大根を調理すると手のかゆみや、じんましん、ヒリヒリがでる。

食べると、喉のイガイガや、胃痛・腹痛がおきる。。

なんて人は「大根アレルギー」の可能性があります。

 

大根のアレルギーはあまり知られていませんが、「大根おろし」でアレルギーの様な症状がでている人って結構いるんです。

また、免疫系の大根の食物アレルギーではなく、大根の辛み成分である「イソチオシアネート」による刺激で胃痛や腹痛を起こしている可能性もあります。

 

大根アレルギーの原因や症状、検査、対策についてご紹介します。

スポンサーリンク

大根アレルギーの原因

363.white-radish-allergy-04

大根アレルギーはあまり知られていないアレルギーですが、なんらかのタンパク質を含んでいる食品であることから、アレルギーの原因となる可能性はあります。

 

大根アレルギーの原因として考えられるのは、

  • 大根の食物アレルギー
  • 大根の接触性皮膚炎
  • 大根の成分による刺激

などがあります。

大根の食物アレルギー

大根はアレルギーを起こしやすい野菜には含まれていませんが、実際のところ大根を食べて口腔内の違和感や胃腸の症状などの食物アレルギーの症状を発症している場合があります。

大根の接触性皮膚炎

大根を食べても大丈夫なのに、大根おろしなどの調理中に手がかゆくなるケースが多くあります。

大根を触ることによる接触性皮膚炎の可能性が考えられます。

 

この場合も大根によるアレルギーの可能性がありますので、食べる際にも注意が必要となります。

大根の成分による刺激

大根には辛味成分である「イソチオシアネート」が含まれています。

イソチオシアネートには殺菌作用があることから、胃の粘膜を刺激してしまうことがあるんです。

 

そもそも、大根は、成分の一つである「ジアスターゼ」の作用により、胃腸の働きを整えて胃を健康にしてくれると言われているんですが、胃が弱っている状態ではイソチオシアネートの刺激に負けてしまうんですね。

 

イソチオシアネートはおろすことで成分がさらに多く生成される特徴がありますので、「大根おろし」を食べたときのみ胃痛や腹痛がおきるのであれば、免疫系を介したアレルギーではなく、大根の刺激が原因の可能性があります。

大根アレルギーの症状

246.salmon-roe-03

大根の食物アレルギーの場合

大根によるアレルギーの場合の主な症状は、

  • 口の中が腫れる、かゆくなる、喉がイガイガする
  • 胃痛、腹痛、嘔吐、吐き気
  • 喘息、喘鳴、息苦しさ、呼吸困難
  • 湿疹、蕁麻疹

などがあげられます。

調理中の手のかゆみやヒリヒリなどがでるケースもあります。

食物アレルギーは重篤な場合は、めまいやアナフィラキシーを起こすこともありますので、急激に気分が悪くなった際には、すぐに病院で診てもらいましょう。

 

アナフィラキシーの詳細についてはこちらから
アナフィラキシーの症状とは?エピペンが必要?起きたときの対応、処置は時間が勝負!!

大根のイソチオシアネートによる刺激の場合

大根にアレルギーがなくても、大根のイソチオシアネートの刺激によって下記の症状がおきる可能性があります。

  • 胃痛
  • 腹痛
  • 下痢

などです。

胃の調子が悪いとき、お腹をこわしているときは、症状がでやすくなるため大根おろしなどは特に注意が必要です。

スポンサーリンク

大根アレルギーの検査

病院のイメージ画像

血液検査(特異的IgE抗体検査)の項目に残念ながら「大根」はありません

ですから、大根のアレルギーなのか、大根の成分の刺激によるものものなのかは簡単に検査ができないんです。

 

ただし、皮膚テストを行ってくれる病院では確認が可能となります。

皮膚に大根おろしなどを付けてチェックするテストです。

皮膚テストは、どこの病院でも行っているわけではありませんので、検査を受けたいのであればアレルギー科や皮膚科などに事前に確認しましょう。

 

アレルギー検査の詳細についてはこちらから♪
アレルギー検査にかかる費用とアレルギー検査項目のすべて

大根アレルギーの対策

363.white-radish-allergy-05

大根アレルギーの場合は、やはり大根を除去食とすることとなります。

食物アレルギーは一度発症してしまうと、治すことは難しいため、症状がでているときは抗ヒスタミン剤ステロイド外用薬などで症状を抑えることとなります。

大根アレルギーは症状が人それぞれ

大根によるアレルギー症状は

  • 大根おろしだけででる
  • 調理中に手に症状がでるが、食べても大丈夫
  • 触ってもNG、生・加熱に関わらす食べても症状がでる

など、人によって症状の出方がさまざまです。

もちろん原因にもよると思いますが、自分の症状の範囲をきちんと把握することが大切です。

また、大根の葉と根(白い部分)では、含まれている成分が異なってくるため、葉は大丈夫なケースもあります。

 

遅延型(時間が経ってから症状がでるアレルギー)の例もあるようですので、気になる症状がでたらすぐに

  • 触る・食べることを控える
  • 病院で診てもらう

などの対策をとりましょう。

調理中に手の症状がでる場合

調理中に手がかゆくなったり、ヒリヒリしたりするのであれば、ビニール手袋を着用することで直接大根にさわることを避けられます。

食物アレルギーの可能性がありますので、食べる際も注意してください。

加熱すると大丈夫?大根おろしアレルギーなの?

大根は、加熱したものであれば症状がでない人が多くいます。

野菜は加熱することでアレルゲン性が弱まるものが多くありますので、生ではなければ大丈夫なケースもあります。

 

また、大根の辛み成分である「イソチオシアネート」も加熱すると成分が弱まります。

イソチオシアネートはおろした際に多くなる成分ですので、大根おろしのみに症状がでるのであれば、成分による刺激の可能性が高くなります。

 

生がダメだとわかっているのであれば、大根おろし、大根サラダなどは食べないようにしましょう。

まとめ

大根アレルギーについてご紹介しました。

大根はアレルギーがでやすい野菜には含まれていないことから、アレルギーについてあまり知られていない野菜です。

 

ただし、食品であれば何に対してもアレルギーは起きる可能性がありますので、症状がでたらすぐに対策をとるようにしましょう。

スポンサーリンク