食物アレルギーは何故起こるのでしょうか?

アレルギーが起こるしくみがわかれば、今からでも防げます。

アレルゲンとなる食品は特定原材料のみではありません。

 

これ以上アレルゲンを増やさないためにも、しくみを理解して対策をとりましょう。

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食物アレルギーの原因

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そもそもなぜ食物アレルギーになってしまうのでしょう。

食物アレルギーは、食物を食べることによって発症すると長年思われてきましたが、接触によって起こることがわかりました

皮膚や粘膜からのある物質の接触により、体内へ侵入した物質が敵と見なされてしまい、免疫細胞が攻撃することによって食物アレルギーが起こります。

 

もともと、私たち人間は、外界に存在する異物や毒などから体を守るしくみが備わっていますが、体にとって本来害にはならないものまで、排除しようとすることでアレルギーが発症します。

食物アレルギーの場合、アレルゲンとなるのは食物ですが、皮膚からの接触が原因とすると皮膚の保護も必要となります。

 

また、アレルギーを発症しやすくする原因としては、アレルゲンとなる食物そのもの以外にも、一緒に摂取している残留農薬や、空気中のさまざまな汚染物質、本来摂取してはいけない脂肪酸などさまざまな要因が考えられます。

 

何を防いで、何をすべきか。きちんと考えて食物アレルギーの症状を緩和していきましょう。

 

アレルギーになる原因、理由についてはこちらから♪
⇒私たちがアレルギーになった本当の原因は?

 

加工食品のアレルギー物質表示

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食物アレルギーを持つ人にとって、アレルギー症状を引き起こす原因物質が食品に含まれているかは重大な問題です。

生鮮食品の場合は一目で判断つきますが、加工商品の場合は何が含まれているか一見ではわからない場合があります。

 

ですから加工食品には、原材料名と食品添加物名の記載が義務付けられています

ただし、加工食品のパッケージの大きさなどによって省略できるルールも一部あるため、必ず記載されているわけではありません。

そのため、加工食品にはアレルギー物質の表示が義務付けられています。

 

この表示でアレルゲンが含まれているか否かを確認することができますので、食物アレルギーがある人は必ず表示を確認してください。

 

アレルゲンとなる物質

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加工食品のアレルギー表示にて特定原材料や特定原材料に準ずるとされている品目は、アレルギーを起こしやすい食品として、認知されているものです。

 

その他の食品も含めて、各物質のアレルギーに関する特徴です。

自分がアレルギーではない物質でも、体調が悪いときは注意しなければならないものもあります。

アレルゲンとなる食べもの

  • たんぱく質によって、耐熱であるものとないものがあるので、加熱により一概に症状が軽くなるわけではない
  • 天然の乳化剤であるレシチンが含まれているため、石けんと同じ効果を持つことにより、皮膚から侵入する可能性あり
  • リゾチールを含む風邪薬などがあるので、注意が必要

 

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牛乳

  • 主要アレルゲンのカゼインは耐熱性がある
  • 天然の乳化剤であるレシチンが含まれているため、石けんと同じ効果を持つことにより、皮膚から侵入する可能性あり
  • ヤギの乳と交差あり
  • 乳糖分解酵素を持っているない人は、アレルギーの様な症状がでることがあるが、不耐性が原因の場合がある。

 

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牛乳アレルギーの症状と原因は?いろいろな食品に含まれているので注意!!

そば

  • 抗原性が強く、アナフィラキシーを起こす原因となる食品
  • ヒスタミンなどのアレルギーを起こさせる物質が含まれている
  • 米やケシの実に交差あり

 

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小麦

  • 耐熱性あり
  • 常温保存するとダニが繁殖するので、小麦アレルギーではなくても、ダニアレルギーの人はアレルギーを起こす
  • 輸入小麦にはポストハーベスト農薬が残留しているため、ポストハーベストされていない国産小麦を選択した方がよい
  • 大麦、ライ麦、オート麦と交差性あり

 

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  • 大型の魚は、小型魚がエサとなるため、海の汚染物質が多く含まれている
  • 有機水銀などの化学物質が蓄積されている
  • 魚介類には、仮性アレルゲンを含むものがあるので、体調が悪いときは食べない方が安全

ヒスタミン:鮮度が落ちた魚。蕁麻疹がでる

ノイリン:サンマ、タラ、サケ

トリメチールアミンオキサイド:エビ、カニ、イカ、たこ、あさり、はまぐり、かれい、たら、スズキ

 

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ピーナッツ

  • 抗原性が強く、アナフィラキシーを起こす原因となる食品
  • アセチルコリンやヒスチジンが含まれるため、粘膜にむくみを起こす場合がある。
  • ピーナッツアレルギーではない人も体調の悪いときは下記の症状がでる可能性があるので注意
    – じんましん
    – 鼻血や気管支炎
  • カシューナッツ、ピスタチオやシラカバ花粉と交差性あり

エビ、カニ

  • 7歳以降に発生するアレルギーに多い
  • エビにアレルギーがあると、カニやシャコエビ、アミなど他の甲殻類、イカ、タコ、貝類にも反応することがある

 

