アトピーが悪化すると言えば、皮膚が乾燥する冬というイメージが一般的ですね!

 

梅雨から夏にかけて、アトピー性皮膚炎が悪化することは、あまり知られてはいないんです。

とは言え、

ジメジメする季節、汗を多くかく季節にアトピーが悪化するな~

と思い当たる人もいるのではないでしょうか?

 

わたしもアトピーですが、雨の多い季節、汗が止まらない季節は腕や体のアトピーが特に悪化します。

汗が原因かな?

と思っていましたが、他にもカビやダニ、ハウスダウトなどの要因があるんです。

 

梅雨から夏にかけて悪化するアトピーの原因と対策についてご紹介します。

スポンサーリンク

梅雨にアトピーが悪化する原因は?

223.taifu4

梅雨のジメジメした時期は、湿度と温度のバランスの悪さから、アトピーが悪化する人が多くいます。

この時期のアトピー悪化の原因として考えられるのは、

  • 汗による肌への刺激と乾燥
  • 睡眠の質が低下
  • カビアレルギー
  • ダニ・ハウスダストアレルギー

などが考えられます。

 

この時期に「肌の調子が悪くなった、アトピーが酷くなった。。」

など感じている人は、考えられる原因を一つずつ取り除くことが必要です。

汗でアトピーが悪化する?

331.rainy-season-01

汗は本来かくもの!

梅雨から夏にかけて、やはりアトピーが悪化する原因は、汗をかくことです。

 

汗をかくことは「体の体温調節」や「肌の保湿」などの役割りがあります。

ですから、本来は汗をかくことは体にとって必要なことなんです。

 

では、なぜ汗が肌にとってよくないのでしょうか?

それはずばり、

汗の放置によって皮膚の炎症を起こす

という理由があります!

 

汗をかいても、すぐに蒸発してしまえば炎症は起きないということなんです。

湿度・気温が高い季節は、汗が蒸発しにくく、さらにどんどん汗をかいてしまうことで、なかなか蒸発してくれないことで肌に悪影響を及ぼします。

 

肌の表面に残ってしまった汗は、放置されて時間が経過することで、

  • 汗疹(あせも)
  • アトピー性皮膚炎

をおこす原因となります。

 

アトピー肌の人は、皮膚のバリア機能が弱いことがわかっています。

放置された汗が肌を刺激して、アトピーを悪化させてしまうんですね。

すでにアトピー症状がでているときは?

アトピーがもともと悪化している状態では、自分の汗が直接患部を刺激しアトピーが治りにくくなることがありますので、症状が強いときは特に汗をかきすぎないようにしないといけません。

汗アレルギーの人は?

自分の汗にアレルギーがあるケースでは、

汗は本来かくもの!とは言えません

汗アレルギーの方は、自分の汗がアレルゲンとなってしまいますので、汗をあまりかかないように注意する必要があります。

 

汗アレルギーについてはこちらから♪
コリン性蕁麻疹とは?夏は注意!原因は汗アレルギーのせい?汗を抑える対策と治し方!

汗によるアトピー対策

アトピーを悪化させないためには、

  • すぐに汗を拭くこと
  • 吸水性のよい素材の衣類を選ぶこと
  • 刺激の弱い制汗剤を活用

が大切です。

顔や腕などであれば、すぐにハンカチやタオルで汗を拭きとることが大切です。

衣類は本来であれば速乾性が売りの肌着などがいいのでしょうが、アトピーに人にはヒリヒリや炎症を悪化させることが多くありますので、やはり「綿100%」をおすすめします。

 

わき汗や足汗は、ピリピリしない低刺激の制汗剤を活用しましょう。

 

制汗剤についてこちらから♪
肌トラブルが少ない制汗剤の種類は?成分を選べば顔、ワキ、足毎日使える

睡眠障害でアトピーが悪化

眠っている女性の画像

湿度があがり不快感が増す時期、睡眠障害の原因となるのは、

  • 睡眠中の寝汗
  • なんどか目が覚めてしまう
  • 寝つきが悪い

などがあげられます。

 

睡眠障害は、免疫をさげることでアトピーやアレルギーだけではなく、さまざまな病気の原因となる可能性がありますので、夏の睡眠時間、睡眠の質の確保はとても体にとって大切なことです。

 

そして、やはり汗による睡眠の質の低下が一番の原因となります。

睡眠障害によるアトピー対策

アトピーの人にとって、暑い夜を快適にすごすために必要なのは、

  • エアコンの調整
  • 寝汗対策

です。

エアコンの設定は?

  • 向き
  • 温度
  • 使い方

がとても大切です。

エアコンの風を体に当てないように!とよく言いますが、アトピーの人の場合、

エアコンの風は顔に当てないように!

