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アトピーの治療に使用される外用薬にはステロイド外用薬とプロトピック軟膏があります。
もちろん、これらの成分が入っていない痒み止めや炎症抑制の塗り薬もありますが、痒み、炎症を抑える薬として代表的なこの二つについてお話します。

 

どちらの薬も炎症を抑える働きがありますが、薬の効き方や副作用に違いがあることから、現在のアトピー治療には両方の薬が使用されています。

 

どちらも副作用がありますので、使用する際はキチンと特徴と副作用を把握してから使用してください。
皮膚科のお医者さんの中には、薬の副作用についての危険性を説明してくれない方がいるのが現状です。
自分自身でも、お子さんのためでも、自己の知識で自分を守りましょう。

 

 


ステロイド外用薬の知識

 

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◇ステロイド外用薬は強さが5種類ある

 

ステロイド外用薬には下記ように「Ⅰ~Ⅴ」の5段階のランクがあり、ランクの値が大きいほど、薬の効果が弱くなります。

  • Ⅰ群「ストロンゲスト」
  • Ⅱ群「ベリーストロング」
  • Ⅲ群「ストロング」
  • Ⅳ群「ミディアム(マイルド)」
  • Ⅴ群「ウィーク」

 

病院では、症状や症状がでている部位によって、先生が適したランクの薬を処方してくれます。
ここで注意が必要なのは、体は部位によって皮膚の厚さが異なることから、薬の吸収率が変わるということです。
例えば、顔は全体的に吸収率が高いため、体用の薬を塗るとものすごい効いてしまうということです。

 

「薬がよく効く」ことはいいことのように思いがちですが、ステロイドには副作用があるため、効きすぎる薬を塗ることで副作用のリスクが高まるということです。
ですから、病院からの指示を必ず守って使用してくださいね。

 

下記は代表的な薬のランク別商品名と、体の各部位の浸透率です。
処方された薬のランクを確認したいときに、参考にしてください。

 

Table1. ステロイド外用薬の薬効ランクと商品名
薬効 代表的な商品名
Ⅰ群
「ストロンゲスト」
デルモベート
ジフラール、ダイアコート
Ⅱ群
「ベリーストロング」
フルメタ
アンテベート
トプシム
リンデロンDP
マイザー
ビスダーム
ネリゾナ、テクスメテン
パンデル
Ⅲ群
「ストロング」
エクラー
メサデルム
ポアラ、ザルックス
アドコルチン
リンデロンV,ベトネベート
フルコート
Ⅳ群
「ミディアム(マイルド)」
リドメックス
レダコート
アルメタ
キンダベート
ロコイド
グリメサゾン、オイラゾン
Ⅴ群
「ウィーク」
各種ブレドニゾロン軟膏、クリーム

 

 

Table2. 部位によるステロイド外用薬の吸収率
部位 吸収率
ひたい 6.5
頭皮 3.5
ほほ 13
わき 3.6
背中 1.7
腕外側 1.1
陰部 42
足首 0.42
足の裏 0.14
ひじの裏側 1

 

 

 

◇ステロイド外用薬の特徴

 

効果と特徴

  • 痒み、炎症をおさえる
  • 薬の効き方によって5段階あるので、症状と湿疹がでている部位に合ったランクの薬を医師が処方してくれる

 

 

薬の分子の大きさ

分子が小さいので、痒みや湿疹があるバリアが壊された皮膚のみではなく、まわりの健康な皮膚からも薬の成分が吸収される

 

 

主な副作用

  • 長期間使用時に、突然やめると全身腫れあがるなど、症状が悪化し日常生活が困難になる可能性も(リバウンド)
  • 皮膚が萎縮して薄くなる
  • 毛細血管が拡張し、血管が網の目のようにみえる
  • ニキビがでる
  • 酒さ様皮膚炎になる
  • カサカサ肌の乾皮症になる

 

 

ステロイド剤の詳しい副作用はこちらから↓

ステロイド剤の内服時と外用時の副作用の違い

 

 

薬の効き方によるランク

  • Ⅰ群「ストロンゲスト」 最強
  • Ⅱ群「ベリーストロング」 非常に強力
  • Ⅲ群「ストロング」 強力
  • Ⅳ群「ミディアム」 中程度
  • Ⅴ群「ウィーク」 弱い

 

 

◇ステロイド外用薬の使い方

 

使用頻度

  • 朝晩の一日2回
  • 2回塗っても痒みを感じる場合には、痒みを感じるたびに1日4~5回までなら塗ってもよいとされている
  • ステロイドを塗ってから約5~10分程度で、痒みが治まってくる

 

 