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果物

  • 果物、野菜の摂取により、口の中が痒くなったり、ヒリヒリするような症状の口腔アレルギーを発症する。
  • 症状は、口内がかゆくなったり、腫れる場合や、腹痛、下痢、気管支喘息などがある

 

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大豆

  • 輸入大豆は農薬が残留しているものがあるため、選ばないこと
  • 遺伝子組み換えの大豆も選ばないこと
  • 小豆やそら豆に交差あり
  • ハンノキ、シラカバ花粉と交差あり

ゼラチン

  • ゼリーの多食、グミキャンデーやゼラチン入りヨーグルト、牛乳、牛肉の多食は要注意

ゴマ

  • ゴマ油、すりゴマ、練りゴマの多用は注意
  • いりごまを使用直前にすりつぶして食べると、香りもよく油も酸化せずに食べることができる

花粉と果物や野菜の交差抗原性

花粉症がある場合には、果物や野菜と似た抗原が作られるため、花粉の種類により食物アレルギーを起こす場合があります。

ただし、必ず起こすわけではありません。

ラテックス(ゴム)

  • ラテックスアレルギーが起きると、他の多くの食物にアレルギーを起こす可能性がある
  • バナナ、キウイ、クリ、アボカド、クルミ、トマト、パパイヤ、グレープルーツ、ジャガイモ、メロン、イチジク、ピーナッツや、皮や種まで含まれている市販のジュースに注意が必要
  • 風船や輪ゴム、ゴム手袋への接触をさけること

 

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アレルギー症状を悪化させる因子

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合成洗剤

界面活性剤が含まれている洗剤は皮膚や粘膜のバリア機能を低下させ、皮膚からアレルゲン物質の侵入ができる状態となります。

界面活性剤が入っていない洗剤を選びましょう。

アレルゲン

自分がアレルギーになる原因物質との接触や摂取に気を付けましょう

さまざまな化学物質

私たちのまわりにあるさまざまな化学物質との接触により、皮膚のバリア機能は障害を起こし、アレルゲン物質が体の中に入りやすくなります。

 

体に悪いと近頃有名なトランス脂肪酸は、脂肪酸代謝を妨げることによって、免疫やアレルギー抑制に関係している必須脂肪酸が体の中で欠乏し、アレルギーを悪化させていることがわかっています。

 

トランス脂肪酸が体内に蓄積することによって、必須脂肪酸の代謝障害がおこり、皮脂腺からトランス脂肪酸が噴出してアトピー性皮膚炎を起こすのです。

 

食物アレルギーの人がすべきこと

ポイント

アレルゲン除去

ある食物のアレルギーが発症してしまった場合、まずはアレルゲンの除去が必要不可欠です。

 

このとき、最も注意しなければならないことは、アレルゲンは口からの摂取だけではなく接触でも体に影響を及ぼすということです。

もし卵アレルギーがあったと仮定した場合、本人がアレルゲンである卵を食べていなくても、家族が食べているとすると、家の中にはアレルゲンが存在し接触しているということになります。

 

それは、卵のちょっとしたカスであったり、家族の口から飛び散ったものであったり、特に皮膚が弱い子供などはそういった環境内にあるアレルゲンにも接触していることになります。

 

ですから、アレルゲン除去を行う場合は、本人のみではなく家族全員の食べ物や調理したものを除去する必要があるのです。

化学物質の排除

環境中、食品中の殺虫剤や残留汚染化学物質などの化学物質への注意が必要です。

具体的には

トランス脂肪酸などの変性油脂の摂取を控える

トランス脂肪酸が含まれる食品には、マーガリン、ショートニングが有名です。

殺虫剤や防虫剤を使用する際は、以下のものが含まれていないものを使用する

  • パラジクロロベンゼン
  • ジクロルボス
  • フェニトロチオン
  • フェンチオン

残留農薬が含まれている食品は避ける

  • 輸入小麦(カップラーメン、乾麺、ファストフードのハンバーガにも含まれている可能性あり)
  • 輸入大豆
  • 輸入トウモロコシ

腸を整える

腸内細菌が正常な状態であると、粘膜免疫が成熟し間違った免疫反応が起きにくくなります。
米や野菜、発酵食品を中心に摂取する

 

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腸内環境の改善方法は?腸内環境を整えるには相性のよい菌が必要!

生活環境の改善

  • ダニ、カビ、花粉、ペットの対策として、室内の掃除、寝具の掃除を頻繁に行うこと
  • 皮膚の洗浄は合成洗剤は使用しない

 

食べて治す治療法は危険

NGサインの女性

小児アレルギー学会は2012年に「食べて治す」は注意しなければならないと勧告しています。

 

アレルゲンとなる物質を実際に摂取して治す「経口免疫療法」は、アナフィラキシーを起こす可能性があるほか、実際にアレルギーの症状が回復した例も1~5割と低く、全ての人に症状の回復が見られるわけではないことから、推奨しないとされました。

 

ですから、実際の治療法はやはり、アレルゲン除去と環境汚染物質を環境から取り除くこと、また腸の環境を整えて免疫をあげることだと言えます。

 

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まとめ

食物アレルギーの人は、普段からいろいろな食べ物に注意しなければなりません。

少しでもアレルギー症状をださないためにも、加工食品は含まれている食物に注意しましょう。

 

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