天然ゴムがアレルゲンとなるラテックスアレルギーの人は、もちろんゴム手袋の使用は控えなければいけませんが、ラテックスアレルギーを発症しないためにも、普段から使用する手袋選びってとても重要なんです。
では、どの手袋を使用したらよいのでしょうか?
そうです!
天然ゴムを含んでいない手袋を使用するようにしなければいけません。
手袋には原料にいくつかの種類がありますので、用途によって選ぶことができます。
天然ゴムを含まない手袋についてご紹介します。
スポンサーリンク
ラテックスに注意!アレルギー発症や悪化の恐れも!
今現在、ラテックスアレルギーを発症していなくても、今後ラテックスアレルギーにならないように注意が必要な人っているんです。
ラテックスに注意が必要な人には、
- アレルギー体質の人
- アトピー性皮膚炎の人
- 手に湿疹やアトピーがある人
- 普段からラテックス製のものを使用している人
などはアレルギーを発症しないように注意しなければなりません。
ラテックスによるアレルギーは天然ゴムに含まれるアレルゲンタンパクの経皮感作が原因となっています。
手に傷がある状態でゴム手袋を使用していると、アレルゲンとなるタンパク質が皮膚の弱くなった部分から体内に侵入し抗体ができてしまうんです。
また、手に傷がない状態でも汗をかいていると皮膚のバリア機能が低下することから、経皮感作を起こす可能性が高くなります。
手のアトピーがある人や、もともとアトピー、食物アレルギーがあるような人は、現在は大丈夫でも、今後の発症を防ぐことが大切となってきます。
ラテックスアレルギーは、職業性アレルギーとして分類されているアレルギーです。
医師や看護師など病院でのお仕事をする方や美容師など、お仕事の際に常にゴム手袋を着用していることで、徐々にラテックスに感作されてアレルギーを発症するケースが多いことが理由です。
ゴム手袋、ニトリル手袋、ビニール手袋の違いって?
最近は家事の際に手荒れ防止のために、手袋を着用する人が多くなってきました。
お店にいくとさまざまな素材の手袋が販売されていますが、どの手袋を選ぶべきなのかよくわからない。。
という人も多いと思います。
手袋は大きくわけて4種類あります。
- ゴム手袋(天然ゴム製)
- ゴム手袋(ニトリルゴム製)
- ビニール手袋(塩化ビニル製)
- ビニール手袋(ポリエチレン)
各手袋の特徴は?
ゴム手袋(天然ゴム製)
天然のゴム(NR)で作られた手袋で昔から使用されているものです。
柔軟性が高く水仕事など幅広く使えますが、天然ゴムアレルギー(ラテックスアレルギー)の原因となるアレルゲンを含んでいます。
ゴム手袋(ニトリルゴム)
ニトリルは合成ゴム(NBR)でできており、ラテックスアレルギーの原因となるアレルゲンを含んでいません。
以前は高価なものが多かったのですが、最近では100均などでも販売されています。
ビニール手袋(塩化ビニル樹脂)
塩化ビニル樹脂でできている手袋です。
非フタル酸エステル系可塑剤が使用されています。
以前はフタル酸系可塑剤が使用されているものがあったのですが、人体に影響があるとのことで、非フタル酸系可塑剤のものが主流になっているようです。
調理用には使用不可となっていますが、食器洗いには使用可能です。
ビニール手袋ですが、使用感はゴム手袋とあまり変わりません。
ビニール手袋(ポリエチレン)
ポリエチレンでできている薄手の手袋です。
調理用にも使用できますが、かなり薄手ですので基本使い捨てとなります。
結局どの手袋を使えばよいの?
スポンサーリンク
結局のところ、ラテックスアレルギーの人やアレルギー予防としては、どの手袋を使用すればよいかと言うと、
▶調理などの食品を扱う場合は
- ビニール手袋(ポリエチレン)
▶食器洗いやお掃除には
- ゴム手袋(ニトリルゴム)
- ビニール手袋(塩化ビニル樹脂)
がおすすめです。
天然ゴム以外でもアレルギーがでる場合は?
ニトリルゴム手袋や塩化ビニル手袋には、ラテックスアレルゲンは含まれていませんが、手に湿疹やかゆみなどのアレルギー症状がでるケースがあります。
この場合は、ラテックスのアレルギーではなく、手袋に含まれる可塑剤や熱安定剤などの添加物が原因の接触性皮膚炎の可能性が高くなります。
ラテックス以外でも症状がでるような場合は、ゴム手袋、ビニール手袋の中に布製の手袋をすることで、症状を軽減することができますので、是非お試しください!
ラテックスアレルギー予防体験談
わたしはアトピー、食物アレルギー、ハウスダストアレルギー、花粉症などさまざまなアレルギーを持っています。
以前は特に気にしていませんでしたが、アレルギーについての知識が増えることでアレルギーを引き起こす原因が経皮感作だということを知ってからは、お料理やお掃除をする際にビニール手袋、ゴム手袋の使用を徹底するようになりました。
特に手袋着用のきっかけとなったのが、手のアトピーの発症です。
指や指の付け根のアトピーが酷くなり、症状を繰り返し治らないという状態になってから、調理時に食品を直接さわることで
「新たな食物アレルギーを発症するのでは?」
という思いが強くなったんです。
とは言え、ゴム手袋の常時使用はラテックスアレルギーになる懸念があるため、ゴム手袋の内側に布製の手袋を使用していました。
そんなある日、塩化ビニル樹脂でできているビニール手袋をホームセンターで見つけました。
見た目はふつーのゴム手と変わらなかったため、試しに購入し使ってみたところ、使用後のゴムの匂いもなく強度も問題ありません。
食器洗いとお風呂掃除(カビキラー)に使用しましたが、ゴム手袋と変わらない使用感、そしてラテックスアレルギーの心配なし!
ということで、今は塩化ビニル樹脂手袋を愛用しています。
「調理用には使用しないでください」
と記載があったことから、食器は洗ってもいいのか?という疑問を抱きいろいろ調べたことで本記事を書くことにつながりました。
ちなみに食器は洗っても問題ないとのことです!
わたしのアレルゲンは年々増えています。
わたしのようにアレルギー体質の人は、これ以上アレルゲンを増やさないためにも、是非予防してほしいと思います。
まとめ
ラテックスアレルギーの手袋選びについてご紹介しました。
お料理には、
- ポリエチレン製のビニール手袋
お掃除や食器洗いには、
- ニトリルゴム手袋 or 塩化ビニル手袋
がおすすめです。
ラテックスアレルギーの詳細についてはこちらから♪
⇒ラテックスアレルギー・ゴムアレルギーの症状は?果物も危ない?!
スポンサーリンク