塗り方

ステロイドの塗り薬はしっかり塗ることが大事

副作用を気にしてチビチビ塗ると効果がきちんとでずに治らないため、結局長く塗ることになってしまうのでかえって逆効果。
思い切ってしっかり塗りましょう。

 

  • 湿疹部分にのせるようにして塗り、腕や脚など広く湿疹などがでている部分は手のひらでのばす
  • 薬の量は多めに。人差し指の先から第一関節までの量を広めに塗る。
  • 薄く、少なく塗るのはダメ
  • 皮膚の乾燥がみられる部位は、薬を塗ってから保湿剤も併せて塗ること。

 

 

◇ステロイド外用薬使用時の注意事項

 

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  • 初めての薬を使用する際に、塗ったことにより皮膚に火照りを感じた場合は、すぐに使用を中止すること。
    皮膚の火照りは、ステイロイド薬が肌に合わないことを意味します。使用を中止し医師に相談してください。
  • 強さ(ランク)の異なる薬を複数使用する場合は、原則弱いものから塗って、薬を変えるたびに手を洗うこと
    ex.①ランクⅤの薬を顔に塗る→②手を洗う→③ランクⅢの薬を腕に塗る
  • 強い薬を使用した後は、手を洗うこと
    その手で顔など浸透率の高い部位を触らないため
  • ニキビには塗ってはいけない
  • 目の周りに塗ってはいけない
  • 長期使用はしない →長期間使用することで、やめたときに酷いリバウンドが起きる

 

 

 


プロトピック軟膏の知識

 

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プロトピック軟膏は、ステロイドと同じく炎症をおさえる効果がある薬であるが、顔と頸専用であり、薬の強さはランクⅢ程度の一種類しかありません。
ステロイド外用薬より副作用は少ない薬ですので、うまく使うことで私たちアトピーの強い味方となります。
ただし、副作用は少ないと言っても、それなりの副作用はありますので、特徴をきちんと把握してくださいね。

 

 

◇プロトピック軟膏の特徴

 

効果と特徴

  • 痒み、炎症をおさえる
  • ステロイド外用薬のランクⅢ~Ⅳと同じくらいの効き目(「中」くらいの強さ)なので、症状やかゆみが強い湿疹には効果が少ない
  • 炎症が強いときは、ステロイド外用薬で炎症をおさえてから、プロトピック軟膏へ変更するのがよい
  • ステロイドのようなホルモン作用による副作用がないので、目のまわりや頸、顔にも塗ることができる
  • 塗るのをやめた際に急激に悪化しない
  • ステロイドでの副作用が起きやすい顔や頸によく使われる
  • 普通のタイプと、小児用タイプがある

 

 

※大人でも小児用タイプを使用できます。

わたしは、初めは大人用を使用していましたが、途中から小児用タイプに変更してもらいました。

大人用に比べ塗りはじめの副作用も少なく、効き目は多少おちますが、症状が落ち着いていれば、わたしには十分な効果があります。

 

 

薬の分子の大きさ

分子が大きいので、健康な皮膚は薬の成分は吸収されない

 

 

主な副作用

  • 使い始めは、塗った直後に強いヒリヒリ感がある
    ※塗ったあと1時間前後でヒリヒリ感が現れる
  • 強いヒリヒリ感は1週間程度で治まるので我慢する(かなりヒリヒリする人もいるので、覚悟が必要!!)
  • おできやトビヒができやすくなる
  • 酒さ様皮膚炎になる

 

 

薬の効き方によるランク

ステロイド外用薬のストロングからミディアムクラスにあたり「中」くらいの強さ

 

 

 

◇プロトピック軟膏の使い方

 

使用頻度

  • 1日2回

 

 

塗り方

  • 湿疹部分を中心に、指と手のひらで広く塗りのばす
    ※薬の分子が大きいので、まわりの健康な皮膚まで塗っても、薬の成分は吸収されない
  • 1回の使用量は5gまで。1日10gまで使用可能

 

 

◇プロトピック軟膏使用時の注意事項

 

  • ニキビには塗ってはいけない
  • 傷口やじゅくじゅくしているところには塗ってはいけない
  • 紫外線をさける。
    日常生活では問題ないが、海水浴や屋外でのスポーツなど、長時間にわたって屋外で日光を浴びる場合は塗らないこと
  • 妊娠、授乳時は塗るのを中止する→ステロイドに切り替えること
  • 1回の使用量は5gまで。1日10gまで使用可能
  • 2歳未満は使用不可
  • 長期使用はしない

 

 

 


まとめ

 

ステロイド外用薬は長期使用した場合にリバウンドを起こすという、こわい副作用があります。

浸透率が高い部位に、規定以上に強い薬を塗ってはいけません。

それぞれの副作用をきちんと理解して使用しましょう。

 

 

 

アトピーの飲み薬についてはこちらから↓

 

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