アトピーで痒い部分に熱湯シャワーをかけたり、ドライヤーの熱風をあてるとなんとも言えない気持ちよさがあり、かゆみも落ち着く。。
なんて経験のある人、結構いるのではないでしょうか。
でもアトピーの炎症部分を熱するなんてもってのほかです!
「気持ちいいのはその時だけ!」その後は、皮膚の炎症が強くなり、アトピーが悪化すること間違いなしなんです。
アトピーに熱湯が気持ちいい理由と、熱湯で悪化する理由についてご紹介します。
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アトピーに熱湯でかゆみが軽減
アトピーがでていると、知らず知らずのうちに掻いている。
掻いているときは、気持ちいいけど、その後ヒリヒリが強くなったり、皮膚がドロドロしたり、赤みが強くなったりで後悔する。
アトピー肌の人のあるあるですね。
かゆみがある部分をかくと気持ちがいいのは、脳からのシグナルが原因と言われています。
掻くことで、脳から”気持ちがいい”と感じるシグナルがでてしまうんです。
だから、かゆみを快感に変えることができる方法を、無意識にとってしまいがちになります。
また、痛みはかゆみを一時的に遮断します。
熱湯シャワーを患部にかけると、熱さによる刺激が痛みとなり、かゆみが遮断されます。
- かゆみがおさまること
- 掻いているときと同じ”気持ちいい”シグナルが脳からでること
これらの理由で気持ちよさを感じるんです。
実質掻いているのと同じような状態が起こるということです。
でも、かゆみが治まるのは一時的なもので、あくまでもかゆみをごまかしているにすぎません。
アトピーが熱湯で悪化する原因
いくらかゆみを忘れて気持ちいいからと言って、アトピーの炎症部分に熱湯シャワーをかけることは、絶対によくありません。
皮膚が薄くなっている部分に熱湯かけるとどうなるか。。。
もちろん肌へのダメージは半端ありません。
肌の乾燥が酷くなる
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熱の刺激によって、軽いやけどをおったような状態になる皮膚は、バリア機能を失ってしまします。
アトピーの人の肌は健康な肌に比べてターンオーバーがやたら早く、皮膚が完全にできあがっていない状態の人が多いと言われています。
また、皮膚の水分量ももとから少ない人が多いため、熱湯による乾燥はさらにアトピーを悪化させること間違いなしです。
健康な肌の人でも、50℃のお湯シャワーを浴びたら、皮膚の乾燥が強くなるというのに、アトピー肌の炎症部分にはかなりのダメージを負います。
アトピーの人はそもそもお風呂に入る際は気を付けなければいけないことがたくさんあります。
- 39℃前後のぬるめのお湯につかること
- 長い時間つからないこと
- 体を温めすぎると痒みが強くなるので注意
- 入浴後は10分以内に保湿をすること
などの入浴に関する注意点です。
これらは、かゆみを強くさせないための方法で、かゆみこそがアトピーを悪化させて悪循環の引き金になり得る要素だからです。
かゆみを軽減させるには、そもそも冷やすことが有効と言われているのに逆効果ですね。
ですから、乾燥が大敵のアトピー肌にとって熱湯シャワーはNGなんです。
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⇒ アトピーの人の石けんとシャンプーの選び方とお風呂での注意
かゆみが止まらなくなる
熱湯シャワーを患部にかけることで、一時的にはかゆみが遮断されても、その後もっとかゆみを感じるようになります。
かゆみは掻くことで、どんどん強くなってきます。
- 掻くと炎症が強くなる⇒さらにかゆくなる⇒もっと掻く
という、痒みがとまらないサイクルに入ってしまう可能性があるんです。
その結果、アトピーが更に悪化してしまいます。
まとめ
熱湯シャワーをかけると気持ちがいいのは、かゆみが一時的に遮断されるからです。
熱湯シャワーをアトピー肌にかけると
- 皮膚が乾燥しすぎる
- かゆみが止まらなくなる
など、アトピーが悪化する可能性大です。
ドライヤーの温風も同じです。
炎症がない肌に温風がかかっても特になにも感じませんが、炎症がある部分では気持ちよく感じます。
熱湯シャワーと同じ状態となっていますので、ドライヤーの温風が首などのアトピー患部にかかり気持ちよく感じたときは、その部分に温風がかからないように注意しましょう。
アトピー治療はかかないことがとても重要です。
かゆみを感じたら
- すぐにかゆみ止めを塗る
- 保湿すること
を心がけてその場しのぎの方法はやめましょう。
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