すもも(プラム)を食べると、口の中や、口のまわりが腫れたり、ピリピリするような場合は
「すももアレルギー・プラムアレルギー」
の可能性があります。
桃にアレルギーがある人や、白樺の花粉症がある人もすもも(プラム)にアレルギー症状がでることがあります。
すももアレルギー(プラムアレルギー)の原因と症状、アレルギー検査、薬や対策についてご紹介します。
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すもも・プラムアレルギーの原因とは?
すももは日本プラムと言われているフルーツで、プラムにはすももとプルーンがあるそうです。
ここでは、日本プラムのアレルギーのことを、「すももアレルギー」または「プラムアレルギー」と呼んでいます。
すももアレルギー、プラムアレルギーの原因として考えらるのは、
- すもも(プラム)自体の食物アレルギー
- 桃アレルギーの交差性
- カバノキ科の植物の花粉症による交差性
- 仮性アレルゲンが原因
などがあげられます。
すもも(プラム)自体のアレルギー
すもも(プラム)がアレルゲンである食物アレルギーの一つです。
桃アレルギーの交差性
桃はすもも(プラム)と交差抗原性があります。
交差抗原性とは、タンパク質の構造が似ていることから一方にアレルギーがあると免疫が勘違いをして似たタンパク質に対してもアレルギー反応を起こすことで、交差抗原性や交差性といいます。
桃にアレルギーがある人の55%がすもも(プラム)にもアレルギー症状が起きると言われています。
また、桃などを含むバラ科の果物にアレルギーがある人もすもも(プラム)に対してもアレルギー症状がでる人がいます。
カバノキ科の植物の花粉症
カバノキ科の植物とすもも(プラム)は交差抗原性があります。
カバノキ科の植物には、
- シラカバ(シラカンバ)
- ハンノキ
- オオバヤシャブシ
などがあり、これらの花粉症がある人は、すもも(プラム)を食べるとアレルギー症状を起こすことがあります。
仮性アレルゲンが原因
すもも(プラム)には、仮性アレルゲンである「チラミン」が含まれています。
仮性アレルゲンは、本来の免疫をかえしたアレルギー反応ではなくても、アレルギーの様な症状を起こす物質のことです。
すもも・プラムアレルギーの症状
すももアレルギー、プラムアレルギーの主な症状は、
- 口のまわり(唇、顔、目)のかゆみ、赤み、腫れ、湿疹
- 口の中の違和感、腫れ、痛み、ピリピリ感
- 喉のイガイガ、咳
- くしゃみ、鼻水、鼻づまり
- 湿疹、蕁麻疹
- 腹痛、下痢
- 胃痛、嘔吐
などがあげられます。
食物アレルギーは、重篤な場合はめまいや呼吸困難、意識障害、アナフィラキシーなどを起こすケースがありますので、おかしいな?症状が強いな?と感じたときは、すぐに病院へ行きましょう。
桃や花粉による交差性が原因の場合は、特に口のまわりや口の中の症状がでる「口腔アレルギー症候群」を起こすケースが多くあります。
また、仮性アレルゲン「チラミン」が原因の場合は、
- 頭痛
- 吐き気、嘔吐
- 動悸
- 発汗
などがおきることもあります。
アナフィラキシーの詳細についてはこちらから♪
⇒アナフィラキシーの症状とは?エピペンが必要?起きたときの対応、処置は時間が勝負!!
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すもも・プラムアレルギーの検査
すもも(プラム)のアレルギー検査(血液検査)は残念ながら対象項目にはありません。
病院によってはパッチテストを行ってくれるところがあるかもしれませんので、
- すももがアレルゲンの可能性があること
- 食べたときの症状
などを医師に相談しましょう。
すもも(プラム)と交差性があるものについては、下記のものは血液検査(特異的IgE抗体検査)が可能です。
▶カバノキ科の樹木花粉
- ハンノキ(属)
- シラカンバ(属)
▶バラ科の植物
- リンゴ
- 洋ナシ
- モモ
- アーモンド
- イチゴ
血液検査は、自分で検査項目が選択可能です。
また、決められた項目があらかじめセットとなっているものもあります。
項目数やセットなどで検査費用も変わってきますので、医師とよく相談して決めましょう。
アレルギー検査の詳細についてはこちらから♪
⇒アレルギー検査にかかる費用とアレルギー検査項目のすべて
すもも・プラムアレルギーは治る?薬と対策
対策
食物アレルギーは一度発症してしまうと、「治らない」または「治すのは困難」と言われています。
ですから、基本的には「すもも(プラム)を食べないこと」が原則となります。
モモやシラカンバ花粉などとの交差性が原因で「口腔アレルギー症候群」が起きている場合は、加熱すると食べられる可能性がありますので、
- ジャム
- ジュース(加熱処理がしてあるもの)
などでは、アレルギー症状は起きないケースもあります。
薬
薬は、アレルギーの症状をやわらげるもの、抑えるものとなります。
アレルギー自体を治す薬ではありません。
- 抗ヒスタミン剤(飲み薬)
- ステロイド外用薬・かゆみ止め(塗り薬)
などが処方されます。
まとめ
すもも(プラム)アレルギーについてご紹介しました。
果物アレルギーは花粉症が原因であるケースが多く、唇が腫れたり、くちの中がピリピリしたりなどの症状が多いと言われています。
症状に気づいたらムリに食べずに、まずは病院で診てもらいましょう。
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