花粉症の中でも、一番多くの人を苦しめている花粉はスギ・ヒノキと言っても過言ではありません。
そして、春に症状がでるイメージが強いスギ花粉は、実は飛散時期が長く地域によっては飛散量は少なくなりますが真夏以外でも飛んでいるため、花粉症の症状が強くでる人は春以外も常に対策が必要となります。
スギ花粉には治療法があり、時間はかかりますが効果がでている人もいるので、年々症状がひどくなり悩んでいる方は治療を検討してみるのもいいかもしれません。
スギ花粉の飛散時期、症状、対策、治療などについてご紹介します。
スポンサーリンク
2018年 スギ・ヒノキ花粉のピークは?
2018年1月16日に日本気象協会から発表された、今年のスギ・ヒノキ花粉のピークです。
今年は昨年に比べ全国的に1.5~2倍の飛散量と言われていますので、飛散ピーク時は特に対策が必要となりそうです。
もちろん、ピーク時以外でも飛散が始まるとアレルギー症状がでる可能性がありますので、早めの対策をとるようにしましょう。
スギ花粉にアレルギーがある人は、ヒノキ花粉のアレルギーがあるケースも多いと言われていますので、それぞれのピークで油断せずに対策をとりましょう。
スギ・ヒノキ花粉はいつまで飛んでいる?飛散時期は!
▶スギ花粉
2月から4月がピークと言われているスギ花粉は、この時期以外でも飛散を確認することができます。
スギ花粉の飛散カレンダーです。
北海道は飛散量は少なく、飛散期間も短い傾向があります。
関東では長い期間飛散するという特徴があります。
▶ヒノキ花粉
3月から5月がピークを迎えるヒノキ花粉は、スギと1か月ほどピークがずれています。
ヒノキ花粉の飛散カレンダーです。
わたしは北海道から関東に引っ越ししてきましたが、関東に来てから15年くらいでスギ花粉症を発症しました。
飛散量が多い地域の方はやはり発症しやすのも特徴です。
発症前からの予防が大切だったなぁ~と今は後悔しています。
実際、北海道にいたころは今よりも身近に花粉症で苦しんでいる人は少なかったように思えます。
スギ以外の花粉カレンダーはこちらから♪
⇒花粉症の時期は?種類別の飛散時期をまとめた花粉カレンダー!
スギアレルギー・ヒノキアレルギーの症状
スギやヒノキの花粉症でおきる主な症状は、
- 鼻水
- 鼻づまり
- くしゃみ
- 目の充血、腫れ
- 目のかゆみ
- 皮膚のかゆみ
- 咳
- 喉のイガイガやかゆみ
などです。
鼻の症状が強くでる人が多く、花粉飛散量が多い時期にはきちんとした対策が必要となります。
また、ヒノキ花粉症は目の症状が強くでる傾向があります。
スギの飛散ピークがすぎてから目のかゆみや腫れが強くなるような場合は、ヒノキに反応しているのかもしれません。
スギとヒノキの違いとは?
スギとヒノキは同じ「ヒノキ科」の植物です。
この二つは見た目などはもちろん違いますが、花粉の構造が似ているため、スギ花粉にアレルギーがある人の70%がヒノキにもアレルギー反応がでると言われています。
ヒノキはスギよりも飛散開始時期が遅く3~5月までがピークとなります。
- スギ花粉のピーク:2月~4月
- ヒノキ花粉のピーク:3月~5月
スギのピーク時期が終わっているのに、花粉症の症状がまったくおさまらないような場合は、ヒノキにもアレルギーがある可能性があります。
また、スギの場合はピーク時期以外も多く飛散しているので、1月頃から症状が気になるような場合はスギ花粉にアレルギーがある可能性が高いと考えられます。
スギは鼻の症状が、ヒノキは目の症状がでやすい傾向があると言わていますが、実際のところスギ花粉でも目のかゆみが強い人もいますので、一概にそうとは言えません。
いずれも、血液検査でチェックが可能ですので、病院で調べる際には両方の確認をすることをおすすめします。
スギ花粉症は治る?治療法とは!
花粉症などのアレルギーは、一度発症すると完治は難しいと言われていますが、スギ花粉に関しては、「アレルゲン免疫療法」を行うことができます。
免疫療法には、以下の2つの方法があり、現在は舌下免疫療法が主流となっています。
- 皮下免疫療法
- 舌下免疫療法
いずれも、少量のアレルゲンのエキスを体内に取り込むことで、徐々にアレルゲンに対する免疫の過剰反応を抑える治療となります。
スギ花粉の舌下免疫療法
皮下免疫療法では注射による治療が必要でしたが、舌下免疫療法は注射ではなく、舌の下に薬を垂らす方法で治療ができます。
舌下免疫療法の治療は、はじめは病院で薬の服用を行いますが、2回目以降は自宅で行うことができ、通院も月一回程度でよいのが特徴です。
皮下免疫療法に比べ頻繁な通院や注射による痛みなどの負担がかなり軽減したことで、会社勤めをしていたりなどで、頻繁な通院が難しい人でも治療を受けやすくなりました。
薬の服用でスギ花粉症が治るなんて、すばらしい!!
