軽度のうつ症状に効果があるという「セントジョーンズワート」は、ドイツではお薬としても処方されている成分が含まれています。
日本ではサプリメントやハーブティとして入手可能ですが、他の薬などとの飲み合わせなどの注意があります。
セントジョーンズワートの効果・効能、副作用、効果的な飲み方、選び方、効果がでるまでの期間などについてご紹介します。
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セントジョーンズワートとは?
セントジョーンズワートは、黄色の花が特徴的な「セイヨウオトギリソウ」という多年草の一種です。
ドイツではうつ病の治療薬となっているハーブです。
ハーブティーとして飲まれており、主に心身症の治療に役立てられています。
日本でもうつ症状の緩和に役立つとして、
- ハーブティー
- サプリメント
として販売されています。
そうなんです。
日本ではお薬ではなく、あくまでサプリメントですので健康補助食品扱いなんです。
アメリカでも日本と同様にサプリメントして販売されていますが、ドイツやオーストリアでは処方箋が必要なお薬とされています。
セントジョーンズワートの効果・効能は?
国によってお薬やサプリメントとして、扱いが異なるセントジョーンズワートですが、効果・効能としては、
- 軽度~中度のうつ症状
- 不安やストレス
- 食欲不振
- 不眠
- 月経前症候群(PMS)
- 更年期障害によるイライラや不眠
- 自律神経の乱れ
などの症状緩和に役立つとされています。
セントジョーンズワートの抽出物が、精神を穏やかに保つ脳内物質が低下することを抑える働きがあることから、うつなどをはじめとした症状に効果があると言われています。
ただし、未だ効果についてのしくみは解明されていない点も多いようです。
ちなみに重度の鬱症状への効果はないとされています。
サプリメントの説明としては、
- 睡眠が気になる方
- 忙しい毎日の方
- 元気にすごしたい方
- ゆっくりしたい方
などの記載があります。
サプリメントには「症状が治る。。」などの記載は禁止されているため、ざっくりとした表現となってしまうんですね。
実際に効果はあるの?
実際の効果については、人によってさまざまなようです。
「軽いうつ症状が飲むと改善する」という意見もありますが、合わない人では「うつ症状がかえって重くなった」というケースもあります。
また、飲み合わせの注意事項を知らずに抗うつ剤と併用してしまい、症状が悪くなったようなケースもありますので、何らかの薬を服用している際には、飲み合わせは大丈夫なのかをきちんとチェックしてから始める必要があります。
セントジョーンズワートの副作用
日本ではサプリメントとなりますので、副作用という表現は正しくはないのですが、いわゆる飲むにあたっての注意事項、飲み合わせなどの禁忌については、他国ではお薬扱いであることもあり、はっきりわかっています。
セントジョーンズワートによる起こりうる症状
- 眠気
- 頭痛・めまい
- 消化器系の症状
- 不眠
- 不安感、だるさ、いらつき
- 皮膚がかゆくなる
などがあります。
セントジョーンズワートを飲んではいけない人
下記の人は飲まないようにしてください。
- 妊娠中・授乳中の人
- 子ども
セントジョーンズワートとの飲み合わせに注意すべき薬
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セントジョーンズワートはサプリメントとは言え、薬と一緒に飲んでしまうと相互作用がある成分です。
併用してはいけない薬は、
- 抗うつ剤
- 血液凝固防止薬・抗凝固剤
- 経口避妊薬
- 気管支拡張薬(テオフィリン)
- 強心薬・心臓病薬
- 免疫抑制薬(シクロスポリン)
- 抗がん剤
- HIV感染症治療薬
- 抗不整脈薬
- 喘息治療薬
などがあげられます。
これらの薬を服用している人は、セントジョーンズワートを飲む前に医師と必ず相談してください。
セントジョーンズワートの選び方
セントジョーンズワートに含まれている有効成分は、
- ヒペリシン
- ピペリフォリン
この2つです。
これらの有効成分は水に溶けにくいという性質があるため、選ぶ際には
「ハーブティーよりサプリメント」
の方が効果的と言えます。
また有効成分の含有量によって作用の強さが変わってきます。
成分の名称や含有量などの記載があるものを選ぶようにしましょう。
日本メーカーのものでは、
- ファンケル
- DHC
のものが、ヒペリシン・ヒペリフォリン等の記載があります。
海外のメーカーでは
- NowFoods
のものが有名です。
セントジョーンズワートの効果的な飲み方
飲むタイミングは?眠気に注意!
セントジョーンズワートはサプリメントであることから、服用目安が表記されています。
1日あたり○○錠を目安に服用
などです。
飲むタイミングとしては、飲んだ後に眠気がでる人が多いようですので、眠くなるのであれば、就寝前がおすすめです。
一日に数回飲むタイプのものは、日中の服用は少量にし、寝る前の割合を多くするなどの工夫をしましょう。
数錠飲む際は、一度にではなく数回に分けて飲むのが効果的です。
効果がでるまでにどのくらい?
飲んで2日目くらいから効果を実感できる人もいるようですが、基本的にはゆっくりと効果があらわれます。
1か月程度を目安として飲み続けてみましょう。
体調が悪くなった際はすぐに飲むのをやめるようにしてくださいね!
まとめ
セントジョーンズワートについてご紹介しました。
気分が晴れない。。などの症状が気になっていても、抗うつ剤は飲みたくない、サプリメントでなんとかしたい!と思っている方は、是非お試ししてみてください。
他のお薬を服用している人は、飲み合わせを必ずチェックしてから初めてくださいね!
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