寒い冬の時期、花粉症とは無縁のように感じますが、12月、1月、2月も飛んでいる花粉はあります。
また、この時期にアレルギー症状を起こすものは、花粉だけではありません。
乾燥する時期には、ハウスダストアレルギーにも気を付けなければなりません。
寒い時期には、寒暖差アレルギーにも気を付けなければなりません。
”風邪かな?”と思っていたら、実は「冬のアレルギー」、「冬の花粉症」の可能性もあります。
冬のアレルギー、花粉症についてご紹介します。
春のアレルギーについてはこちらから♪
⇒ 3月、4月、5月のアレルギー・花粉症の原因と症状は?鼻水、涙、目のかゆみには対策が必要!黄砂やPM2.5も飛ぶ!
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12月、1月、2月の花粉症
花粉カレンダーについてはこちらから♪
⇒花粉症の時期は?種類別の飛散時期をまとめた花粉カレンダー2018!
冬の花粉症の症状
どの季節であっても、花粉は飛んでいます。
自分が何の植物の花粉症かによって、気を付けなければいけない季節は春だけではないのです!
花粉症の主な症状は、
- 鼻水、鼻づまり
- 咳
- くしゃみ
- 目のかゆみ、腫れ、充血
- 皮膚の湿疹やかゆみ
- 気管支の症状
などがあげられます。
アレルギー性鼻炎についてはこちらから♪
⇒アレルギー性鼻炎は治る?症状と有効な薬は?手術という選択肢も!!
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風邪と花粉症の違い
冬は風邪の症状との区別がつきにくいことから、花粉症であることを見過ごしがちになりますが、風邪との違いで明らかにわかるポイントがあります。
下記のようなケースに当てはまれば、風邪ではなくアレルギーである可能性があります。
- 目や皮膚のかゆみを伴う
- 鼻水はサラサラしている
- 微熱がでる(花粉症で高熱はほぼでない)
風邪薬を飲んでも症状が改善しない、風邪のような症状が長く続くような場合は、一度アレルギー検査をしてみることを検討しましょう。
スギ花粉は、冬から対策が必要
春の花粉症のイメージが強いスギ花粉は、2月から4月が飛散量が最も多いのですが、北海道以外の地域では、真夏以外は飛散しています。
敏感な人は、冬の間も対策の必要があります。
また、2月から飛散量はピークを迎えますので、抗ヒスタミン剤などの飲み薬の服用はピークを迎える1か月ほど前から飲むことで、ピーク時の症状を緩和することができます。
スギは飛散距離が長いことから、風が強い日は遠くからでも飛んできます。
2月からは特に花粉症の徹底対策が必要です!
スギ花粉についてはこちらから♪
⇒ スギ花粉の飛散時期は?ピークはいつ?スギアレルギー対策と舌下、緩和米での治療法
ハンノキ花粉は咳がでる!
ハンノキの花粉は1月から飛散が始まります。
そして、咳がでやすいのが特徴ですので、風邪と間違えやすい花粉症の一つです。
スギ花粉と飛散時期が重なるため、スギとハンノキの両方のアレルギーがある人は症状が強くでる可能性がありますので注意が必要です。
年明けあたりから症状がでるようであれば、ハンノキ花粉症である可能性を疑いましょう。
ハンノキ花粉についてはこちらから♪
⇒ 冬の花粉症「ハンノキアレルギー」は果物にも注意!症状や検査、飛散時期は?
イネ科の花粉は冬も注意!
イネ科の植物は春と秋の花粉飛散量が多いのですが、イネ科の植物は各地域に多く分布しており、種類も多いため、一年中気を付けなければいけない花粉なのです。
春と秋に症状が強くでる人は、季節にかかわらず花粉対策をするようにしましょう。
イネ科の代表的な植物は下記の通りです。
- カモガヤ
- ギョウギシバ
- カモガヤ
- イネ
- 麦
- アシ
- ススキ
- ナガハグサ
- コヌカグサ
- ヒロハウシノケグサ
- ハルガヤ
- シラゲガヤ
- コスズメノチャヒキ
- ホソムギ
カモガヤ花粉症の詳細についてはこちらから♪
⇒カモガヤアレルギーの時期や注意すべき食べ物は?果物、小麦も注意!オオアワガエリが原因かも!?
関東地方は12月もブタクサ、ヨモギが飛ぶ
秋に飛散する代表的な花粉である「ブタクサ」や「ヨモギ」は、実は関東地方では12月も飛散しています。
秋に比べ飛散量は減少していますが、秋にアレルギー症状がでる人は、12月も油断は禁物です。
北海道や東北地方とは異なり、雪が降らない地域では、草むらや公園などに冬でも雑草が生えているところもあります。
雑草が原因となるこれらの植物は花粉の飛散距離が短いことがわかっていますので、草むらなどには近づかないようにしましょう。
秋花粉の特徴は、花粉の粒子が細かいことで、気管支の症状がでることです。
ブタクサアレルギーについてはこちらから♪
⇒ブタクサアレルギーの時期と症状は?咳や肌荒れ、バナナなど果物にも注意!薬で治るのか?
