春に猛威を振るう「スギ・ヒノキ花粉」の飛散時期が終わっているのに、なんだか目がかゆい、鼻水がでている。。。なんて人は「イネ科の花粉」が原因かもしれません。

イネ科の植物は種類が多いのですが、丁度ヒノキ花粉の飛散が少なくなった頃から、イネ科花粉の飛散量が多くなってきます。

 

春の終わりから秋頃まで飛散しますので、症状を感じる方は油断せず日々の対策が必要です!

 

イネ科植物の種類と花粉飛散時期、イネ科アレルギー・イネ科花粉症の症状や検査、対策、注意点についてご紹介します。

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イネ科の植物の種類と飛散時期?

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イネ科の植物は、とても種類が多く8000種くらいあると言われています。

イネ科の植物は、花粉を運ぶ際に虫などの力を借りるのではなく、風にのって花粉を運ぶ「風媒花(ふうばいか)」という特徴があります。

 

ですから、花粉が風にのって飛びやすいことで、花粉症の原因となりやすい傾向があります。

 

また、一般的には春から秋にかけてがイネ科植物の飛散時期と言われていますが、種類が多いことから真冬以外は、一年中なんらかのイネ科花粉は飛んでいるとも言われています。

 

イネ科の植物の中でも、特に飛散量が多いのが「カモガヤ」、次いで「オオアワガエリと言われています。

これらの植物は広く分布していることが飛散量が多い原因とも言えますが、近くに牧草などが多い地域の方は特に気を付けないといけないですね。

季節別イネ科植物の飛散時期

お住まいの地域にもよりますが、代表的なイネ科植物と花粉の飛散時期は、下記のようになります。

秋まで油断ならないのがよくわかると思います。。

4月から飛ぶイネ科植物

  • 小麦(属):4~6月
  • オオスズメノテッポウ:4~7月

5月から飛ぶイネ科植物

  • ホソムギ:5~6月
  • ハルガヤ:5~7月
  • カモガヤ:5~7月
  • コヌカグサ(属):5~7月
  • オオアワガエリ:5~8月

6月から飛ぶイネ科植物

  • ギョウギシバ:6~8月
  • ヒロハウシノケグサ:6~8月
  • ナガハグサ:6~8月

7月から飛ぶイネ科植物

  • セイバンモロコシ:7~8月

8月から飛ぶイネ科植物

  • アシ:8~9月
  • スズメノヒエ(属):8~10月

 

地域別イネ科植物の飛散時期

地域別のイネ科の飛散カレンダーです。

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飛散量としては、東北、関東がとても多い季節があります。

北海道は比較的飛散期間が短いという特徴があります。

東海地方は年間通して飛散量が少なめです。

 

花粉症は多く吸いこんだぶんだけ、症状を発症するリスクが高くなるとは言われていますが、空気汚染の状態にも関係しているようですので、既になんらかの症状がでている方は飛散量が多い季節は特に対策などの注意が必要となります。

イネ科アレルギー・花粉症の症状

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イネ科アレルギー・花粉症の主な症状は、

  • くしゃみ
  • 鼻水・鼻づまり
  • 目が腫れ、充血、かゆみ、涙目
  • 喉のイガイガや痛み
  • 喘息や息苦しさ、ゼイゼイするなどの呼吸器の症状
  • 皮膚のかゆみ、腫れ、湿疹

などがあげられます。

 

一般的な花粉症と同様の症状となりますが、毎年どの時期に症状がでるのかを把握することで、予防などの対策を取りやすくなりますし、アレルゲンをつきとめやすくなります。

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イネ科アレルギー・花粉症のアレルギー検査項目

アレルギー検査用紙の画像

イネ科花粉のアレルギー検査は、血液検査(特異的IgE抗体検査)で行うことが可能です。

検査できる植物の項目は、

  • イネ科マルチ
  • ハルガヤ
  • ギョウギシバ
  • カモガヤ
  • ヒロハウシノケグサ
  • ホソムギ
  • オオアワガエリ
  • アシ
  • ナガハグサ
  • コヌカグサ(属)
  • セイバンモロコシ
  • 小麦(属)
  • オオスズメノテッポウ
  • スズメノヒエ(属)

