花粉症の症状に対する対策は飲み薬や目薬だけではありません。
もちろん薬によって症状をおさえることは大切ですが、普段からの食事や飲み物を工夫するだけでも、人によっては鼻などの症状が軽くなる場合もあります。
花粉症対策で一番有名なのは、なんといっても”ヨーグルト”です。
乳酸菌のチカラを借りて、腸内環境を整えることで、免疫の誤動作を調整してくれるんです。
そして、2番目に多くの人がお試ししているのが、「甜茶を飲むこと」です。
甜茶はアレルギー症状を起こす原因となるヒスタミンを抑える働きがあるから、民間療法の一つとして取り入れられているんですね。
でもヒスタミンを抑える働きがあるお茶って甜茶だけではないんです。
緑茶なんかもアレルギー症状を抑える働きがありますので、自分が毎日飲めそうなものをお試ししてみるのもいいと思います。
花粉症に効くと言われているお茶は実はいろいろな種類があるのですが、その中でもアレルギーを抑える効果があるとデータが摂られているもの、それらの食物からできているお茶をご紹介します!
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花粉症対策に必要なお茶を飲む期間はどのくらい?
お茶は薬ではありませんので、飲み始めたからとってすぐに効くわけではありません。
なた豆茶などは、比較的飲んですぐに鼻の症状がやわらぐケースもあるようですが、花粉症対策としての効果はやはり1か月以上はかかると思ってください。
ですから、可能であれば花粉の飛散ピークよりも1か月以上前に始めること、そして毎日続けて飲むことが大切となります。
また、同じお茶を飲んでも効く人と効かない人がおり、人によって効果はそれぞれです。
3か月以上飲んでもあまり効果が感じられないのであれば、他のお茶や他の対策を考えることも大切です。
お茶はそもそも体にいいものが多く、アレルギーの対策以外にもさまざまな効果が期待できるものが多いと言えます。
「このお茶好きだな。。」、「飲んでいると、なんか体調がよいかも。。。」と思っているのであれば、飲み続けることは、体にとって何らかのいい作用があると言えるでしょう。
また、このお茶はお肌にいい。。便秘に効く。。などの知識があることで、気持ち的にプラスになり毎日のお茶を継続できる人もいると思います。
ご自分が選んだお茶について、花粉症対策以外の効果・効能を知っておくことも長続きするコツかもしれませんね!
花粉症におすすめのヨーグルトはこちらから♪
⇒花粉症に効くヨーグルトの種類と効果は?食べ方や量も重要!どの乳酸菌が効く?
花粉症対策のお茶を選ぶ際の注意点
下で花粉症対策におすすめのお茶をご紹介していますが、一つ注意ほしい点があります。
それは、ブレンド茶です!
緑茶はブレンドされたものは少ないと思いますが、お茶によっては飲みやすくするために他のお茶やハーブとブレンドされているものがあります。
もちろん、飲みやすいこと、他にも嬉しい成分が増えることなどでメリットはありますが、ブレンド茶のデメリットとしては、
- カフェインが含まれているかも
- アレルギー体質の人は注意
という心配点があります。
例えば、グァバ茶はノンカフェインですが、他のお茶とブレンドされているものはもしかするとカフェインが含まれている可能性があります。
また、アレルギー体質の人は原材料が多くなるとアレルギーがでる可能性があがりますので、あまり試したことのないいろいろなお茶を一気にお試しするのはリスクが高いと言えます。
気になる方は十分に注意してくださいね!
これらの心配は特に問題ないよ!という方は、もちろん味など飲みやすさを重視して選ぶのがいいと思います。
花粉症対策におすすめのお茶5つ
花粉症対策におすすめのお茶を紹介します。
せっかく飲むのであれば、きちんと効果や味なども選択して飲むのがおすすめです!
