甘さとジューシーさが魅力の桃(モモ)は、暑い夏の時期が旬のフルーツです。
夏の果物ですが、桃には体を温める作用があります!
ですから風邪のときにも最適なんです。
桃の栄養素や効果・効能、カロリー・糖質、効果的な食べ方、食べるときの注意点についてご紹介します。
スポンサーリンク
桃に含まれる栄養素は?
桃は夏が旬の果物ですが、体を温める作用があります。
夏が旬のものは体を冷やす作用のものが多い中、めずらしい果物と言えます。
桃の主成分は果糖であることから、甘味がとても強く感じられるフルーツです。
実際に、桃と言えば甘さの印象が強い果物ですよね。
そして、ビタミンやミネラルなどもバランスよく含まれています。
桃の栄養成分、機能性成分を見ていきましょう。
桃のビタミン
桃に含まれているビタミンは、
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- ビタミンC
- ビタミンE
- 葉酸
- パントテン酸
- ビオチン
などです。
ビタミンC、ビタミンEが多く含まれています。
※含有量の”多い”、”少ない”は一日に必要なビタミンの摂取量を目安にご紹介しています。
桃のミネラル
桃に含まれているミネラルは、
- カリウム
- カルシウム
- マグネシウム
- リン
- 鉄
- 亜鉛
などです。
カリウム、マグネシウムが多く含まれています。
※含有量の”多い”、”少ない”は一日に必要なミネラルの摂取量を目安にご紹介しています。
桃の機能性成分
桃に含まれている機能性成分は、
- カテキン(ポリフェノール)
- クマリン(ポリフェノール)
- ペクチン(食物繊維)
- クエン酸
- リンゴ酸
などです。
桃の効果・効能
疲労回復・夏バテ予防
「果糖」が多く含まれていることから、体内に入るとすぐにエネルギー源として活用されます。
疲れた体のエネルギー補給として役立ちます。
また、「クエン酸」「リンゴ酸」は疲労回復に役立つ成分です。
冷え性対策
「クマリン」や「ナイアシン」「ビタミンE」などの働きにより、体を温め冷え性対策に役立ちます。
暑い夏の時期はどうしても冷たいもの、体が冷えるものを多くとりがちです。
体が冷えすぎると免疫力が落ちることから、体をあたためることはとても大切です。
胃腸を整える・便秘・肌荒れ予防
体を温める作用があることで、血行を促し胃腸の働きを整えます。
また、食物繊維である「ペクチン」には腸内の善玉菌を増やすなどの整腸作用がありますので、便秘解消や便秘による肌荒れ予防に役立ちます。
老化防止
「カテキン」や「クマリン」「ビタミンE」の抗酸化作用により、活性酸素を除去し老化防止や免疫力アップに役立ちます。
また、血のめぐりがよくなる働きで、シミやクマなどの肌のくすみの改善効果が期待できます。
桃のカロリーと糖質
桃のカロリー
桃のカロリーは
- 100gあたり:40kcal
- 1個(212g)あたり:85kcal
です。
▶100gで比較すると
- 桃 約半個:40kcal
- さくらんぼ 約16個:60kcal
- メロン 1/5個:42kcal
- スイカ 1/16個:37kcal
- りんご M半分弱:54kcal
- バナナ 1本強:86kcal
- ご飯 2/3膳:168kcal
果物で比べると、低めと言えます。
桃の糖質
桃の糖質は、
- 100gあたり:8.9g
- 1個(212g)あたり:18.84g
です。
▶100gで比較すると
- 桃 約半個:8.9g
- さくらんぼ 約16個:8.82g
- メロン 1/5個:9.8g
- スイカ 1/16個:9.2g
- りんご M半分弱:13.1g
- バナナ 1本強:21.4g
- ご飯 2/3膳:36.8g
糖質もメロンやスイカよりもやや少なめです。
スポンサーリンク
桃の効果的な食べ方は?
缶詰の栄養
桃が体によくても夏が旬ですので、旬以外の季節はやはり缶詰の活用したいところですよね。
「缶詰でも栄養成分はとれるのか?」
という点が気になります。
桃缶はシロップ漬けになっていますので、カロリー、糖質共に約2倍以上になってしまいます。
また、缶詰になることで栄養素の割合が大きく変わるのは、
▶含有量が増えるの成分
- ビタミンE
▶含有量が減るの成分
- ビタミンC
- カリウム
- マグネシウム
です。
食物繊維の量はあまり変わりません。
生の桃にはほとんど含まれていない「β-カロテン」や「β-クリプトキサンチン」などの、体内でビタミンAに変換される成分が黄桃缶詰には多く含まれています。
缶詰を食べるのであれば、白桃より黄桃の方が栄養価が高いということですね!
生に比べて減ってしまう栄養素もありますが、増えるものもあります。
ただし、カロリー、糖質はすごく上がりますので食べ過ぎないようにしましょう。
風邪の時に桃の缶詰はいいの?!
小さい頃、
「風邪をひくと桃の缶詰を食べた」
という経験がある方、結構いるのではないでしょうか!
体力、免疫力が下がっているような風邪のときに桃はとても適していると言えます。
果糖がエネルギー補給として適している他、体を温める作用、整腸作用など、体調不良改善に役立つ成分が多く含まれています。
生の桃に比べて缶詰はカロリーはあがりますが、栄養補給という点ではむしろ向いているんです。
桃の皮はむく?
皮をむいて食べているかたが多いと思いますが、
「桃の皮はそのまま食べられます!」
皮には「カテキン」が多く含まれていますので、実はむいてしまうのはもったいないんです。
丸ごと洗ってから、皮つきで食べるのがおすすめです。
桃を食べるときの注意点は?
体に熱がこもる
体を温める作用があることから、食べ過ぎると体に熱がこもってしまう可能性があります。
もちろん体を温めるのはよいことですが、夏に食べる果物ですので、暑すぎるときは、たくさん食べないよう注意しましょう。
食べ過ぎは?
桃は果糖が主成分であることから、食べ過ぎることでやはりカロリー・糖質過多になります。
一日1個程度までを上限目安にしましょう。
妊娠中は食べてもよい?
ずばり、妊婦さんは
桃は食べてもOK!
です。
血のめぐりをよくし体を温める他、カリウムの作用でむくみ予防にもなるため、むしろおすすめのフルーツと言えます。
ただし、上でもご紹介しているように缶詰の場合は、カロリー、糖質が多くなりますので、適量を守って食べるようにしてくださいね!
まとめ
桃の栄養や効果についてご紹介しました。
夏が旬なのに、体を温める作用があるめずらしい果物です。
栄養成分、機能性成分も多く含まれていますので、美味しく栄養価が高い時期には是非とり入れて下さいね!
スポンサーリンク