アレルギーにはさまざまな種類があります。
花粉症、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎などなど。
アレルギーの人にとって、アルコール摂取は体への影響があるのでしょうか。
なんとなくダメなような気はしますが、実際のところどうなのかを見てみましょう。
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アルコールのいいところ
適度なアルコールの摂取は、心疾患や脳卒中、糖尿病予防となることが知られています。
血行もよくなり、ストレスを緩和させることから気分もよくなり、精神的な疲労も軽くなります。
あくまでも適量を摂取した場合で、適量の目安は一日20g程度のアルコールと言われています。
20gとはどれくらいか
ビールだと
大ビン 1本 (600ml程度)
日本酒だと
1合 (180ml程度)
ワインだと
グラス2杯 (200ml程度)
ウイスキーだと
ダブル1杯 (60ml程度)
焼酎だと
お湯割り1杯 (110ml程度)
これくらいが目安となります。
お酒がとても弱い人はもっと適量は少なくなりますが、お酒が強いからといってたくさん飲めば、その分肝臓には確実に負担がかかります。
アレルギー症状を悪化させる「ヒスタミン」
アルコールを摂取すると、「アセトアルデヒド」という代謝物質が作られ、アセトアルデヒドがヒスタミンを放出することがわかっています。
ヒスタミンは炎症や痒みのもととなる物質ですので、アレルギー症状が悪化する原因となります。
アセトアルデヒドは二日酔いを引き起こす物質です。
お酒が強いと言われる人は、アセトアルデヒドを分解する酵素が強いため、同じ量のお酒を飲んでも悪酔いや二日酔いのなりずらいと言われています。
自分がお酒が強いからと言っても、たくさん飲むとその分、体の中ではアルコールが分解されアセトアルデヒドに変化するので、ヒスタミンの放出量が増加する可能性があります。
お酒が強い人は、お酒が弱い人に比べると、同じ量を飲んだ時の分解できる量が多いことから、ヒスタミンの放出も少ない可能性があるのではないかと考えられます。
鼻づまりがおこる
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アルコールを飲むことで、気分が高揚し楽しい気分になる人が多いのではないでしょうか。
楽しくならなくても、気分が解放されいつもとは違うモードに入る人もいますね。
これはアルコールによって、交感神経よりも副交感神経が優位になることで、リラックス状態へと変化するからです。
交感神経は血液の流れを調整する働きがあるので、副交感神経が優位の状態では、血流が低下することが起きます。
それによって、粘膜が腫れて、鼻づまりが起きることがあります。
これは、花粉症やアレルギー性鼻炎の人の症状を悪化させる原因となります。
お酒の飲みすぎは交感神経が優位の状態が長く続くため、血液の流れの調整が効かなくます。
肝臓が頑張りすぎる
肝臓は、糖質、脂質、たんぱく質の代謝、消化をたすける胆汁の生成、アルコール分解、有害物質の解毒が主な役割です。
いわゆる「代謝、排出、解毒」の働きを肝臓がしてくれることで、私たちはさまざまなものを摂取し、不用なものは解毒されて生命を維持しています。
ではアルコールを摂取した場合はどうでしょう。
アルコールを摂取すると、肝臓はアルコール分解のためにフル活動を始めます。
肝臓がアルコールの対応に追われると、他の動作までまわらなくなります。
肝臓の機能が低下すると、栄養素がうまく利用されなくなり、老廃物が排泄できなくなりますので、だるさが続くなどの症状が現れることもあります。
アレルギー体質ではなくても、お酒の飲みすぎは体に負担をかけることがわかりますね。
まとめ
アルコールの摂取は適量なら体にはいいのですが、アレルギー体質の人はそうとは言い切れないですね。
アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギーの場合、体が冷えることは免疫が下がりますので、飲むなら冷たいものではなく、お湯割りやホットワインなど暖かいものを選びましょう。
ただし、飲みすぎには注意です。
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