です。

 

イネ科マルチ」は、5種類のイネ科の植物花粉アレルゲン(ハルガヤ、ギョウギシバ、カモガヤ、オオアワガエリ、アシ)の検査が可能です。

 

検査項目は自分で選ぶことができるほか、「イネ科マルチ」のように初めから数項目含まれているものもあります。

 

アレルギー症状がでている時期を医師に相談して決めましょう。

 

アレルギー検査の詳細についてはこちらから♪
アレルギー検査にかかる費用とアレルギー検査項目のすべて

イネ科アレルギー・花粉症の薬と対策

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日々行うアレルギー対策としては、

  • アレルゲン植物との接触を控える
  • 花粉を寄せ付けないための服装
  • 花粉を寄せ付けないためのお家の対策
  • アレルギー用の薬の服用
  • 点眼薬、点鼻薬、ステロイド外用薬などの使用

があります。

アレルゲンと接触しないこと

イネ科は主に草むらに多くある植物ですので、公園や草本がある場所へは行かないようにしましょう。

触っただけでも、皮膚に湿疹がでるような場合もありますので、どうしてもそのような場所へ行く際は長袖やマスクの着用などで完全ガードしましょう。

花粉を寄せ付けない対策

花粉を吸い込まない、接触しないためには、

  • マスク
  • メガネ
  • 花粉がつきにくい服装
  • 部屋の掃除と空気清浄機

など、さまざまな対策があります。

症状がでている時期は徹底しましょう。

 

花粉を寄せ付けない対策についてはこちらでご紹介しています。
薬以外の花粉症徹底対策。アレルゲン花粉の除去方法を紹介!!

薬の使用

アレルギーや花粉症の症状がでた場合は、症状に合わせた薬が処方されます。

また、抗ヒスタミン薬などの飲み薬や目薬、点鼻薬は市販でも購入できますので、症状が一時的であれば市販薬を使うという選択肢もあります。

症状が強い場合、長く続く場合は病院で診てもらい、自分の症状に合った薬を使用することがおすすめです。

 

おすすめ市販薬についてはこちらから♪
2018花粉症に効くおすすめ市販薬は?効き目の強さ、眠気をランキング比較!

2018 花粉症・アレルギーに効く市販のおすすめ目薬!処方薬との違いは?

イネ科アレルギー・花粉症の人に注意が必要な食べ物

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イネ科の植物と交差性があるものをご紹介します。

交差性とは、アレルゲンとなるタンパク質の構造が似ていることで、アレルギー症状がでてしまうことです。

例えば、カモガヤ花粉にアレルギーがある人は、トマトを食べた際にもアレルギー症状がでてしまうケースがあります。

イネ科の花粉と交差抗原性がある食べ物

イネ科花粉と交差性がある食べ物は、

  • トマト
  • じゃがいも
  • にんじん
  • セロリ
  • にんにく
  • 玉ねぎ
  • 小麦
  • 豆類
  • りんご
  • オレンジ
  • キウイ
  • メロン
  • スイカ
  • 豚肉

などがあります。

ただし、すべての人にそのような症状がでるわけではありません。

花粉症があっても、食べ物は全然平気な人も多くいます。

 

また、交差性があるものででるアレルギー症状は「口腔アレルギー症候群」と呼ばれる「唇が腫れる」や「喉のイガイガ」など、口の中、口のまわりのアレルギー症状が多いのが特徴です。

まとめ

イネ科花粉のアレルギー・花粉症についてご紹介しました。

花粉症と言えば、スギやヒノキがアレルゲンとして有名ですが、他の季節でも症状が気になる人は対策が必要です。

 

わたしは、以前は春のみの症状でしたが、年があがるにつれて、秋にも症状がでるようになり、現在は春がすぎても目がとてもかゆい日があります。

常に抗ヒスタミン薬を飲んでいるため、鼻の症状はあまり感じませんが、充血や目のかゆみは顕著にあらわれます。

花粉が少ない地域にお引越ししたいくらいですが、それも難しいですよね。。

 

みなさんもどんどんアレルギーが酷くならないように、普段からできる対策をとってくださいね。

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