風邪でもないのに、鼻水や鼻づまりなどの症状がでたら、アレルギー性鼻炎かもしれません。
アレルギー性鼻炎は年間通して症状がでるタイプと、花粉などが原因の季節性のものがあります。
アレルギー性鼻炎の症状や検査法、治療に使われる薬の種類や、手術についてご紹介します。
集中力が低下して、ストレス過多になる前に、早めの治療を行いましょう。
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アレルギー性鼻炎とは?鼻炎とは違う?
春のアレルギー性鼻炎についてはこちらから♪
⇒2月、3月、4月に悪化するアレルギー性鼻炎の原因は1つだけじゃない可能性が!
風邪がなかなか治らない?
と思っているあなた、実は「アレルギー性鼻炎」かもしれません。
「アレルギー性鼻炎」とは、なんらかの物質がアレルゲンとなり、鼻に炎症を起こす症状です。
花粉などが原因で季節限定で起きる「季節性アレルギー性鼻炎」と、ハウスダストなどが原因の一年中通して起きる「通年性アレルギー性鼻炎」があります。
鼻炎との違いは?
一般的に鼻に炎症を起こす症状を総称して「鼻炎」といいます。
風邪などが原因の場合は「ウイルス性鼻炎」、ここでご紹介しているようにアレルゲンがある場合は「アレルギー性鼻炎」と呼ばれます。
また、短期間で症状がなくなる場合は「急性鼻炎」、症状が長く続くものを「慢性鼻炎」と言います。
「アレルギー性鼻炎」の原因がカビやハウスダストなど通年通した原因である場合は、「慢性鼻炎」になりやすいということです。
アレルギー性鼻炎の原因
アレルギー性鼻炎の原因となる主なアレルゲンは
- 花粉
- ダニ・ハウスダスト
- 黄砂
- PM2.5などを含む大気汚染
などです。
これらのアレルゲンとなるものを吸い込んだことで、鼻の症状がおきます。
花粉が原因のアレルギー性鼻炎は春と秋が危険
花粉が原因の場合は、スギなどの木本の花粉が猛威を振るう2月,3月,4月、ブタクサなどの草本の花粉の全盛期である9月,10月,11月に症状が強くでるケースが多く見られ、「季節性アレルギー性鼻炎」であると言えます。
自分がなんの花粉に症状があるのかは、どの季節に症状があらわれるかで判別できやすくなります。
花粉症については病院で検査することでアレルゲン花粉の特定が可能ですので、確認したい場合はアレルギー科または耳鼻科、皮膚科などで相談しましょう。
花粉カレンダーについてはこちらから♪
⇒花粉症の時期は?種類別の飛散時期をまとめた花粉カレンダー
ダニ・ハウスダストのアレルギー性鼻炎は1年中?
ダニ、ハウスダストが原因のアレルギー性鼻炎の場合は、一年中症状がでる可能性がありますが、ダニが増殖する7月,8月,9月とダニの死骸やフンが舞い上がる9月,10月が特に注意が必要です。
ダニやハウスダスト対策を行うことで、慢性鼻炎から脱出できる場合がありますので、夏から秋にかけては特に徹底対策をおすすめします。
ハウスダスト・ダニアレルギーについてはこちらから♪
⇒ハウスダストアレルギーの症状は?対策と治療方法を解説!
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黄砂、PM2.5のアレルギー性鼻炎は春に多い
黄砂やPM2.5の飛散は3月,4月,5月の春に多い傾向があります。
スギ花粉の時期とも重なりますので、ダブルでツライ人も多いと思います。
黄砂やPM2.5は花粉よりも粒子が小さいので、鼻の炎症も強くなる傾向がありますので、この時期に鼻炎の症状が特に強い人は「高性能マスク」などを使用して対策を心がけてくださいね。
黄砂アレルギーについてこちらから♪
⇒黄砂アレルギーの症状とは?飛来時期と予報をチェック!!
