魚卵の中でもいくらは最もアレルギーを起こしやすい卵と言われています。
口の中に違和感を感じたら、いくらアレルギーの可能性があります。
アナフィラキシーショックを起こした例も多くある食物アレルギーですので、魚卵を避けるなどの日頃からの注意が必要です。
いくらアレルギーの症状や対処、食べてはいけない魚卵、子供の注意点などについてご紹介します。
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いくらアレルギーの症状は?
いくらアレルギーは食物アレルギーの一つで、少量でもアレルギー反応がでやすいとされている即時型の食物アレルギーです。
魚卵に含まれるタンパク質「リポビテリン」や「βコンポーネント」などがアレルギーの原因成分となります。
いくらなどの魚卵アレルギーで起きる症状は、
- 唇が腫れる
- 口の中の腫れ、痛み
- 腹痛・下痢
- 吐き気・嘔吐
- 蕁麻疹
などです。
また、呼吸が苦しくなったり、めまいや意識障害などの、アナフィラキシーを起こす場合もあります。
食べてから早い段階で症状がでるケースが多く、重症な状態になった例もありますので、少ししか食べていないからと言って油断せずに、体調が悪くなったときはすぐに救急車を呼び対処が必要です。
アナフィラキシーについてはこちらから♪
⇒アナフィラキシーの症状とは?エピペンが必要?起きたときの対応、処置は時間が勝負!!
子供のいくらアレルギー
1歳から6歳までの子供はいくらなどの魚卵アレルギーを起こしやすいというデータがありますので、いくらデビューするときはよく気を付けるようにしてください。
子どもは口の中に違和感があっても、うまく伝えられないケースが多く見られます。
子どもが何かを食べて嫌がった際は、好き嫌いではなくもしかしたら食物アレルギーの可能性がありますので、食べた後の様子をきちんと見てあげることが大切です。
魚卵アレルギーと卵アレルギーの関係
「卵アレルギーがある人は魚の卵は大丈夫なの?」
と疑問を持つ人が多くいます。
卵と魚卵はそもそも構造が異なり、含まれているタンパク質も違うので、これらに交差反応はありません。
※交差反応とは含まれているタンパク質の構造が似ていることで、一方にアレルギーがでると似たたんぱく構造の物質にアレルギー反応がでることを言います。
ですから、魚卵にアレルギーがある場合でも、卵にアレルギーがあるというわけではありません。
アレルギーを持っているかを確認する検査でも、これらは別のものとをして扱われています。
いくらアレルギーだとたらこやしゃけも危険?
魚卵は全て注意!
いくらにアレルギーがある場合、他の魚の卵もタンパク質の構造が似ているものが多いため、注意が必要です。
特にタンパク質構造が似ているため特に注意したい魚卵は、
- いくら・すじこ(サケ、マスの卵)
- たらこ・明太子(スケトウダラの卵)
- 子持ちカレイ(カレイの卵)
- ホッケの卵
- 子持ちししゃも(ししゃもの卵)
などがあげられます。
これらの他にも、魚卵は多くありますので、アレルギーがあるとわかっている人はなるべく避けるように気を付けましょう。
上記以外で、よく食べられている魚卵は、
- とびこ(トビウオの卵)
- 数の子(ニシンの卵)
- カラスミ(ボラの卵)
- キャビア(チョウザメの卵)
などです。
全ての魚卵にアレルギーがでるとは限りませんが、いくらやすじこを除去している人は、これらの魚卵を食べるときは体調の変化に注意してください。
鮭も食べたらダメ?
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いくらにアレルギーがあっても、鮭についてはアレルギーがでる人とでない人がいます。
逆に言えば、もしかすると鮭は大丈夫かもしれないというこですが、確認する際は症状の悪化などを想定して気を付けて食べるようにしましょう。
また魚にアレルギーがでる場合は、他の魚にも気を付けなければいけません。
人工いくらもNGなの?
”いくら丼”頼んだのに、なんだか謎な食感のイクラがのっていた経験があります。
人工いくらって、魚卵ではなく、サラダ油や海藻、ゼラチン、鮭などのエキスで作られているんです。
ガーン。。。知らなかった。。。美味しくないはずですね。
ということで、いくらにアレルギーがあっても、人工イクラであれば食べれると思います。
ただし、お店では実際に何が含まれているかはわかりませんので、ほんとうに魚卵ではないことを確認した上で食べるようにしてくださいね。
いくらアレルギーの対処は?
加熱する
加熱すると食べられる人もいますが、やはり反応する人もいます。
子どもは特にアレルギーがでやすいケースもありますので、生で食べるのは避けるようにしましょう。
もし、イクラを食べてしまったら。
もし誤っていくらなどの魚卵を食べてしまった場合は、吐き出せるのであればだしましょう。
子どもの場合は無理に吐き出させようとすると、喉が傷つく可能性もあります。
吐き出すことが無理であれば、うがいをして口の中についた成分を流し、水を大目に飲みましょう。
呼吸困難などの症状がでた場合はすぐに救急車を呼んでください。
いくらアレルギーは治るの?
胃腸の機能が未発達な子供の時期に発症した場合、大きくなると自然と治るケースがあります。
ただし、大人の場合は魚卵アレルギーを発症してしまうと治すことは難しいと言われています。
治癒するたの治療はなく、飲み薬などで症状を抑える対症療法となります。
アレルギーの薬はこちらから♪
⇒アレルギーに効く「飲み薬」の種類と副作用
いくらアレルギー・魚卵アレルギーの検査はできる?
いくらなどの魚卵アレルギーは血液検査で確認することができます。
特異的IgE抗体検査(RAST)というもので、イクラに対してどの程度抗体値があるかをチェックできます。
魚卵で検査が可能な項目は、
- イクラ
- タラコ
です。
いくらにアレルギーがある人は、タラコのアレルギーがある可能性もありますので、合わせて検査することをおすすめします。
また、魚に関しても検査が可能ですので、しゃけなどにもアレルギーがないかも確認しましょう。
魚で検査可能な項目は、
- サケ
- マグロ
- サバ
- アジ
- イワシ
です。
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⇒アレルギー検査にかかる費用とアレルギー検査項目のすべて
魚アレルギーの詳細についてはこちらから♪
⇒魚アレルギーの症状と対策は?ヒスタミンやアニサキスが原因の可能性も!
まとめ
子どもに多いイクラアレルギーは、大人になって胃腸機関が発達すると自然に治るケースがありますが、重篤な症状がでたケースも報告されているため、食べるときは注意が必要です。
アレルゲンは皮膚から入ってくることがわかっています。
食物アレルギーを防ぐためには、日々のスキンケアが大切ということがわかっていますので、普段からの保湿も心がける必要があります。
アレルギーになる原因についてはこちらから♪
⇒私たちがアレルギーになった本当の原因は?原因は解明されている!
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