草餅や草団子の材料として定番の「よもぎ」は、お餅やお団子以外ではあまり食べることがない人も多いと思いますが、食用だけではなく、薬用やお灸などに使われている体に有効な成分が多く含まれています。

 

食卓では馴染みがありませんが、よもぎ茶としてであれば簡単に毎日摂ることも可能です。

 

よもぎの栄養素、機能性成分、効果・効能、副作用、使い方、乾燥ヨモギの作り方などについてご紹介します。

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よもぎは雑草?

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春になると草むらで「よもぎ」が生えているのを見かけたことありませんか?

よもぎは6~7月が旬のキク科の多年草です。

どんどん増えてしまうことから、厄介な雑草として扱われてしまうこともあるのですが、食べる他にもお茶などでも活用ができ「ハーブの女王」と呼ばれている植物なんです!

 

中国では食べると「寿命がのびる!」と古くから言われている植物ですが、日本では「桃の節句」や「端午の節句」に馴染みが深く、普段は食べないけれど3月や5月にはお餅として食べる人も多くいます。

 

また、お灸に使われている草って実は「よもぎ」なんです。

よもぎは生理痛や更年期障害など女性にうれしい効果が多い植物です。

よもぎに含まれる栄養素は?

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よもぎに含まれている栄養成分を見ていきましょう。

よもぎのビタミン

よもぎに含まれているビタミンは、

  • βーカロテン(ビタミンA)
  • ビタミンB2
  • ビタミンC
  • ビタミンE
  • ビタミンK
  • 葉酸

などです。

ビタミンの中では、ビタミンKの含有量がとても多いと言えます。

※含有量の”多い”、”少ない”は一日に必要なビタミンの摂取量を目安にご紹介しています。

よもぎのミネラル

よもぎに含まれているミネラルは

  • カリウム
  • カルシウム

などです。

量としてはそれほど多くはありませんが、お茶などで摂ることでそれなりにミネラルを摂ることが可能です。

※含有量の”多い”、”少ない”は一日に必要なミネラルの摂取量を目安にご紹介しています。

よもぎの機能性成分

よもぎに含まれているの機能性成分は、

  • αーピネン(精油成分)
  • シオネール(精油成分)
  • クマリン(ポリフェノール)
  • クロロゲン酸(ポリフェノール)
  • タンニン(ポリフェノール)
  • コリン(ビタミン様物質)

などです。

 

αーピネン、シネオールは精油成分です。

クマリン、クロロゲン酸はポリフェノールの一種である香り成分です。

コリンはビタミンと似た働きをする成分です。

よもぎの効果・効能

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よもぎの体にうれしい効能をご紹介します。

子宮機能を活発にする

よもぎは、「シオネール」などの精油成分や「コリン」の働きにより、血流を増やすことでホルモンバランスを調整し、子宮の機能を活発にする作用があると言われています。

また、妊娠中に必要と言われている「葉酸」や「ビタミンK」も含まれているんです。

不妊症や生理痛、更年期障害対策、妊娠中から授乳中に欠かせない女性にうれしい成分が含まれています。

 

子宮機能アップには、食べたり飲んだりで摂る方法の他、「よもぎ蒸し」という方法もあります。

保湿力アップ・外用でアトピー対策に

抗菌作用や消炎作用があることで、皮膚の湿疹やかゆみ、汗疹、アトピーの症状対策に役立ちます。

皮膚の炎症を抑えるために使う際は、湿布やよもぎ風呂が効果的です。

 

また、肌や髪を作るのに役立つβーカロテンが含まれています。

胃や腸の健康を保つ・便秘対策

食物繊維」や「クロロフィル」の働きで、腸の調子を整え便秘予防、改善に役立ちます。

また、よもぎは胃の調子をよくする働きもあると言われています。

ガン予防効果に期待!

よもぎの「クロロフィル」はガンの予防効果が期待されている成分です。

クロロフィルはコレステロール値を下げる作用もあると言われています。

喉の痛みや歯痛に

消炎作用があることから、うがいにより、喉の痛みや歯痛改善の効果が期待できます。

骨を丈夫に!

よもぎには、丈夫な骨を作るのに欠かせない、「カルシウム」や「ビタミンK」が含まれています。

よもぎを効果的に摂る・使う方法

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よもぎ風呂

乾燥させたヨモギをお風呂に入れて使う方法です。

乾燥よもぎをお茶パックなどに入れてお風呂に浮かべるだけで、OKです!

皮膚のかゆみやアトピー症状の緩和、冷え性対策には、お風呂がおすすめです。

よもぎ蒸し

よもぎ蒸し」はよもぎの蒸気を粘膜や皮膚から吸収させることで、体を温め子宮機能をアップさせてくれるものです。

体がポカポカし冷え性対策にもなります。

 

よもぎ蒸しを行っているサロンでうけれるほか、下着に貼って使う「よもぎ温座パット」を活用することでご自宅でも「よもぎ蒸し」ができます。

よもぎ茶

よもぎがいくら体によいと言っても、毎日草餅を食べるわけにもいきませんので、日々摂りたいという方は「よもぎ茶」がおすすめです。

 

よもぎ茶は通販などでも購入できますが、乾燥よもぎを使っても作ることができます。

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よもぎの注意点、副作用

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お腹を壊す・便秘になる

よもぎにはタンニンが含まれていることから、多く摂りすぎると便が硬くなり便秘になるケースがあります。

また、おなかがゆるくなる人もいますので、初めはお腹の調子を確認しながら一気に摂りすぎないように注意しましょう。

よもぎアレルギーに注意

ヨモギ属の花は、花粉が風で飛ばされやすい特徴があります。

実はヨモギアレルギー・ヨモギ花粉症の方って結構いるんです。

 

ヨモギ花粉の飛散が多いのは、8月から11月頃ですので、この時期に鼻や目、喉などの症状が起きる人は花粉症である可能性があります。

乾燥よもぎの作り方

よもぎを草むらなどで見かける!

という人は、採取して乾燥ヨモギを作っておくといろいろなものに使えます。

 

よもぎはやわらかい若葉を摘むのがよく、採取時期は4~5月頃までが目安です。

※よもぎと似た植物がありますので、採る際はきちんと確認してくださいね!

▶作り方

  1. 採ってきたよもぎを洗う。
    ※硬い葉・枯れている葉は取り除きましょう。
  2. よもぎを蒸し器で蒸す。目安は15分程度です。
  3. 蒸したら冷水に浸します。
  4. 3日程度天日干しし、よもぎがカラカラになったら完成です。
  5. できあがったヨモギは、キッチンバサミで使いやすい大きさに切っておきましょう。

 

できあがった乾燥よもぎは、お団子やパンケーキなどのお料理の他、よもぎ風呂、ヨモギ茶として使うことができます。

まとめ

よもぎの栄養や効能、使い方などについてご紹介しました。

女性にはかなりおすすめの食材と言えます!

 

アレルギーがある人は体調の変化に気を付けて始めて下さいね!

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