緑茶
- 注目成分:カテキン
緑茶に含まれるカテキンの一種である「エピガロカテキンガレート」の作用で、肥満細胞から放出されるヒスタミン遊離物質を抑える働きがあります。
これによって、アレルギー症状を抑える効果が期待できます。
緑茶は昔から日本人が慣れ親しんでいるお茶の一つです。
日本人で花粉症の症状がもっとも多くでる原因となっているスギ花粉は2~4月が飛散ピークですので、風邪やインフルエンザが流行る時期と重なります。
緑茶はウイルスの増殖を抑制する働きがあることから、インフルエンザ予防の一つとして、緑茶うがいが効果的であるというデータがあります。
この時期に緑茶を飲むことは、花粉症だけではなくインフルエンザ予防にも役立つこととなるんです!
もしお茶を飲む習慣がない。。という人はカテキン入りサプリメントもありますので、ご自分の生活スタイルに合ったものを選んでみて下さいね!
緑茶の注意点
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緑茶にはカフェインやタンニンが含まれています。
カフェインは人によって眠れなくなるほか、妊娠中の方にもよくありません。
また、タンニンは鉄を体外へ排出してしまう作用や便を硬くする作用がありますので、下記の方は飲むことを控えてください
- 妊娠中・授乳中の方
- 貧血ぎみの方
- 便秘ぎみの方
緑茶は飲んでも喉を殺菌してくれる!
インフルエンザ予防として、緑茶うがいを紹介しましたが、インフルエンザウイルスは風邪菌よりもすぐに喉の奥へ入ってしまう傾向があるそうです。
学校や会社などで生活している人は、常にウイルスが存在している環境で過ごすこととなります。
だからといって、そんなに頻繁にうがいばかりできないですよね。
そんな場合は、「緑茶をちょくちょく飲む!」ことが効果的なんです。
ウイルスは胃酸で死滅してしまうので、口の中や喉に付着したウイルスごと緑茶で殺菌しながら流してしまうことでインフルエンザ感染の予防効果が期待できます。
ちなみに、ちょくちょくの頻度は30~1時間に1度程度少量を飲むのがいいとのことです!
緑茶には花粉症対策、インフル予防以外にも期待できる効果がいろいろあります。
興味がある方はこちらから♪
⇒ 緑茶がアトピーに効く?カテキンには抗アレルギーとダイエット効果が!
シソ茶
- 注目の成分:ルテオリン、ロズマリン酸、αーリノレン酸
シソは昔からアレルギー症状を抑える効果があると言われている食物です。
シソにはアレルギーを抑えてくれる効果が期待できる多くの成分が含まれています。
その代表としてはやはり「ルテオリン」です。
ルテオリンには抗ヒスタミン成分が多く含まれています。
花粉症の対症療法として処方される薬の成分ですね。
また、「ロズマリン酸」には抗菌作用や抗ウイルス作用があり、「αリノレン酸」には抗アレルギー作用や免疫力を向上させる効果があります。
βカロテンも免疫力をアップさせる効果が期待できますので、さまざまな成分が合わさることで花粉症の症状を緩和してくれるんです。
ただ、緑茶や紅茶などと違って、昔からあるのにシソ茶って飲んだことない人も多いかもしれません。
シソを使ったものには、
- シソ茶
- シソジュース
- シソサプリメント
があります。
もちろんシソをそのまま食べてもいいのですが、薬味などとして使われるシソばかりを大量に消費することは難しいですから、花粉症対策で摂るのであれば量が摂りやすいお茶やジュース、サプリメントなどで摂ることが必要となります。
シソ茶やシソジュースはご家庭で作ることもできますが、シソの旬は夏~秋にかけてですので、冬や春は手に入りにくい食物となります。
1年中続けるのであれば、夏は手作りで、冬はお茶などを購入するのがいいでしょう。
シソのいろいろな効果とシソジュースの作り方についてはこちらから♪
⇒しそジュースの効能と美味しいしそジュースの作り方
甜茶
- 注目の成分:GOD型エラジタンニン(甜茶ポリフェノール)
甜茶を飲むことは花粉症対策の中でも上位に入っている民間療法です。
甜茶に含まれる甜茶ポリフェノール(GOD)はヒスタミンの放出を抑える働きがあり、炎症を抑える働き”抗炎症作用”もあることがわかっています。
花粉症だけではなく、アトピーにも効果があると言われているお茶です。
どの甜茶が花粉症に効く?
