アトピーの人は砂糖を食べていけないとよく言われます。
砂糖がアレルギーによくない理由があるのです。
でもお砂糖を全て控えるのはとてもつらいですよね。
食べてはいけない砂糖、食べてもいいお砂糖、アレルギーに効果があるお砂糖を紹介します。
スポンサーリンク
砂糖がアトピーによくない理由
アトピーの症状を悪化させると言われる砂糖が、なぜアトピーによくないのか
ビタミン、ミネラルが足りなくなる
砂糖を消化するためには、ブドウ糖に分解し、またエネルギー生成のために、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が必要となります。
砂糖にはビタミンやミネラルは含まれていないものが多いため、それ自体のエネルギー化に栄養素が使用されてしまいます。
アトピーの人は炎症を抑えるため、肌を作るため、免疫をあげるためにそもそも多くの栄養素をまわしたいところですが、砂糖の分解、吸収のために、使われてしまっては肌に使用する分が不足してしまいますね。
糖質の分解には特にビタミンB群がより多く消費されますので、アトピーに人にとって、砂糖は大敵です。
ただし、砂糖といってもたくさん種類があり、難消化性オリゴ糖は胃では吸収されず腸まで届くので、ビタミン、ミネラルを多く消費しません。
また、精製していないタイプのてん菜糖、黒糖など、それ自体にビタミン、ミネラルを含んでいるものもあります。
砂糖といっても、さまざまな種類がありますので、きちんと選択することが大切です。
腸内環境が悪化する
アレルギーは腸内の免疫強化が必要とされています。
腸内バランスがよいと免疫力があがりますし、免疫力を高めるには、活性酸素の発生量を減らすことが肝心です。
糖質のとりすぎは消化・吸収の際に体内の活性酸素が増えてしまいます。
糖質は砂糖だけではなく、白米や小麦なども含まれますので、腸内細菌を活発にするためにも、摂りすぎには注意が必要です。
炎症反応を促進する甘味料
一部の砂糖、甘味料は炎症性サイトカインという炎症反応を促進する役割のたんぱく質の分泌が促されるため、アレルギーを悪化させると報告されています。
人工甘味料だけではなく、天然甘味料にも含まれています。天然であればいいというわけではないのです。
これを見てしまうと、ほとんどではないかと思ってショックを受けてしまいますね。
ガラクトオリゴ糖とエリストリールは食品であり、それ以外は食品添加物となります。
アレルギーを悪化させる天然甘味料
- ガラクトオリゴ糖(食品)
- エリスリトール(食品)
- キシリトール(食品添加物)
- ステビア(食品添加物)
- ソルビトール(食品添加物)
アレルギーを悪化させる合成甘味料
- スクラロース(食品添加物)
- アセスルファムK(食品添加物)
- サッカリン(食品添加物)
人工甘味料は消化も代謝もされない
ダイエット用でよく使用されている、「カロリー0」の甘味料の多くは、ブドウ糖に分解されないため、カロリーがありません。
また、代謝もしないので排泄されずに肝臓、腎臓に蓄積され、身体への害も懸念されています。
腸内細菌のバランスが崩れ、善玉菌が減るとも言われています。
人工甘味料の摂取で実際にアトピーの症状が悪化した事例報告もありますので、アレルギーではなくても体への悪影響が懸念されているものは、摂らない方が安心です。
人工甘味料は飲料水や菓子などに多く含まれていますので、購入時にはよく裏の表示を見ることが大切です。
- スクラロース
- アセスルファムK
アスパルテームは体内で分解されますが、分解の過程でメチルアルコールが発生し身体に吸収されるため、体に害があると考えられます。
脳へのダメージや脳腫瘍、白血病など癌との関連もかなり強く疑われる甘味料です。
- アスパルテーム
食べてもいい砂糖
スポンサーリンク
砂糖について知れば知るほど、何も食べれないような気持ちになりますが、精製されていない砂糖はアトピーにもいいとされています。
その代表は黒糖とてん菜糖です。
黒砂糖
黒砂糖の特徴はビタミン、ミネラルが豊富なことです。
黒砂糖はサトウキビから作られ、精製していないのでサトウキビのビタミン、ミネラルがそのまま残っています。
その他の作用は下記となります。
- 糖の吸収を抑えるので、肥満防止効果あり
- ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、鉄分、カルシウム、カリウム、マグネシウムが含まれる
- 特にカリウムが多く含まれ、ナトリウムの排出ができ、血圧降下作用を持っています。
- オクタコサノール(サトウキビのワックス成分)の作用で中性脂肪、コレステロールを下げる
- ラフィノース(天然オリゴ糖)は免疫力を高めたり、肝臓の働きをよくする効果があります。またアトピー性皮膚炎の改善もできます。
※ただし、イネ科にアレルギーがある人は気を付けてください。
てん菜糖(ビート)
てん菜糖の特徴は、「オリゴ糖」が多く含まれていることです。
てん菜糖には下記の様な作用があります。
- 多糖類で精製されていないので、消化に時間がかかりゆっくりと吸収されるため、血糖値の上りが緩やかである
- 体を温める
- 肥満、ダイエット効果(血糖値の上り下がりが緩やか)
てん菜糖に多く含まれるオリゴ糖(ラフィノース)には下記の作用があります。
- 腸内のコレステロールの排出
- 善玉菌の増加(大腸まで届いてお腹のビフィズス菌を活性化する)→便秘、腸の弱い人によい
- 血中コレステロールの減少
- 肝機能の向上
- 血糖値の正常化
- アトピー性皮膚炎の改善
※オリゴ糖には種類がたくさんあります。てん菜に含まれているのは「ラフィノース」と言われるオリゴ糖で、砂糖大根(ビート)から作られる天然のオリゴ糖です。ラフィノースはオリゴ糖の中で唯一吸湿性が全くありません。
また、大腸まで届いてビフィズス菌を増殖させる働きがあります。
糖質100g中の含有量
てん菜糖は他の砂糖よりナトリウムの含有量が多いので、その点を注意する必要があります。
てん菜糖
- ナトリウム:15~85mg(★他より多い→よくない)
- オリゴ糖:5g
- カルシウム:0.5~1.5mg
- カリウム:5~65mg
黒砂糖
- ナトリウム:21.5g
- オリゴ糖:含まれる
- カルシウム:217(★他より多い→よい)
- カリウム:1280(★他より多い→よい)
白砂糖
- ナトリウム:1.2g
- オリゴ糖:0
- カルシウム:1g
- カリウム:2g
三温糖
- ナトリウム:7g
- オリゴ糖:0
- カルシウム:6g
- カリウム:13g
まとめ
オリゴ糖がアトピーの症状緩和にはよいことがわかったでしょうか。
ただし、気になるのは「ガラクトオリゴ糖」は炎症反応の促進が報告されている点です。
「ガラクトオリゴ糖」摂取によるアナフィラキシー発症事例もあります。
「ガラクトオリゴ糖」は乳糖を原料として酵素反応を利用して作られる難消化性のオリゴ糖です。
また、自然界では母乳に含まれています。
乳飲料などに含まれているものもありますので、気になる方は確認してくださいね。
オリゴ糖は胃で吸収されないため食べ過ぎるとお腹がゆるくなりますので、気を付ける必要があります。
スポンサーリンク