4月から5月にかけて旬をむかえるたけのこは、コリコリとした食感で栄養成分も多く含まれる野菜の一つです。
生や焼き、たけのこご飯なども美味しいですよね。
ただし、あく抜きを失敗すると体調を崩すこともあります。
また、食べ過ぎにも注意なんです。
たけのこの栄養成分や効果・効能、気になるカロリーや糖質、注意点についてご紹介します。
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たけのこに含まれる栄養素は?
たけのこのビタミン
たけのこに多く含まれているビタミンは、
- ビタミンE
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- 葉酸
- パントテン酸
- ビタミンC
です。
「ビタミンC」や「葉酸」は、生、茹でたものでは多く含まれますが、水煮缶では大幅に減少してしまいます。
葉酸は妊娠中は特に必要となる栄養素です。
その他にも多くはありませんが、下記のビタミンが含まれています。
- ビタミンA
- ビタミンK
- ビタミンB1
- ナイアシン
- ビオチン
※含有量の”多い”、”少ない”は一日に必要なビタミンの摂取量を目安にご紹介しています。
たけのこのミネラル
たけのこに多く含まれているミネラルは
- カリウム
- 亜鉛
です。
ただし、「カリウム」、「亜鉛」は、生、茹でたものでは多く含まれますが、水煮缶では大幅に減少してしまいます。
カリウムは余分な塩分を体外へ排泄することから、むくみ予防や高血圧予防に役立つミネラルです。
その他にも多くはありませんが、下記のミネラルが含まれています。
- カルシウム
- マグネシウム
- 鉄
- マンガン
- セレン
※含有量の”多い”、”少ない”は一日に必要なミネラルの摂取量を目安にご紹介しています。
たけのこのその他の成分
たけのこのその他の成分は、
- 食物繊維(セルロースなど)
- チロシン
- アスパラギン酸
- グルタミン酸
などです。
「チロシン」や「アスパラギン酸」、「グルタミン酸」はアミノ酸の一種であり、うまみ成分と呼ばれるものです。
たけのこを切るとでてくる「白い粉」は旨みのもととなる「チロシン」という成分です。
髪の健康に良い効果があります。
また、たけのこには、不溶性食物繊維のセルロースが豊富に含まれています。
たけのこの効果・効能
疲労回復やストレス緩和
たけのこに含まれるアミノ酸の働きで、疲労回復や集中力アップ、ストレスを緩和する効果が期待できます。
腸の調子をよくする・ダイエット補助
たけのこには、「セルロース」という不溶性食物繊維が豊富に含まれています。
不溶性食物繊維は、水を吸収し腸内で便をやわらかくしてカサを増やしてくれますので、便秘解消やダイエット補助の効果が期待できます。
また、消化されない食物繊維は、発がん性物質などを体外へ排出してくれるため、大腸ガン予防にも役立ちます。
セルロースを多く含む食物は、満腹感が強くなること、そしてカロリーが低いことでもダイエット補助にはうれしい野菜です。
美肌・美髪効果
たけのこには、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、パントテン酸など、肌や髪を作る成分がバランスよく含まれています。
また、たけのこの中にある白い粉は「チロシン」という成分で、黒髪を作る働きがあります。
高血圧予防
カリウムが豊富に含まれていますので、余分な塩分を尿として排泄してくれることから、高血圧予防に役立ちます。
また、むくみ予防などの効果もあります。
たけのこのカロリーと糖質
たけのこのカロリー
たけのこ100gあたりのカロリーは
- 生:26kcal
- ゆで:30kcal
- 水煮缶詰:23kcal
です。
茹でたけのこが一番高くなります。
▶比較すると
- たけのこ 生 M半分(200g):52kcal
- たけのこ ゆで M半分(200g):60kcal
- ご飯 1膳(150g):252kcal
- バナナ 1本:77kcal
一度に食べる量にもよりますが、たけのこは低カロリーであることがわかります。
たけのこの糖質
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たけのこ100gあたりの糖質は、
- 生:1.5g
- ゆで:2.2g
- 水煮缶詰:1.7g
です。
カロリーと同様に、茹でたけのこが一番多く含まれています。
▶比較すると
- たけのこ 生 M半分(200g):3g
- たけのこ ゆで M半分(200g):4.4g
- ご飯 1膳(150g):約55.5g
- バナナ 1本:約19.3g
たけのこは、糖質も低いことがわかります。
たけのこの注意点、副作用
食べ過ぎは胃腸に悪い
たけのこに含まれている不溶性食物繊維は、胃に長く滞留する特徴があるため、食べ過ぎると胃がムカムカ、もたれるなどの消化不良をおこし、腹痛や下痢をおすことがあります。
また、食べ過ぎることで、便秘になる場合もあります。
食物繊維が多く含まれていることは、うれしいのですが、食べ過ぎには注意が必要ということです。
お子さんや胃腸の弱い方は特に注意してください。
一日の適量は、体重や体質にもよりますので、一概には言えません。
たけのこ1本をペロッと食べてしまうような人はさすがに少ないと思いますが、たけのこご飯やおかずとしての量であれば、まず問題はないと思います。
ただし、「胃腸の調子が悪くなったかな。。。」と思う場合は、食べ過ぎのサインだと思ってくださいね。
アレルギー様症状がでる
たけのこには、「アセチルコリン」という物質が含まれています。
アセチルコリンは、下痢や腹痛、嘔吐、気管支喘息などのアレルギーと紛らわしい症状がでる可能性がある物質です。
たけのこを食べてこのような症状がでる場合は、この物質が原因の可能性がありますので、たけのこの量を減らすなどして様子をみましょう。
たけのこを食べるたびに、症状がでる場合は、たけのこ自体のアレルギーかもしれませんので、アレルギー検査をすることをおすすめします。
灰汁(あく)があぶない
たけのこはあくを抜いて食べる野菜です。
あくは「ホモゲンチジン酸」や「シュウ酸」ですので、きちんとあく抜きができていないと、体に悪影響を及ぼします。
このあく抜きが十分でないと、ニキビ・吹き出物の原因になるとも言われています。
たけのこを効果的に摂るには?
たけのこは、灰汁(あく)の処理に手間がかかるため、ついつい水煮缶詰を使ってしまう人もいるのではないでしょうか。
生や茹でたたけのこに比べ、水煮缶のたけのこは、カロリー、糖質ともに低いのは嬉しいのですが、水溶性ビタミンやミネラルの一部のものの含有量が少なくなる傾向にあります。
ですから、旬の時期には、栄養素を効果的に摂れるよう缶詰は使わないことをおすすめします。
まとめ
たけのこの栄養や効果、注意点についてご紹介しました。
昔は、「たけのこには栄養がない!」と言われていたそうですが、そんなことはありません。
栄養成分がたっぷり入っているたけのこは、旬の季節は特に摂りたい野菜の一つです。
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