ということが重要です。

 

顔アトピーがある人はホコリなどが舞うことで刺激となりアトピーが悪化する可能性があります。

また、

エアコンは温度を高めでつけっぱなし

が基本です。

 

タイマーをかけると、OFFになったタイミングで寝汗を一気にかきますので、つけっぱなしにすることで、汗を急激にかくことを防ぐことができます。

寝汗対策

スポンサーリンク

寝汗対策は、やはりエアコンをつけっぱなしにすることが前提ですが、

薄手の長袖パジャマをきちんと着て寝る

ことがおすすめです。

 

暑いからと言って薄着で寝ると、体が冷え過ぎたり、また寝具がほとんどの汗を吸い取ることになりますので、肌触り、吸水性のよい生地のパジャマで体をガードしましょう。

 

その他の快眠対策、寝不足の解消はこちらでご紹介しています♪
睡眠負債は免疫を下げる?!解消法は?うつ病、ガン、アレルギー悪化する可能性も!

カビアレルギー

328.mold-04

雨が多く、気温もあがってくる梅雨の時期には、やはり室内のカビが繁殖しやすい季節となります。

カビを吸い込むことは、もちろんよくないことですが、カビに強く反応する人やカビアレルギーを持っている人は、アトピーが悪化する可能性があります。

カビによるアトピー対策

カビというとお風呂というイメージが強い人も多いのですが、カビの吸い込みの原因となるのは主に「エアコン」のカビです。

ですから、

  • エアコン
  • お風呂
  • 寝具
  • 洗濯もの

などのカビ対策が必要となります。

 

カビ対策の詳細についてはこちらから♪
カビアレルギーの原因と徹底対策方法とは!寝具のカビにも注意!

ダニ・ハウスダストアレルギー

寝具の画像

高温多湿を好むダニの繁殖は6月から急上昇し、8月が一番多くなるため、ダニの数も梅雨から夏にかけては増える一方となります。

寝汗をかきやすくなる6~8月は、寝具のダニが一気に増えてしまう季節なんです。

 

ダニアレルギー、ハウスダストアレルギーがある人は、特に注意が必要で、ソファーやカーペット、寝具のダニの影響で、顔アトピー、体アトピーが悪化する傾向にあります。

 

寝具のダニが原因である場合は、

かゆくて眠れない

という、睡眠不足を併発することで免疫がおち、さらなるアトピーの悪化のサイクルへ陥ってしまいがちです。

ダニによるアトピー対策

アトピーやアレルギーの人は、

ダニの対策をしましょう!

とよく言われてますが、実はカビ対策よりもダニ対策って厄介なんです

 

それは、カビと違って目視できないからです。

見えないものと戦っているようなものですね。

 

アトピーの人は対策後はかゆみの激減などでわかりますが、ダニに強い人はなんら変化もなく、ダニが減ったかどうかもわからずじまいです。

ですから、ダニ対策は効果があると言われているものをきちんと確認して実行するようにしてくださいね。

 

お布団干しをいくらしても、ダニは全く減りませんよ!

 

ダニのアトピー対策は、

  • ダニを減らすこと
  • ダニをブロックすること

のいずれかとなります。

 

ダニを減らすには、高温処理以外はありません!

布団干し、水洗い、お部屋でモクモクするタイプの殺虫剤などでは、ダニは死滅しないんです。

 

ですから、洗濯乾燥器や布団乾燥機の活用が必要となります。

 

ダニのブロックは、寝具のダニ対策としてとても有効です。

いわゆる「高密度シーツ」を使用する方法です。

いくらダニ対策をしたくてもベッドのマットレスを丸洗いはきびしいですよね。

 

「高密度シーツ」はダニやハウスダストを通さないシーツです。

アレルゲンカット寝具を販売しているメーカーもありますが、結構価格が高いのでシーツの方が取り入れ安くおすすめです。

 

ダニ対策の詳細や高密度シーツについてはこちらから♪
効果的なダニ対策は乾燥のみ!洗濯は意味なし?ダニ退治法、刺されたときの対処!

ダニを通さないおすすめの高密度繊維の布団カバー・シーツを比較!

まとめ

梅雨から夏にアトピーを悪化させない対策についてご紹介しました。

わたしは長年アトピー性皮膚炎を患っていますが、主な原因は「ダニ・ハウスダウトアレルギー」とさまざまな「食物アレルギー」です。

 

汗をかく季節は、汗をかくだけで肌がかゆくなり、気付くとドロドロ?(浸出液がでている)状態となっています。

 

肌も体調的にも、高温多湿状態にとても弱いため、エアコンはガンガン使うことに決めています。

冷え過ぎないようしっかり着てエアコンを使用し、定期的な運動で代謝を下げずに体調をキープ!

ということを常に目標としています!

が、なかなか継続するのは難しいですね。。

 

この季節にアトピーが悪化する方は、思い当たる原因のできる対策から取り組んでいきましょう。

スポンサーリンク