甜茶には種類がいくつかあります。
- 甜葉懸鈎子(てんようけんこうし):バラ科
- 臘蓮繍球(ろうれんしゅうきゅう):ユキノシタ科
- 牛白藤(ぎゅうはくとう):アカネ科
- 多穂石柯葉(たすいせきかよう):ブナ科
花粉症対策で飲むのであれば、バラ科の”甜葉懸鈎子”を選びましょう。
甜茶のカフェインは
甜茶はノンカフェインです。
甜茶の注意点
甜茶にはタンニンが多く含まれていますので、貧血ぎみの人はちょっと心配かと思いますが、実は鉄分も多く含まれているため、タンニンの作用についてあまり心配することはありません。
それでも気になる人は控えるようにしましょう。
グァバ茶
- 注目の成分:ポリフェノール
グアバに含まれる、グァバ葉ポリフェノールには、抗アレルギー作用や抗炎症作用があることがわかっています。
これらの働きで花粉症の症状改善が期待できます。
グァバ茶はスーパーなどであまり見ないと思いますが、ドラッグストアではおいているところが多いようです。
お近くで売っていないような場合は通販の方がいいかもしれません。
ちなみに、シジュウム茶はグァバ茶と同じものではありません。
シジュウム茶はグァバの仲間ですが、厳密には違うものです。
ただし、効能がとても似ているため、同じものとして扱っている商品もあります。
グァバ茶のカフェインは
グァバ茶はノンカフェインです。
グァバ茶の注意点
グァバ茶にはタンニンが含まれています。
タンニンは血圧を下げたり、二日酔い予防になるなどメリットもありますが、便をかたくしたり、鉄分と結合して体外へ排出してしまう作用もあります。
ですから、下記の人は体調の変化に注意して、飲む量を調整するか、飲むことを控えるようにしましょう。
- 便秘ぎみな人
- 貧血ぎみな人
刀豆茶(なた豆茶)
- 注目の成分:カナバニン、コンカナバリンA
なたまめに含まれている「カナバニン」には免疫力を高める作用がありますので、過剰に反応する免疫細胞の状態を整えて、アレルギーの症状を緩和してくれる効果が期待できます。
さらに、抗炎症作用により、蓄膿症や慢性鼻炎などの症状を抑えてくれる働きがあります。
「サポニン」による血行が促進される働きで、鼻の通りがよくなるところが特徴です。
ですから花粉症で鼻の症状が強い人にはとてもおすすめのお茶です。
なた豆茶のカフェインは?
刀豆茶はノンカフェインです。
なた豆茶の注意点
なた豆茶はほとんどがブレンド茶での販売です。
ですから、なた豆以外のお茶や成分の中にご自分のアレルゲンとなるものが入っていないかを、事前に確認しましょう。
もし食物アレルギーの心配がある方は、成分が多すぎで把握できないような場合は、なるべく原材料が少ないものを選ぶようにしましょう。
まとめ
花粉症対策におすすめのお茶をご紹介しました。
「お茶を毎日飲む習慣が無い人」、「続けるのがきびしいなぁ~と思う人」はサプリメントで摂るのもいいと思います。
ちなみに、わたしは毎日緑茶を飲んでいます。
頻繁にお茶を煎れるのは手間なので、毎朝1リットルの水出し緑茶を作って、チビチビ飲んでいます。
今年はなた豆茶デビューしてみようとネットで注文したところです。
お茶の場合、サプリメントと異なり味などの好みも人それぞれですので、ネットで注文する際も初めは定期コースなどは避けて、お試しで飲んでみることをおすすめします!
2018の花粉カレンダーはこちらから♪
⇒花粉症の時期は?種類別の飛散時期をまとめた花粉カレンダー2018!
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