松の実には、アレルギー緩和やダイエット補助、便秘解消、冷え対策、疲労回復、貧血予防、美肌、高血圧予防など、多くの効果が期待できます。
でも食べ過ぎは、いろいろな理由から注意が必要です。
松の実の栄養や効能、食べ方やカロリー、注意点についてご紹介します。
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松の実とは
松の実とは、その名の通り、松の木につく実のことです。
子供のころ、松の木のまわりに落ちている松ぼっくりをよく拾ったことがあります。
この松ぼっくりの中に入っている種子の胚乳部分のことを「松の実」と言います。
ただし、松には種類がいろいろありますので、食用ではない松の実も多いため、その辺に落ちている松ぼっくりの実が全て食べられるわけではありません。
また、イタリアンや中華料理でもよく使われている食材ですが、古くから薬膳や漢方薬としても使われてきたもので、実は結構高価で貴重なんです。
現在ではスーパーフードの一つとして仲間入りしている「松の実」は体をゆっくりと温める働きがあり、栄養満点、ダイエット補助としても摂ることができ、女性には特にうれしい食材です。
松の実の栄養
松の実には、多くの栄養成分が含まれています。
特に珍しい成分として、オメガ3系脂肪酸である「ピノレン酸」が含まれています。
多く含まれている成分は、
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- ビタミンE
- ビタミンK
- パントテン酸
- ナイアシン
- 葉酸
- カルシウム
- カリウム
- マグネシウム
- 亜鉛
- 銅
- 食物繊維
- タンパク質
- 脂質(リノール酸、オレイン酸、ピノレン酸)
などです。
松の実の効能
アレルギーやアトピー
松の実に含まれている「ピノレン酸(オクタデカトリエン酸)」はオメガ3系脂肪酸であることから、抗アレルギーや抗炎症作用があり、炎症や痒みを抑えてくれます。
アレルギー体質の人にはおすすめです。
ダイエット・便秘予防・冷え対策
「ビタミンB」が多く含まれていて代謝がアップすること、「ピノレン酸」の働きで血流をアップすることで、冷え性やダイエットの効果が期待できます。
ピノレン酸は、食欲を抑える働きがあることから、食べ過ぎ予防にもなります。
代謝をあげながら、食欲を抑制することができますので、ダイエット補助としては食前に松の実を摂ることがおすすめです。
また食物繊維やオレイン酸の働きで、便秘予防の効果が期待できることから、便秘によるお腹のハリなども解消してくれます。
疲労回復
ビタミンB1が豊富に含まれて、アルギニンやアスパラギン酸も含まれていますので、体の疲労を回復してくれます。
疲れを感じたら松の実をとることで、元気が復活します。
貧血予防
赤血球をつくる鉄や、造血作用がある葉酸が含まれ、血液を作るのにかかせない成分が多く含まれていることで、貧血の予防につながります。
美容・アンチエイジング
ビタミンB群やビタミンEの働きで、肌の代謝を活発にし、シミやくすみを防ぎアンチエイジングに役立ちます。
また、ピノレン酸の作用により、荒れによる肌トラブルを緩和する働きがあります。
高血圧予防
カリウムが多く含まれることで、塩分を体外へ排出してくれることから、高血圧予防になります。
松の実のカロリー
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松の実はカロリーが高く、100gあたり”670kcal”もあります。
1日あたりの摂取量は20粒が目安ですので、食べ過ぎには注意しましょう。
- 10粒(2g):13.4kcal
- 20粒(4g):26.8kcal
松の実の副作用と注意点
食べ過ぎ注意
- 松の実は高カロリーなため、食べ過ぎるとカロリーオーバーになってしまいます。
- 食べ過ぎることでお腹がゆるくなる場合があります。
- リノール酸を摂りすぎると脂肪酸摂取量のバランスが崩れて逆にアレルギーの症状が悪化する場合があります。
カフェイン・タンニン
コーヒーや紅茶、緑茶などと一緒に食べてしますうと、せっかく含まれているビタミンBや鉄の吸収を妨げてしまいますので、注意しましょう。
酸化
松の実は、とても酸化しやすいため、密閉容器か密閉袋に入れてから冷蔵または冷凍保存してください。
松の実の食べ方
松の実は、生食にはむいていませんので、炒ってから食べましょう。
また、加熱してしまうと、とても酸化しやすくなるため、生のものを購入して、自分で炒って食べることがおすすめです。
炒ったものを使いきれなかった場合は、冷蔵もしくは冷凍保存しましょう。
炒り方
手順
- フライパンを温めてから、松の実を入れます。
- 弱火で炒めましょう
- 色が変わり、香りがでてきたらできあがりです。
使い方
炒ったもの
炒った松の実はいろいろなお料理にプラスできます。
- そのまま食べる
- サラダにプラスする
- 魚や肉料理にプラスする
加熱する
加熱料理であれば、一緒に調理することができます。
パスタやお粥、パンケーキに練りこむなどいろいろアレンジが可能です。
松の実アレルギー
食物アレルギーで「松の実」に対して、アレルギー症状がでる場合があります。
松の実は血液検査の項目には含まれておらず、花粉の「マツ」しか確認することができません。
他のナッツにアレルギーがある場合、松の実にもアレルギーがでる例があるとのことです。
ナッツアレルギーは重篤な症状をひき起こす場合がありますので、アレルギー体質の人は初めて食べるときは、十分に注意が必要です。
まとめ
小さな実に栄養成分がぎっしりつまった「松の実」を是非、食事にプラスしてみてくださいね。
アレルギー緩和やダイエット補助にもなりますが、くれぐれも食べ過ぎには注意です!
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