と思うかもしれませんが、実は治療には3~5年かかる!と言わています。
また、治療を受けたすべての人に効果があるわけではない点にも注意が必要です。
実際に長期の治療を行っても、約2割の人はあまり効果を感じられないというデータがでているようです。
とは言え、治癒する人も約2割もいるんです。
残りの6割に関しては症状が軽くなって飲み薬の量が減ったなど、治癒には至っていないが、効果を感じることができた人と言うことになります。
治療が長期に及ぶ。治らないかもしれない。など気になる点はありますが、どうしても春の花粉症の症状が重くなってきている人には、検討の余地はあるのではないかと思います。
スギ花粉の舌下免疫療法の詳細についてはこちらから♪
⇒スギ花粉症が完治?舌下免疫療法の費用と効果は!保険適用や副作用はある?子供は何歳から?
スギ花粉症緩和米
「花粉症緩和米」とは、花粉成分が含まれているお米を食べることで、花粉に対する免疫の過剰反応を徐々におさえていくという治療法です。
まだ研究段階で一般で治療を受けることはできませんが、近い未来にはお米を食べているだけでスギ花粉症が治るようになるかもしれません。
スギ・ヒノキ花粉症の検査方法は?
スギ花粉のアレルギー検査は、血液検査またはスクラッチテストで確認することができます。
スギアレルギー、ヒノキアレルギーの血液検査(IgE抗体検査)
採血による血液検査で、スギ花粉に対してどの程度の抗体値かを確認することができます。
抗体の値が高ければ、アレルギー反応ありとされます。
また、検査は何項目か同時に行うことができますので、ヒノキ花粉も一緒に確認することをおすすめします。
- スギ
- ヒノキ
スギ・ヒノキ花粉のスクラッチテスト
スポンサーリンク
スクラッチテストは、皮膚につけた小さな傷から、アレルゲンエキスを接触させる皮膚テストです。
一般的には血液検査が主流となりますが、皮膚テストを受けることができる病院もあります。
スギ花粉、ヒノキ花粉ともに検査が可能です。
アレルギー検査の詳細についてはこちらから♪
⇒アレルギー検査にかかる費用とアレルギー検査項目のすべて
スギ・ヒノキ花粉症の人はトマトに注意!
花粉にアレルギーがある人は、一部のフルーツや野菜の摂取にも注意が必要と言われています。
これは花粉のタンパク質とフルーツや野菜のタンパク質が似ていることが原因で、一方にアレルギーがある場合は、もう一方にもアレルギー反応がでる可能性があります。
スギやヒノキの花粉症の人が注意しなければならないのは、
- トマト
です。
症状としては、食べた際の口中の違和感など「口腔アレルギー」の症状が多く、そのほか、胃腸の症状がでる場合もあります。
主な症状は
- 口の中の違和感、痛み、腫れ
- 喉のイガイガ
- 咳こむ
- 胃痛や腹痛、下痢
などです。
ただし、すべてのスギ花粉症の人がトマトに対して食物アレルギーの症状がでるわけではありません。
実際にわたしは、スギ花粉症ですが、トマトもトマトジュースも毎日摂っています。
むしろ、トマトジュースを常飲するようになってアトピーの症状がものすごく改善しました。
トマトにもアレルギーがでるかは、人それぞれということです。
アトピーがよくなったトマトジュースについてはこちらから♪
⇒アレルギーが治るトマトジュースの効果とは?ダイエットにも効果あり!
スギ花粉・ヒノキ花粉の対策
花粉症の対策は
- 薬で症状を緩和する
- 花粉を寄せ付けない
この2つが重要となります。
薬での対策
花粉症で使用する薬は、
- 飲み薬(抗ヒスタミン薬など)
- 点鼻薬
- 点眼薬
- 塗り薬
などです。
いずれも、鼻や目の症状を和らげることができます。
肌のかゆみや湿疹がでるケースもありますので、そのような場合は塗り薬での対処となります。
飲み薬は飛散時期よりも前から飲み始めないといけないタイプもあるため、早めの対策が必要です。
花粉症の薬についてはこちらから♪
⇒花粉症の症状と効果がある薬は?内服薬と目薬、点鼻薬の種類がわかる!
普段の生活での対策
スギ花粉を寄せ付けないためには、
- 服装に注意する
- 外出時の花粉ガード(マスク、メガネ)
- 家の中の花粉除去徹底対策
- 洗濯物対策
これらが重要になってきます。
窓を開けるなんて言語道断です。
必要な徹底対策については、こちらで紹介しています。
⇒ 薬以外の花粉症徹底対策。アレルゲン花粉の除去方法を紹介!!
まとめ
日本人の約25%はスギ花粉症だと言われ、多くの人は春に辛い症状で苦しんでいます。
ただし、花粉症の原因はスギだけではありません。
わたしは、スギから始まり年々花粉症の症状がでる時期が長くなっており、今では秋の花粉にも悩まされています。
ほとんど一年中花粉症の症状がでるようになった今、もっと花粉を吸わないように対策をしていればよかったと後悔しています。
ですから、普段から気を付けることが大切だと言うことです。
できる対策から確実に始めるようにしましょう。
また、スギ花粉に関しては免疫療法などの治療の選択肢もありますので、辛い方は是非検討してみてくださいね!
スギ花粉の舌下免疫療法の詳細についてはこちらから♪
⇒スギ花粉症が完治?舌下免疫療法の費用と効果は!保険適用や副作用はある?子供は何歳から?
スポンサーリンク