保湿剤としてよく使われているワセリンの一種に「プロペト」があります。
プロペトは保湿力が高く、赤ちゃんでも使用できることから、幅広く使われている薬です。
病院で処方してもらえる他、市販でも購入できます。
プロペトの効果や副作用、使い方、白色ワセリンとの違いについてご紹介します。
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プロペトとは?
病院で処方してくれる保湿剤の種類についてはこちらから♪
⇒アトピーの乾燥対策はプロペト?ヒルドイド?病院処方の保湿剤とは?
プロペトは保湿剤として使用される薬で、乾燥した肌からの水分の蒸発を防いだり、皮膚の保護をするために使用されます。
プロペトはとにかく刺激が少ない!ので、アトピー性皮膚炎の保湿剤として使用されることも多く、皮膚科などでは皮膚の治療に使用する他の薬とミックスして軟膏基材としての役割もあります。
アトピー治療用のステロイドとプロペトをミックスした薬を処方してくれる病院もあります。
添加物も含まれておらず、アレルギーを起こしにくいのが特徴で、赤ちゃんでも使用できるほどの安全性が高いと言わています。
白色ワセリンとの違い
プロペトは白色ワセリンを精製して、不純物を少なくしたものです。
ワセリンにはいくつか種類があり、不純物が少なければ少ないほど、肌への刺激が少なくなる特徴があります。
プロペトよりも不純物が少ないワセリンもあります。
不純物が多い順で、
- 白色ワセリン
- プロペト
- サンホワイト
となります。
精製過程が入りますので、白色ワセリンが一番安価となります。
皮膚科などで処方してもらう際も、安価の白色ワセリンを体用、プロペトを顔用として使用する場合が多いようですが、基本的にはプロペトは顔や体など全体に使用することが可能です。
また、白色ワセリンはかたくてベタベタ感が強いのですが、プロペトの方が塗った際にのびることから、塗りやすくなっています。
市販のワセリンシリーズについてはこちらから♪
⇒薬局で市販購入できるプロペト、白色ワセリン、サンホワイトとは?サンホワイト入り化粧品がおすすめ!
プロペトの効果と作用
保湿剤として使用されるプロペトの効果や作用、特徴は、
- 肌の表面からの水分の蒸発を防ぐ
- 皮膚を保護する
- 刺激が少ない
などです。
肌を潤すという役目よりも、肌に膜をはって水分を逃がさないようにするというイメージです。
白色ワセリンも膜をはる感じではありますが、白色ワセリンはかなりベタベタしますので、そのまま使うと人によっては居心地が悪いと感じる人も多いと思います。
プロペトの方が白色ワセリンよりはベタベタしませんので、かなり塗りやすくなっています。
わたしは以前、体用で皮膚科から処方されている、白色ワセリンとアセチロールを混合した保湿剤を使用していましたが、ベタベタ感がギリギリ我慢できるあたりの配合のものを作ってもらっていました。
今思うとプロペトの方がよかったのですが、体用でしたので処方する際のルール的なものがあったのかもしれません。
プロぺトの副作用
プロペトにはどのような副作用があるのかみていきましょう。
かゆみや発赤
プロペトはほとんど副作用がないと言われていますが、まれに以下の症状がでる場合があります。
- 皮膚のかゆみ
- 皮膚が赤くなる
このような症状がでた場合は、すぐに病院で相談してくださいね。
プロペトは日焼けNG?
プロペトを塗って外にでると、火傷する。。。っていう情報を聞いたことがあります。
でも、これって昔のワセリンの話なんだそうです。
今よりも精製技術が低かったころは、ワセリンにはもっと不純物が含まれていたことで、そのような心配があったのだとか。
ですから、今のプロペトは心配はないようです。
どうしても気になる方は、プロペトを塗ったあとに日焼け止めを塗ってカバーしましょう。
アトピーの人、赤ちゃんは肌に合っているか確認!
プロペトは、アトピー性皮膚炎の乾燥を防ぐために処方されていますが、油分が多い薬のため、肌の状態や日焼けなどで火照った状態の肌には、かえって痒みが酷くなる場合もあります。
赤ちゃんにも安全なのは確かですが、その時々の肌の状態に適しているかチェックが必要です。
使用法を間違えなければ問題ない場合も多いのですが、全ての人の肌に合うわけではありませんので、プロペトを使用することで本当に肌の状態がよくなっているかを自分で見極めて使用しましょう。
プロペトの特徴を活かした使い方は次でご紹介しています。
プロペトの使い方
プロぺトを顔に使う手順は、
- 基礎化粧品で保湿する
- プロペトを塗る
- 乾燥を感じたらプロぺトを塗る
です。
先に保湿!
プロペトは上記でもご紹介したように、肌の水分の蒸発を防ぐために使用します。
ですから、顔に使用する際は先に基礎化粧品の化粧水や乳液、クリームなどでの保湿をすることが大切です。
プロペトをのばす
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プロペトを手の平にとって少しのばしてから、顔に塗ります。
すりこまずにのせるような感覚で伸ばしましょう。
こまめに上塗り
乾燥を感じたら、プロペトを再度塗るようにしましょう。
4~5時間置きに塗るのがベストですが、会社勤めをしている人は現実的ではありませんので、朝塗ったら、お昼休みにもう一度塗るのがよいでしょう。
もちろん、お風呂あがりにも塗ってくださいね!
プロぺトは顔以外にも使える!
プロペトは顔に塗る以外でもいろいろ使うことができます。
リップとして使うと唇プルプル
リップクリームとしても使用できます。
夜、寝る前などに塗ると朝までプルプルです!
ハンドクリームとして
手のガサガサが気になった時は、ハンドクリームとして使用できます。
ただし、塗ったあとサラサラになるハンドクリームがおすすめの方には、少しベタつきが気になるかもしれません。
体に塗る
体全体に塗ってもいいのですが、特に乾燥が気になる肘や膝、かかとに塗るとツルツルになります。
赤ちゃんの場合は、体の乾燥が気になるところにやさしく塗ってあげてください。
プロペトはニキビ治療にも!
プロペトはニキビ治療にも効果があると言われています。
ただし、塗りすぎると毛穴を塞いでニキビが悪化してしまうようですので、少量を薄く塗るのが効果的です。
また、サンホワイトもニキビ治療に効果があります。
まとめ
いろいろな用途に使用でき、安全性も高いプロペトについてご紹介しました。
白色ワセリンのベタベタ感がどうしてもイヤな人は、是非プロペトをお試ししてみてください。
もしアトピーなどで、プロペトでも少し刺激を感じるのであれば、ワセリンの中でも更に不純物が少ない”サンホワイト“もおすすめです。
ただし、サンホワイトは病院では処方できませんので、市販のものを購入することとなります。
わたしは、乾燥が酷いときは、サンホワイトとヘパリン類似物質クリーム(ヒルドイドのジェネリック)を使用しています。
ヘパリン類似物質は、アトピー症状があるときは悪化する場合がありますので、そんなときはやはりサンホワイトに頼ってしまいます。
ただし、プロペトの方がサンホワイトよりも安価ですので、肌や使用感の相性や価格などを考慮して選んでくださいね。
肌の保湿には、もちろんワセリンは効果的ですが、セラミドの方がさらに保湿効果は高いと言われています。
いろいろな選択肢から、是非、自分の肌に合ったものを選らんでくださいね!
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