冬の花粉症のアレルギー検査
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アレルギー血液検査の項目
花粉症は採血による血液検査で、アレルゲンに対する抗体の値を確認することができます。
症状がでる時期を把握し、病院の先生と相談して確認する植物の種類を決めましょう。
可能性がある花粉については、全て検査することをおすすめします。
♦冬の代表花粉
- スギ
- ハンノキ
- ブタクサ
- ブタクサモドキ
- オオブタクサ
- ニガヨモギ
- ヨモギ
♦イネ科の花粉
- ハルガヤ
- ギョウギシバ
- カモガヤ
- ヒロハウシノケグサ
- ホソムギ
- オオアワガエリ
- アシ
- ナガハグサ
- コヌカグサ
- セイバンモロコシ
- 小麦
- オオスズメノテッポウ
- スズメノヒエ
スクラッチテスト
皮膚に小さな傷をつくり、直接花粉のエキスをつけることで、皮膚の反応によりアレルギーを確認するテストです。
代表的な植物は
- スギ
- ブタクサ
- ヨモギ
- オオブタクサ
- ブタクサモドキ
などです。
アレルギー検査についてはこちらから♪
⇒ アレルギー検査にかかる費用とアレルギー検査項目のすべて
冬花粉の対策
スギ花粉の治療
スギ花粉については、舌下免疫療法という治療法があります。
これは、舌の下にスギ花粉のエキスを入れて徐々に体内にスギ花粉を取り入れていく方法です。
時間はかかりますが、体がスギ花粉に過剰反応しなくなることにより、アレルギー症状が改善されていきます。
この治療法は、すべての人に対して効果があるわけではないこと、治療自体に時間がかかるというデメリットがありますが、スギ花粉症は症状がとても重いケースが多いため、毎年辛い症状に悩んまされている人は、是非検討してみてください。
薬は早めに服用
花粉症の薬は、内服薬、外用薬、点眼薬、点鼻薬などがあります。
服用する薬は、病院で処方してくれるもの、市販されているものがありますが、即効性がないものもありますので、薬の種類によっては症状がでる前から飲まなければいけないものもあります。
花粉症の治療についてはこちらから♪
⇒花粉症の症状と効果がある薬は?内服薬と目薬、点鼻薬の種類がわかる!
普段の花粉対策
花粉症を発症すると、年を増すごとにいろいろな花粉に対しても症状があらわれるケースもあります。
実際にわたしは初めはスギ花粉のみでしたが、徐々に春がすぎても症状がでるようになり、今では秋にも目のかゆみがでるようになりました。
現在では、気温が下がってきてからの時期も、日によっては喉のイガイガと目のかゆみがでていることから、いろいろな花粉にアレルギーがでているのでは。。。と思っています。
ですから季節に関係なく花粉対策をすることはとても大切なことなのです。
どんどんアレルゲンを増やさないためにも普段からの対策が必要だということですね。
もちろん、症状が強くでる季節は徹底対策をしましょう。
花粉症対策は、家に花粉を入れないこと、服装やメガネ、マスクなどの対策が必要です。
花粉症の徹底対策についてはこちらから♪
⇒薬以外の花粉症徹底対策。アレルゲン花粉の除去方法を紹介!!
寒暖差アレルギー
気温差や温度差などで、鼻や喉の症状がでる場合は、寒暖差アレルギーの可能性があります。
寒暖差アレルギーは自律神経が関係していると言わており、特定のアレルゲンが原因となるアレルギーとは異なります。
寒暖差アレルギーの詳細についてはこちらから♪
⇒ 寒暖差アレルギーの症状や治し方は?じんましん、咳、鼻水の薬や対策はあるのか?!
また、冷たいものにいきなり触れることで蕁麻疹がでるような場合は、寒冷蕁麻疹の可能性もあります。
寒冷刺激が原因となるものですので、蕁麻疹がでたときは病院で診てもらいましょう。
寒冷蕁麻疹の詳細についてはこちらから♪
⇒ 子供に多い寒冷蕁麻疹の原因と治し方は?症状を把握して今すぐ対策を!!
ハウスダストアレルギー・ダニアレルギー
冬のアレルギーの原因は、ハウスダストやダニの可能性があります。
夏にたくさん繁殖したダニのフンや死骸をそのままにしていませんか?
寝具や布製品のダニ処理はきちんと終わっていますか?
冬の布団に変えた途端にアレルギー症状がひどくなるケースもありますので、きちんとしたダニ対策をしましょう。
カビ対策についてはこちらから♪
⇒カビアレルギーの症状と原因は?対策と予防方法の全て!
また、乾燥する時期は、ハウスダストも舞い上がりやすくなりますので、ハウスダストアレルギーの人は、こまめに掃除機をかけて、布製品のホコリ対策も普段からしましょう。
ハウスダストアレルギーについてはこちらから♪
⇒ ハウスダストアレルギーの症状は?対策と治療方法を解説!
まとめ
冬のアレルギーの原因は、
- スギ花粉症
- ハンノキ花粉症
- ブタクサ、ヨモギ花粉症
- イネ科の花粉症
- 寒暖差アレルギー
- ハウスダストアレルギー
- ダニアレルギー
などがあげられます。
自分が何のアレルギーであるかを知ることが、まずはアレルギー症状を緩和するためには、とても重要です。
アレルギー症状がでると、不眠や集中力の低下、慢性疲労などいろいろな体の不調の原因にもなりかねませんので、アレルゲンを特定し対策をとるようにしましょう。
アレルギー検査についてはこちらから♪
⇒ アレルギー検査にかかる費用とアレルギー検査項目のすべて
3月~5月のアレルギー・花粉症の原因はこちらから♪
⇒3月、4月、5月のアレルギー・花粉症の原因と症状は?鼻水、涙、目のかゆみには対策が必要!黄砂やPM2.5も飛ぶ!
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