2017年5月、「ヒアリ」が神戸港で見つかりました。
その後、名古屋や大阪港、ついに東京港でも見つかっています。
愛知県では、港ではない場所でも見つかったとのことです。
もちろん、見つかり次第、駆除はしているとのことですが、本当にわたしたちの近くに存在していないのか、すでに存在しているのか、とても不安です。
殺人ありと言われている「ヒアリ」に刺されたらどうすればよいのでしょうか。
ヒアリの特徴、刺されたときと、その後の対策をご紹介します。
スポンサーリンク
ヒアリの特徴
ヒアリ(火蟻)はアメリカや中国に生息するアリで、人を噛むことがある、とても凶暴な蟻です。
とても毒性が強く、刺されると強い痛みが起き、一部の人はアレルギーを起こしてしまう可能性があります。
ヒアリは一度攻撃相手を刺しても、スズメバチのように針はとれないので、同じアリに何度も刺される場合もあるという、とても怖いアリです。
海外ではヒアリに刺されたことで死亡に至ったケースも確認されています。
ヒアリの毒による症状
ヒアリに刺さたことででる主な症状は、
- 毒による強い痛み
- 皮膚の腫れ
- 蕁麻疹
- 水ぶくれ
- 動悸・息切れ
- めまい・呼吸困難
- 血圧の低下・意識障害
です。
かなりひどい症状が起きる可能性があり、重篤な場合は、命をおとすこともあります。
ヒアリアレルギー
ヒアリに一度刺されるとヒアリのタンパク質に対し抗体ができてしまい、二回目に刺されたときにアナフィラキシーショックを起こす可能性があります。
もともと私たちの近くにヒアリはいないので、2度刺される?なんて現実的ではないし、そんなに心配はないのではないか?
と思った人が多いと思いますが、実は「スズメバチ」と「ヒアリ」の毒のタンパク質は構造が似ているため、スズメバチに刺された経験があり抗体ができてしまっている人は、ヒアリでもアナフィラキシーショックを起こす可能性が否定できないということなんです。
ですから、スズメバチ同様に気を付けなければいけません。
また、ヒアリは一度刺しても、針がとれないため、何度も同じアリが人を刺す場合があります。
何度も刺されることで、アナフィラキシーを起こす例もあるとのことですので、抗体を持っていない人でも安心はできません。
アレルギー体質の人は、何等かの抗体がある可能性がありますので、注意が必要です。
アナフィラキシーについてはこちらから♪
⇒ アナフィラキシーの症状とは?起きたときの対応はすぐに!!
蜂毒アレルギーの検査
スポンサーリンク
蜂の毒に対して抗体があるかを調べることができます。
「IgE抗体検査」という血液検査で、下記のハチに対する抗体の値を調べることができます。
- ミツバチ
- スズメバチ
- アシナガバチ
抗体値が高い場合は、2度目に刺されたとき、ヒアリのような似た構造をもつタンパク質に反応したときに、アナフィラキシーショックにおちいる可能性も高くなります。
ただし、必ずしもアナフィラキシーショックを起こすとは限りません。
対策としては、蜂毒アレルゲンに徐々に体を慣らしていく「減感作療法」や、アナフィラキシーを発症したときに対処するための「自己注射薬(エピペン)」を持ち歩く方法もありますので、病院できちんと相談しましょう。
アレルギー検査の詳細についてはこちらから
⇒アレルギー検査にかかる費用とアレルギー検査項目のすべて
ヒアリに刺されたら
ヒアリに刺されてしまったら、どうすればいいのでしょうか。
ヒアリに刺されたときの症状は、人によって軽度から重度と異なってきます。
まずは、刺された傷口を水で洗い流しましょう。
その後、アレルギー症状がでないか、気分が悪くならないか、30分ほど安静な状態で様子を見ます。
少しでも気分が悪くなった場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
また、自分が蜂毒の抗体を持っていることがわかっている場合は、すぐに救急車を呼ぶことをおすすめします。
ヒアリの天敵
ヒアリには、「ノミバエ」という天敵がいます。
ノミバエの幼虫は、ヒアリに寄生して育つという特徴があります。
ヒアリ駆除のために、この天敵が一部導入されている地域があるらしいのですが、日本においては、ちょっと現実的ではない話です。
まとめ
今は一部の地域でしかヒアリは見つかっていませんが、今後わたしたちの生活を脅かす存在になる可能性はゼロではありません。
蜂に刺された経験がある人は、事前の検査や対処などをして準備をすることをおすすめします。
人を刺す毒アリは他にも日本に存在している!アカカミアリについてこちらから♪
⇒アカカミアリのアレルギー症状は?ヒアリと見分けがつく?対処法に違いは?
アレルギー検査の詳細についてはこちらから
⇒アレルギー検査にかかる費用とアレルギー検査項目のすべて
スポンサーリンク