オレンジを食べると口の中に違和感が感じるような人は、「オレンジアレルギー」かもしれません。

オレンジにアレルギーがあると、みかんやグレープフルーツ、他の柑橘系フルーツにも注意が必要なんです。

 

また、花粉症が原因でオレンジにアレルギーがでているケースもあります。

 

オレンジアレルギーの原因や症状、検査、気を付ける範囲やフルーツの種類、治療や対策、オレンジの加工食品表示などについてご紹介します。

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オレンジアレルギーの原因とは?

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オレンジアレルギーの原因として考えられるのは、

  • オレンジの食物アレルギー
  • 花粉症による交差性

があります。

オレンジの食物アレルギー

オレンジには、いくつかのアレルゲンとなるタンパク質が含まれています。

これらのタンパク質による食物アレルギーが考えられます。

 

アレルゲンタンパク質の種類によっては、熱に強いものもあるので人によっては加熱したものでもアレルギー症状がでる場合があります。

花粉症による交差性の場合

下記の植物の花粉症がある場合、構造が似たタンパク質を持っている「オレンジ」に対してもアレルギー症状がでるケースがあります。

  • シラカンバ(白樺・しらかば)花粉
  • イネ科の植物花粉

このようなタンパク質の構造の類似から起きるアレルゲンは交差抗原性と言われています。

花粉症などの交差性によるアレルギーの場合、口の中に症状がでる「口腔アレルギー症候群」がよくみられます。

シラカバ花粉

シラカンバ(白樺)花粉」は、北海道、東北地方で4~6月に飛散します。

この時期に目や鼻などのアレルギー症状がでる方は白樺の花粉にアレルギーがある可能性があります。

イネ科の植物花粉

イネ科の植物は種類が多く、春の終わりから夏の終わりにかけて飛散量が多くなります。

特に「カモガヤ花粉」がオレンジと交差性があることが知られています。

カモガヤ花粉の飛散量の多い時期は、5~7月です。

オレンジアレルギーの症状

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オレンジアレルギーの主な症状は、

  • 口の中、唇がピリピリする
  • 喉がイガイガする
  • 唇、口のまわり、目などのかゆみや腫れ
  • 咳、喘息
  • 腹痛、下痢
  • 吐き気、嘔吐、胃痛
  • 皮膚の湿疹、蕁麻疹

などがあげられます。

花粉症の交差性による症状の場合は、口、喉、顔の皮膚などの症状が主にでる「口腔アレルギー症候群」がでるケースが多いと言われています。

食物アレルギーは重篤な場合は、呼吸困難やめまい、アナフィラキシーを起こす危険性もありますので、食べてから気分が悪くなったような際はすぐに病院で診てもらいましょう。

 

アナフィラキシーの詳細についてはこちらから
アナフィラキシーの症状とは?エピペンが必要?起きたときの対応、処置は時間が勝負!!

オレンジアレルギーの検査

病院のイメージ画像

オレンジのアレルギー検査は、血液検査(特異的IgE抗体検査)で確認することが可能です。

花粉症の疑いがある場合は、交差性のある植物花粉の検査もできます。

血液検査は検査項目を選択することもできますので、病院でよく相談して決めましょう。

▶オレンジアレルギーに関する検査項目

  • オレンジ
  • グレープフルーツ
  • シラカンバ花粉
  • カモガヤ花粉

 

アレルギー検査の詳細についてはこちらから♪
アレルギー検査にかかる費用とアレルギー検査項目のすべて

オレンジアレルギーの対象となる果物の範囲や種類は?

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みかんやグレープフルーツ、レモンは除去対象?

