牛肉のアレルギーは、他のアレルゲンとなる食べ物に比べて発症は少ないと言われていますが、お肉の中では鶏肉と並んで一番発症ケースが多いアレルギーです。

 

牛肉にアレルギーがあると、「牛乳は飲んでもいいの?他のお肉は大丈夫なの?」など疑問を持つ方もいるのではないでしょうか!

 

牛肉アレルギーの症状や検査、注意しなければいけない交差反応(牛乳やマダニなど)についてご紹介します。

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牛肉アレルギーの症状

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食物アレルギーの一種である牛肉のアレルギーは、「牛肉自体がアレルゲンとなる場合」または「マダニなどのタンパク質の感作が原因で交差反応によりアレルギー症状をおこす場合」があります。

 

牛肉のアレルギーは、食べてから症状がでるまでに時間がかかるケースが多いのが特徴です。

人によって、または体調などでも変わってきますが、3時間以上経ってからアレルギー症状がでるようなこともありますので、アレルゲンの特定がしにくい食物の一つと言えます。

 

牛肉アレルギーの主な症状は、

  • 嘔吐、胃痛
  • 腹痛、下痢
  • 蕁麻疹、湿疹
  • 喘鳴、呼吸困難

など、食物アレルギーの症状があらわれます。

 

お肉が原因によるアレルギーは少ないのですが、症状が重い場合はすぐに医師に診てもらう必要があります。

 

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牛肉アレルギーの検査

検査、採血の画像

牛肉のアレルギーは、特異的IgE抗体検査という、血液検査で確認することができます。

牛肉の他にも、豚肉、鶏肉などの検査項目がありますので、交差性が気になる食物についても一緒に検査することをおすすめします。

 

関連項目で検査可能な項目は、

  • 牛肉
  • 豚肉
  • 鶏肉
  • 牛乳(ミルク)

などです。

 

アレルギー検査の詳細についてはこちらから♪
アレルギー検査にかかる費用とアレルギー検査項目のすべて

牛肉アレルギーは治る?

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食物アレルギーは小学生以降に発症した場合は、大人になっても治りにくいと言われています。

一方乳児のときに発症したアレルギーは成長するにつれて治るケースもあります。

 

ですから、基本的に牛肉アレルギーの場合、「牛肉を除去する」こととなりますので、普段からの食事はもちろん、外食時や加工食品の表示にも注意が必要です。

 

治療については、アレルギーの症状を抑えるために「抗ヒスタミン剤」などの服用があります。

牛肉の交差反応とは?

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牛肉に含まれているアレルゲンとなるタンパク質と似た構造のタンパク質をもったものに対しても、アレルギー症状が起きることがあります。

これを交差反応といいます。

 

牛肉と交差性があるものをご紹介します。

交差性が低いものであっても、人によってはアレルギー症状がでる場合がありますので、食べられるか否かをきちんと知っておく必要があります。

マダニに注意

マダニに噛まれることで、牛肉アレルギーになる人がいます。

マダニの唾液に含まれているα-galという物質が原因となっています。

 

マダニに噛まれることで、体内に抗体ができ牛肉にもアレルギー反応がでてしまうんです。

 

マダニは主に屋外にいるダニの一種ですので、家の中というよりは、山などに行った際に噛まれたことが原因で、のちに牛肉にアレルギー症状がでるようなケースがあります。

カレイの卵

牛肉は、鰈(カレイ)の卵と交差抗原性がありますので、注意が必要です。

交差抗原性の低いもの

牛乳

乳にアレルギーがあっても、牛肉は食べられる人が多くいます

牛乳にアレルギーがある場合、牛肉に交差反応する危険率は10%です。

 

同じ牛であっても、乳と肉では持っているタンパク質の種類が異なるため、交差反応は起こりづらいことがわかります。

ちなみに、牛乳と山羊乳は交差抗原性が高く、危険率は92%もあります。

乳同士のタンパク質の構造が似ているということです。

豚肉・鶏肉

豚肉や鶏肉との交差性は低いと言われています。

牛肉アレルギーの注意点

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加熱すればOK?

お肉は加熱や消化酵素によって、アレルゲン性が低下すると言われています。

 

お肉はそもそも加熱されたものを食べるケースが多い食品ですが、レアの状態で食べる場合には注意してください。

また、焼いてあるお肉で一度アレルギー症状がでた場合は、熱耐性があるアレルゲンが原因の可能性がありますので、きちんと検査をし除去対象として把握しましょう。

牛肉が含まれている食品は?

牛肉の加工食品の表示では、ビーフなど記載されていることもあります。

  • ハンバーグ
  • 牛丼
  • 牛脂

などです。

牛脂はいろいろなお料理でも使われることがあるため、注意が必要です。

まとめ

牛肉アレルギーについてご紹介しました。

お肉のアレルギーは少ないとは言え、特定原材料に準ずる食品の1つであることから、十分に注意が必要な食物と言えます。

 

加工食品は一見では含まれている原材料がわからないため、必ず食品表示、アレルギー表示を確認しましょう。

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