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アレルギー性鼻炎の症状
アレルギー性鼻炎の主な症状は
- くしゃみ
- 鼻水
- 鼻づまり
- のどのかゆみ
です。
症状が酷くなると発熱などの症状がでる場合もあります。
家族にアレルギー体質の人がいると、アレルギー性鼻炎がおこりやすいとも言われています。
また、空気が悪く大気汚染がある地域では鼻炎の人が多いというデータもあります。
症状や症状の度合いは人それぞれですが、風邪でもないのに、鼻の症状が続くような場合はアレルギー性の鼻炎である可能性があります。
アレルギー性鼻炎の検査
アレルギー検査は、耳鼻科で行うことができます。
鼻汁好酸球検査
鼻水の中にある好酸球という細胞の量を調べる検査です。
これによって、アレルギーの強さを確認することができます。
血液検査(特異的IgE抗体検査)
採血により、アレルゲンが何であるかを抗体反応で確認する試験です。
花粉やハウスダストなど疑わしい物質を指定して検査することができます。
皮内テスト
疑わしい物質を薄めたエキスを皮膚に注射して反応を確認する検査です。
鼻粘膜誘発試験
アレルゲンである物質を鼻の粘膜にのせて、アレルギー反応を確認する検査です。
これによって、アレルギーの強さを確認することができます。
アレルギー検査についてはこちらから♪
⇒アレルギー検査にかかる費用とアレルギー検査項目のすべて
アレルギー性鼻炎の治療と薬
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耳鼻科で行う治療としては、飲み薬や点鼻薬の処方、吸入治療、手術があります。
手術については、慢性的な鼻炎を患っているような場合の選択肢となります。
飲み薬
アレルギー反応を抑えることができる、「抗ヒスタミン剤」が処方されます。
現在は眠くならないタイプの抗ヒスタミン剤もありますので、眠気が心配な場合は病院の先生に相談しましょう。
アレルギー性鼻炎の飲み薬についてはこちらから♪
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点鼻薬
点鼻薬には、抗ヒスタミン剤入りのもの、ステロイド剤入りのもの、血管収縮剤入りのものがあります。
鼻にあてて、シューっと吹き付けた薬剤を吸引するタイプの薬です。
抗ヒスタミン剤入りの点鼻薬
ヒスタミンの分泌を抑制することで、アレルギーの症状をやわらげます。
血管収縮剤入りの点鼻薬
鼻の粘膜の膨張を緩和させて、症状を抑えるものです。
長期間使用すると、かえって鼻づまりが起きやすくなるという副作用があります。
ステロイド点鼻薬
ステロイドの免疫反応を抑制する作用を使った薬です。
ステロイド剤には副作用がありますが、点鼻薬の場合は副作用が起きる可能性は低いと言われています。
吸入治療
「ネブライザー」という機器を用いて、炎症をおさえる薬剤を吸入する治療です。
炎症が治まることで、症状が緩和します。
この治療は喘息の治療にも使われるものです。
アレルギー性鼻炎の手術
手術にはいろいろ種類があります。
また、各病院で全ての手術を行えるわけではありません。
手術をしたからと言って完治するとは限りませんので、リスクを考慮した上で、耳鼻科の先生と相談して決めるようにしましょう。
レーザー手術
レーザー手術は、レーザーによって鼻の粘膜を焼き、鼻水やくしゃみ、鼻づまりなどの症状がでにくいようにするものです。
あくまでもアレルギーが治るわけではなく、アレルギー反応がでても、症状がでにくい状態にする手術です。
手術を受けた約80%の人に効果があると報告されています。
また、再発する場合もありますが、再手術が可能です。
後鼻神経切断手術
鼻の症状に関係している副交感神経を切断する手術です。
粘膜下下鼻甲介骨切除術
鼻腔の構造を変えることによって、症状をやわらげる手術です。
結構大がかりな手術です。
まとめ
鼻のつらい症状は、集中力低下などを伴い、とてもストレスがたまる病気です。
慢性鼻炎で常に鼻の調子が悪い人は、本当につらいですよね。
アレルギー性であれば、まずはアレルゲンの除去をすることが大切ですが、薬などを使って早めに治療することも慢性化しないための重要なポイントです。
また、自分のアレルゲンが何であるかを知ることはとても大切なことです。
病院でアレルギー検査ができますので、アレルゲンを特定し、そのアレルゲンに合った対策をとることが必要です。
花粉やハウスダストなどのアレルギーの詳細、アレルゲンの徹底対策については、こちらで紹介していますので、参考にしてくださいね。
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