オレンジにアレルギーがある場合、他の柑橘系の果物のアレルギーも気になりますよね。

実は、

  • 温州みかん
  • グレープフルーツ

は、オレンジと交差抗原性があることがわかっています。

ですから、いずれかにアレルギーがある場合は、症状がでる可能性があります。

 

レモンとの交差性に関してははっきりわかっていないようです。

ただし、ミカン科ミカン属であるフルーツ

  • 温州みかん
  • オレンジ
  • グレープフルーツ
  • レモン
  • はっさく
  • 伊予柑
  • ライム
  • 柚子
  • ぽんかん
  • じゃばら
  • すだち
  • だいだい

などの柑橘系の果物に関しては食べる際に注意が必要と言えます。

オレンジアレルギーの治療や薬と対策

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食物アレルギーは一度発症すると根治は難しいと言われています。

ですから、基本的には

オレンジを食べないこと

が必要となります。

 

オレンジにアレルギーがある場合、他の柑橘類も除去食対象となるケースがありますので、自分が食べられる範囲を知っておくことが大切です。

 

また、食物アレルギーは症状に合わせて、「抗ヒスタミン剤(飲み薬)」や「ステロイド外用薬(塗り薬)」が処方されます。

アレルギーをもとから治す薬ではなく、症状を抑える薬となります。

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オレンジアレルギーの注意点

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オレンジの加工食品表示

加工食品のアレルギー表示において、

「オレンジ」は表示が推奨

されている原材料です。

 

アレルギー表示はあくまでも推奨ですので、非表示の可能性があります。

必ず原材料表示をチェックするようにしましょう。

 

また、加工食品表示に含まれる「オレンジ」とは、

  • ネーブルオレンジ
  • バレンシアオレンジ

などの「オレンジ類」のことを指しています。

 

ですから、

  • 温州みかん
  • 夏みかん
  • はっさく
  • グレープフルーツ
  • レモン

などは表示範囲には含まれていません。

他の柑橘類でもアレルギーがでる方は、特に注意してください!

オレンジが含まれている食品

オレンジは食品の他にも、アロマや化粧品の材料としても使用されています。

アレルギーがあるのであれば、化粧品などの成分にも注意が必要です。

  • オレンジジュース
  • オレンジママレード
  • オレンジピール・オレンジの皮
  • アロマ、精油
  • 化粧水、クリームなどの化粧品

加熱すると大丈夫?

オレンジに含まれているアレルゲンは複数あります。

その中には熱に安定するものもあることから、「加熱すると大丈夫な人」と「加熱してもダメな人」がいると考えられます。

 

加熱処理が含まれているオレンジジュースやママレードなどが大丈夫であれば、加熱オレンジにはアレルギーがでない可能性が高いと言えます。

オレンジアレルギーかも?体験談

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わたしはオレンジジュースを飲むと胃痛が起きます。

 

オレンジアレルギーなのかな?と思っていましたが、あらためてオレンジのアレルギーや交差性について調べてみると、ちょっと違うのでは?という考えに変わりました。

  • オレンジジュースで胃痛
  • 口中などのピリピリ感はなし
  • オレンジ、温州みかん、グレープフルーツなどを食べても、気になった症状はなし
  • 柑橘類の皮を剥いてもアトピーは悪化しない

ということは、オレンジジュースだけが合わない

ちょっとわからないですよね!謎なんです。

 

一つ気になっているのが「オレンジのポストハーベスト」です。

オレンジやグレープフルーツ、レモンなどの輸入品は、長い時間運ぶ際に傷まないように収穫後に農薬(防カビ剤)が散布されています。

この収穫後に使用する農薬のことを「ポストハーベスト」といいます。

 

これらの農薬は濃度にもよると思いますが、摂り続けると体に害がないとは言えない代物です。

オレンジジュースには結構な濃度でポストハーベストが含まれているようですので、もしかしたら胃腸が弱いわたしには刺激となっているのかも?

う~ん。。。

という可能性は低いかもしれませんが、ポストハーベストフリーのオレンジジュースを今度飲んでみて確認しようかな。。と思っています。

 

アレルギー体質の人は、以外なところに不調の原因があるかもしれません。

農薬などもなるべく少ないとされているものを選ぶのも一つの選択です!

まとめ

オレンジアレルギーについてご紹介しました。

アレルゲンの解明ははっきりされていないものもありますが、やはり柑橘系全体に注意が必要となります。

 

温州みかんにも注意してくださいね!

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