サラダにソースにといろいろなお料理で活躍している「トマト」は、体にとってよい成分がたくさんつまっているお野菜です。
「トマトが赤くなると医者が青くなる」
ということわざがヨーロッパであるほど、トマトは健康機能性が高い野菜なんです。
トマトには抗酸化作用が強い「リコピン」が含まれており、お酒を飲んだ後にもよいと言われています。
トマトとミニトマトの違いや、加熱した際の栄養価についても気になるところですね!
せっかく食べるであれば、効果的に多くの栄養素を摂ってほしいと思います。
トマトの栄養成分、効果・効能、カロリー、糖質、効果的な摂り方、注意点についてご紹介します。
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トマトの栄養成分とは?
トマトに含まれている成分は
- ビタミンC
- ビタミンE
- 葉酸
- カリウム
- リコピン(リコペン)
- βカロテン
- 13-OXO-ODA
- ペクチン(食物繊維)
- ルチン
- クエン酸
- リンゴ酸
- トマチン
などです。
トマトの注目の成分は何といっても「リコピン」です。
リコピンはカロテノイドの一種でトマトの赤い成分です。強い抗酸化作用があります。
トマトの効果は?
抗酸化作用が強い
トマトには抗酸化作用が強い成分「リコピン」「ルチン」「ビタミンE」などが含まれています。
抗酸化作用により活性酸素を除去することで、アンチエイジングに役立ちます。
胃やお腹の調子をよくする
「ペクチン」は食物繊維ですので、お腹の調子を整えてお通じをよくすることで、便秘予防に役立ちます。
また、「リンゴ酸」や「クエン酸」は胃炎による胃のむかつきを抑える働きがあります。
お酒の後に
「リコピン」はアルコールが分解を助ける働きがあります。
アルコールが分解される際にできる有害物質「アセトアルデヒド」の働きを抑える作用があるんです。
アセトアルデヒドは二日酔いを起こしてしまう成分です。
また、「リンゴ酸」「クエン酸」が胃の粘膜の炎症をしずめてくれることから、胃の荒れを改善してくれます。
飲んだ後や二日酔いのときには、トマトやトマトジュースがおすすめです。
高血圧予防
「ルチン」と「ビタミンC」の相乗作用により、血圧をさげる働きがあります。
高血圧予防としても役立ちます。
コレステロール値を調整
「ペクチン」の働きでコレステロール値を下げる効果が期待できます。
また、「リコピン」には善玉コレステロールを増やす働きがあります。
アレルギー症状の緩和
「ルチン」、「トマチン」には抗アレルギー作用があります。
その他、抗酸化作用が強いことから、アレルギー症状の緩和に役立ちます。
ダイエット補助
トマトに含まれる「13-OXO-ODA(ジュウサンオキソオーディーエー)」は、中性脂肪を減らす働きがあることで、ダイエット補助に役立ちます。
しかも、「13-OXO-ODA」はトマトよりもトマトジュースに多く含まれているためダイエット補助として摂りたい方はジュースの方が効果的と言えます。
さらに「リコピン」は体に脂肪をためにくくする働きがあります。
トマトのカロリーと糖質
トマトのカロリー
トマトのカロリーは、
- 100gあたり:19kcal
- M1個(165g)では:31kcal
です。
▶ミニトマトと比較すると
- トマト(100g):19kcal
- ミニトマト(100g):29kcal
もともと低カロリーのトマトですが、ミニトマトの方がカロリーはやや高めです。
トマトの糖質
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りんごの糖質は、
- 100gあたり:3.7g
- M1個(165g)では:6.11g
です。
▶比較すると
- トマト(100g):3.7g
- ミニトマト(100g):5.8g
ミニトマトの方が糖質は高くなります。
トマトの効果的な食べ方
加熱してもよい?
リコピンは加熱に強く油とも相性がよいため、油を使った加熱料理で吸収率がより高まります。
トマトソースやスープ、炒めるなどにして食べることでリコピンを効率よく摂ることができます。
トマトジュースでもいい?
トマトジュースには加工の違いによりいくつかタイプがあります。
- ストレート
- 濃縮還元
パッケージでこのような表示をよくみかけると思います。
ストレートタイプはそのまま絞ったものですので、非加熱となります。
濃縮還元タイプには、さらに加工方法に種類があり、
- 真空蒸発濃縮法:加熱をし水分を除いている。低温による加工のため、成分の変化が少ないと言われている
- 凍結濃縮法:非加熱で水分凍結をして濃縮している
- 逆浸透濃縮法:非加熱で水分を除く
と、加熱・非加熱のものがあります。
加熱タイプでは、リコピンが吸収しやすくなります。
非加熱タイプは加熱タイプに比べるとビタミンCや食物繊維を多く摂ることができます。
それぞれにメリット、デメリットがあると言えます。
ミニトマトとの違いは?
トマトもミニトマトも変わらないような印象がありますが、実はミニトマトの方が栄養価が高いんです。
特にビタミンA、ビタミンC、ビタミンK、葉酸は同じ重さで比較した場合、ミニトマトの方が断然多く含まれています。
また、トマトの注目成分である「リコピン」は約2.5倍も多く含まれているんです。
ですから、生の野菜で摂るにはトマトよりもミニトマトの方が効果的です!
ただし、上でも比較しているようにミニトマトの方がカロリー、糖質は高くなります。
トマトの注意点
妊娠中は?
トマトにはつわりを抑える働きがあると言われています。
また、クエン酸の働きで胃酸過多を抑えてくれる効果も期待できます。
さらに、妊娠中に必要となる「葉酸」も含まれていますので、妊娠中にはとてもよい野菜と言えます。
ただし、トマトジュースで摂る際は、塩分の摂りすぎを防ぐために「無塩タイプ」を選ぶようにしましょう。
まとめ
トマトの栄養や効果・効能、効果的な食べ方についてご紹介しました。
加熱、非加熱で摂ることができる成分の量が変わってきますので、両方のタイプを摂ることが体にとっては良いと言えます。
ジュースであれば比較的毎日摂りやすいと思います。
生活スタイルに合ったものを選びましょう。
ちなみに、トマトのリコピンが多く含まれているサプリメントなども販売されています。
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