆製品を食べても症状がでない場合でも豆乳の食物アレルギーの可能性があります。

また、カバノキ科の花粉症の人は豆乳でアレルギー症状を引き起こすことがあります。

 

豆乳アレルギーの原因、症状、検査、対処法と治療、加工食品表示などについてご紹介します。

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豆乳アレルギーの原因

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豆乳を飲んでおきるアレルギー症状の原因として考えられのは、

  • 大豆の食物アレルギー
  • カバノキ科花粉の交差性によるアレルギー症状

があります。

 

豆乳は大豆の加工食品の中でも、タンパク質の吸収率が90%と高いため、他の大豆食品ではあまりアレルギー症状を感じない方でも、豆乳を飲むと症状がでやすいという特徴があります。

大豆のアレルギー、カバノキ科花粉症のいずれの原因であっても、豆乳は大豆製品の中でも特に注意が必要となります。

大豆の食物アレルギー

豆乳の原料である大豆に食物アレルギーがあるケースです。

カバノキ科の花粉症

カバノキ科の花粉と大豆は交差抗原性があります

交差抗原性とは、タンパク質の構造が似ていることで一方にアレルギーがでると、似ているタンパク質のものに対してもアレルギー症状がでる場合があります。

カバノキ科花粉のアレルゲンタンパク(PR-10)と大豆のアレルゲンタンパクの一つ(Gly m 4 グリエムフォー)の構造が似ていることが原因となっています。

 

カバノキ科の代表植物には

  • ハンノキ
  • 白樺(シラカンバ)

があり、これらの花粉症がある人は、豆乳を飲んで口のまわりなどに症状がでる「口腔アレルギー症候群」を起こすことがあります。

 

また、カバノキ科花粉はバラ科の果物に対しても交差性がありますので、花粉症が原因の場合は、下記の果物に対しても食べる際の注意が必要となります。

  • リンゴ
  • さくらんぼ
  • ビワ

※ただし、カバノキ科の花粉症の人すべてが豆乳などの大豆製品に対してアレルギー症状がでるとは限りません。

 

バラ科の果物のアレルギーの詳細に関してはこちらから♪
バラ科の果物アレルギーの症状と原因とは?シラカバ花粉症が原因の可能性も!

豆乳アレルギーの症状

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豆乳アレルギーの主な症状としては、

▶大豆アレルギーの場合

  • 腹痛・下痢
  • 嘔吐・胃痛・吐き気
  • 蕁麻疹・湿疹
  • 咳、くしゃみ、鼻水、鼻づまり
  • 呼吸困難、喘息、喘鳴
  • めまい
  • アナフィラキシー

▶花粉症による口腔アレルギー症候群の場合

  • 目のかゆみ、腫れ
  • 耳などのかゆみ
  • 口の中の腫れ、かゆみ
  • 喉のイガイガ、咳
  • くしゃみ、鼻水、鼻づまり
  • 顔の湿疹、かゆみ

などがあります。

 

カバノキ花粉症が原因の場合は、口腔内や口のまわりの症状がでる「口腔アレルギー症候群」の症状があらわれます。

重篤な場合はアナフィラキシーを起こすケースもありますので、急激な体調の変化を感じたら、すぐに病院で診てもらいましょう。

 

アナフィラキシーの詳細についてはこちらから♪
アナフィラキシーの症状とは?エピペンが必要?起きたときの対応、処置は時間が勝負!!

豆乳アレルギーの検査

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豆乳アレルギーのアレルギー検査は、原材料である「大豆」の血液検査(特異的IgE抗体検査)を行うことが可能です。

また、カバノキ科花粉との交差性の確認のため「Gly m 4(グリエムフォー)」の検査も可能です。

カバノキ科の花粉に対するアレルギー検査も受けることができます。

 

▶豆乳関連の血液検査項目

  • 大豆
  • Gly m 4(グリエムフォー)
  • ハンノキ花粉
  • シラカンバ花粉

花粉症が原因である口腔アレルギー症候群の場合、大豆に対しては陰性、カバノキ科の花粉に対しては陽性の結果がでる場合があります。

 

血液検査の他にも、皮膚テストを行うことができる病院もあります。

検査希望の場合は、事前に検査ができるかを病院に問い合わせましょう。

 

アレルギー検査の詳細についてはこちらから♪
アレルギー検査にかかる費用とアレルギー検査項目のすべて

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豆乳アレルギーの対処法と治療

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豆乳にアレルギーがでた場合は、大豆製品の除去が必要となります。

大豆製品は加工や発酵の度合いで、アレルゲン性が異なるため、人によってアレルギー症状があらわれる範囲が異なります。

自分が食べられないものを把握して、食べないように注意することが必要です。

 

食物アレルギーは一度発症してしまうと、根治することは難しいと言われています。

幼児期に発症した場合は、小学校に上がる頃までに治るケースもありますが、大人になってから発症した場合は、治すことは難しくなります。

 

アレルギー症状に対しては、抗ヒスタミン剤やステロイド外用薬などで症状を抑えることが可能です。

加熱するとアレルゲン性が弱まる

グリエム4は、加熱、発酵の過程でアレルゲン性が弱まることがわかっています。

ですから、グリエム4がアレルゲンの方、カバノキ花粉症が原因の方は、加工度の高いものに関しては症状がでないケースもあります。

アレルギーを引き起こしやすい豆製品

豆製品の中でも豆乳が一番アレルギーを引き起こしやすいと言われています。

症状がでやすい順
  1. 豆乳
  2. 枝豆、もやし、豆腐、湯葉
  3. 湯通しした豆腐
  4. 油揚げ
  5. 煮豆、味噌、醤油、納豆

豆乳アレルギーの加工食品表示

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豆乳の原料となる大豆特定原材料に準ずるものとなりますので、アレルギー表示が推奨されています。

義務化はされていませんので、必ず原材料欄を確認するようにしましょう。

わかりずらい大豆の加工食品

大豆が含まれていることがわかりにくいものもありますので、下記についてもチェックしてください!

タンパク加水分解物

うま味調味料として使用されています。

大豆が植物性の原料としては使われているものがあります。

乳化剤(レシチン)

混ざりにくい性質のものをクリーム状にするために使用する添加物です。

レシチンは卵黄もしくは大豆から作られているものが多くあります。

油脂

油脂のみの表示の場合は、植物性油脂だった場合、大豆油である可能性があります。

 

大豆製品等の詳細についてはこちらでご紹介しています。
大豆アレルギーの症状と原因、除去すべき食品は?小豆はOK?検査は可能?

まとめ

豆乳アレルギーについてご紹介しました。

豆乳は、タンパク質の吸収率が高いこと、液体であることから大豆製品の中でも特にアレルギーを起こしやすい食品です。

 

健康のために豆乳を飲む人が増えています。

今まで大丈夫だった場合でも、ある日突然アレルギーになることがありますので、体調を壊した際には、豆乳が原因かな?と疑問を持つことが大切です。

 

特にハンノキ、シラカンバの花粉症の方は注意するようにしてくださいね。

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